今カンボジアにいて、短期参加者たちに朝から怒った。
「おはようございます」の挨拶もできない。
こちらからしても、返事をしているのかしていないのかわからない。
こっちには全く聞こえないので、無視しているのと同じなわけだ。
礼儀正しかったかつての日本人は幻となった。
カンボジア人は、ちゃんと挨拶をしてくる。
しかもスタッフたちは日本語で丁寧にしてくれる。
この差は、なんだと思う。
挨拶をしろ!!と怒れば今やパワハラだ!とやられるに決まっている。
しかし、企業は大体挨拶もできない人間は採用などしない。
はじめからアウト!
上司もパワハラをすることもない、かもしれない。
しかし、ここでは言わせてもらう。
挨拶しなさい!できなければ帰りなさい。
ここへ短期でくる人間は数日しかいない。
ここはカンボジア社会であり、そしてジャパンハートの団体の活動の中だ。
彼らははじめ異物であり、部外者だ。
この社会に、この組織に受け入れてもらわなければならないはずだ。
だからこそ、自分からカンボジア社会やジャパンハートのここのスタッフたちに受け入れてもらう努力をしなければいけない。
自ら挨拶をし、自ら笑いかけ、自ら前に出て自分の存在をアピールする。
そうしなければ、数日間はあまりに短すぎる。
ジャパンハートだって、そんな人間には来てもらわなくてもいい。
ちゃんとコミュニケーションを取り、人間関係を持とうとする人に来てもらいたい。
彼らは皆、自分を変えたかったり、多くの友人を得たかったり、病人たちのために働きたかったり、さまざまな動機を抱えてここへくる。
確かに、知識として、こういう時にはこのように声をかけなさい、このように笑いかけ、このように目線をあわせと教えられているだろう。
そしてそのようにして見せることもできるだろ。
しかし、そんなの本心じゃない。
本心じゃないから、頭で考えたことで、心から行っている行為でもない、だから、すぐにぼろが出る。
自分が忙しいときには振り向きもせず、話もろくに聞かない。
患者にはいい顔をしても、同僚や部下には冷たい。
仕事は、いい加減で、いつも他人のせいにする。
どこにでもいるだろう。
そういうあなたもそうではないか??
挨拶は、他人と世界が混ざり合う最初で最小の、入り口になる。
それを無意識に拒否しているということは、何を意味するのか?
口では友達もほしい、新しい世界を見てみたい、自分を変えたいといっていても、こころの隠れた欲求は、そうは言っていない。
こころの声は、混ざり合いたくもなく、コンタクトしたくもなく、他人との交流を拒否しているのだ。
それがあなたの隠れた本心だ。
だからいつまでも世界が変わらず、いつも不平ばかり言っている。
友達も大して増えない。
ほんの小さな人生の基本事項をしっかりと行うだけで、人生は大きく変わり始める。
あなたの最強のコミュニケーション・ツールが動き始めるはずだ。
「おはようございます!」
「こんにちは!」
「ありがとうございます!」
「さようなら、またお会いしたいです!」
大きな声でしっかりといってみてほしい。
これらの言葉は他人の耳に入るだけでなく、わが耳、わが心に染み込んでゆく。
そしてやがて、私は多くの人たちや多くの出来事と、”リンク” したいのだと、いや、するのだ!と認識し始める。
そして、、、現象が動き始める。
人生の基本をおろそかにしてはいけない。
これをないがしろにして、普通の人間に人生の開花などありえない。
人生を開花させたければ、基本的な事柄を継続してやり続けることは、”MUST” だ。
やっとほうがいいのではなく、”やれ!”ということだ。
先日、同じことを6歳の次男に、言って聞かせた。
今日は誰に言った?
20・30才台の人間だよ。
いつも言っているが、人生は基本だ。
基本さえできていれば、大過なく生きていけるのだ。
もう一度、基本とは何かを見つめてほしい。