特定非営利活動法人ジャパンハート ファウンダー・最高顧問。1995年より国際協力医療活動をはじめ、ミャンマー・カンボジアなどで、これまで1万人以上の子どもたちに手術を行ってきた。


by japanheart
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大阪 講演会のお知らせ

大阪 講演会のお知らせ

6月5日 大阪で講演会を行います。
普段は企業や学校法人など、とてもクローズな場で話すことがほとんどの為、一般の学生や社会人には話をする機会をなかなか持てないのが心残り。

何とひょんなことから知り合いになった占い師のTeraさん(この人凄いらしい)が講演会を企画してくれました。
 占いなどほとんど信じない私ですが何故かこの人の言うことは良く聞くようにしてます。多くの人にはそれが意外らしい。
 でも、少しイケてる人は占いを信じるらしい。
さらに凄い人間は占いを利用するらしい。
ということで、私は占いを利用してさらに凄い人間であろうと企んでいるということもある。

関西の人にはなかなか話をする機会がないので、少しお金はいるけど是非、お越し願えればと思います。
 いい映画一本観たくらいの価値ある話はするつもりですから。
では、是非、大阪で会いましょう!


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場所は大阪のBIGCAT


開催日2019年06月05日(水)
時間18:00開場 18:30開演
会場心斎橋 BIGCAT
アクセス〒542-0086 大阪市中央区西心斎橋1-6-14 BIG STEP 4階
参加費前売り券3,000円 当日券3,500円 (税込み/自由席/入場時ドリンク代別途600円)
プログラム18:30~20:30 吉岡秀人 講演会
20:30~21:30 インタビュアーとの対談(来場者からの質疑応答含む)
※時間、内容は予告なく変更となる場合がございます。ご了承ください。
チケット販売場所

チケットぴあ(Pコード:641-656)
ローソンチケット(Lコード:54563)
e+(https://eplus.jp/sf/detail/2844430001


by japanheart | 2019-05-27 07:20 | 講演会 | Comments(0)
いい看護師を作るのではない、いい人間を作るのだ

いい看護師を育てようと頑張ってきた。
時には厳しく、時には寛容に、そして時には無関心という態度を取りながら、どうすれば最も患者のために、そして現場を繁栄させる看護師を作ることができるのだろうと悩み続けてきた。

 医師や看護師の人生などというものは、これから人生100年の時代にはその長さはわずか40%の比重に過ぎない。人はその渦中にいるときはそれを全てだと勘違いしているが、定年を迎えた後は更にその長さと同じく40%の人生が残っている。
 この中間の期間を中途半端でいいかげんな、あるいは横柄な態度で過ごすことは、残りの人生を台なしにしてしまうという事を容易に想像させる。特に後半の人生が寂しく惨めなものであれば、若い頃にどれ程輝いてみせても死ぬときに必ず後悔することになる。
 
 いい看護師とは果たしてどのような看護師を指すのだろうか?
いい看護師であったことが、そうでなかった看護師たちよりも、その後の長い人生の中で役に立たないということがあってはならないだろう。
 技術力が高い看護師がいい看護師なのだろうか?
 もちろん、それはそうだろう。
 しかし、技術力があったことがその後の人生でどれだけ役に立つのだろうか?
 その後の人生とたいした連続性も持たず、役にも立たないような事を手に入れる事に相当な時間とエネルギーを投下することは、果たして自分の人生を幸せにしているのだろうか?
 知識も同じだろう。もちろんそれは持たねばならないし、医療者にとっては必須のものだ。しかし、医療の知識などというものがその後の人生にとってどれ程再利用できるのだろうか?
 人生にとっては結果よりもそのプロセスが影響を及ぼす度合いが高い。
 私という人生では、高い技術を持っていたことよりも、高い技術を持とうと日々一生懸命努力したことに強い影響を受ける。
 多くの知識を持っていることよりも、より多くの知識を身につけようと日々たゆまなく努力したことが強い影響を及ぼす。

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 確かに高い技術や知識を持っている看護師はいい看護師といえるのかもしれない。では、それらを十分に持ち合わせていながら患者の境遇や気持ちを理解できない看護師はどうなのだろうか?

 高い技術も知識もいい看護師である為の必要条件でしかない。
 高い技術や知識はどこでどう訓練すれば身につくのか? 大方の人はよく分かっていると思う。しかし、それらは医療という幅広い分野の中で、自分が現在いる領域でしか力は発揮できず、分野が少し変わればまた同様の努力を繰り返さなければならない。しかもこれらの能力は比較的短期間で習得可能な能力でもあるのだ。

 一方、患者の境遇や気持ちを理解できる力とか、患者やその家族の不安や状況を察知できる能力、いつも清潔な環境を目指す能力、同僚やチームとバランスを取りながらコミュニケーションを高度に達成する能力、患者や仲間との約束を守る能力など、これらはいい看護師に必要な能力だが、決して短時間で簡単に作れる能力ではない。
 むしろこれらの能力こそ、いい看護師になるためのしっかりしたトレーニングの機会が必要なものではないのか。
 その次元では、医療行為も、掃除も、料理も、ミーティングも同様に同等に大切なものになる。そのどれもがその人の人生には同等に大切な要素だから。
 

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 人間はすぐに言い訳し、自分を守り、逃げ出す。そして、逃げた罪悪感や敗北感を背負わなくてもいいように他人や環境を責め、自分を正当化する。
 これを繰り返していてそれらの能力が十分につくのか?
そんな弱い自分だからこそ、踏ん張って逃げ出さずに自分と向き合える状況や環境に身を置かねばならない。

 その場こそ、私がジャパンハートを作る前から主宰していた長期の看護師ボランティア研修(現・国際看護師研修)だった。
既に300人以上の看護師たちがそこを通過している。

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 長い間、私なりに悩みながらやってきて、上手くいったときもあれば、正直、失敗したときもあった。

 しかしようやく一つの結論に達しつつある。

それはこの看護師研修は、いい看護師を作ることだけの為に行われるものではなく、いい人間を作る為にこそ行われる。
 本当にいい人間こそがいい看護を行える。
 本当にいい人間であれば看護師という時期を終えても幸せになれる。
 今は看護師というその人の人生そのものを幸せにする。
 その幸せな看護師が周りの患者やその家族たちを幸せにしていく。



 そして今、私が思う看護師たちの為の研修は、一言にすると以下のようになる。

 私(ジャパンハート)が行う長期の看護師ボランティア研修は、

           いい人間を育てること

  を目標にしている、のだと。

 
 


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by japanheart | 2019-05-05 18:44 | 基本 | Comments(0)

積み上げていく


数年前、社長に頼み込んで、長野県伊那市にある"かんてんぱぱ"という会社へ見学に行かせてもらったことがある。この会社は地元でもとても人気があり、今では就職するためにはすごい倍率を勝ち抜かねばならないらしい。
 自然の中にあるその会社は様々な面でとてもしっかりとした管理教育がされ魅力的な会社だった。
 ある工程の施設を見学したときに、独特な機械を見せてもらう。なぜ、こんな凄い機械を作り上げることができたのだろうと感心した。それこそ東大や京大等の一流大学出身の人たちが集まって作ったものではない。地元の人たちを採用し、その人達が改良に改良を重ねて作り上げたものだ。
 私たちはそのでき上がった最終形のものを見て「凄い!」と唸り、感心する。
しかし、こういうレベルの高い機械も一つひとつの地道な努力の積み重ねでできていることに、なかなか思い至らないものなのだ。
 数百メートルの高層ビルも、一つひとつの資材の積み重ねを一階部分から行い、時間と労力をかけ、やがて高層ビルが完成する。
 しかし私たちはやはりでき上がったビルの姿を見て感心してしまうのだ。

 そうして「とても自分にはこんなものは作れないのだろう」と諦めてしまう。

私たちの様な外科医の技術も同じ。「こんな凄い手術は自分にはできない」と学生の頃は思ってしまう。

 私が手術の時、どのように考え、そのやり方やアイデアを採用し、その後その状態をどの様な視点で見ているかを現場で話す。
なかには言っている意味がチンプンカンプンの人もいる。どこをどう扱ったらそのような発想とかそのようなやり方をできるようになるのか?全く想像外に感じ、諦めに近い感覚になる人もいる。
 どうせ自分は医者ではないからとか、専門家ではないからと言い訳をしながら思考を停止させる。
そういう人間は生涯、そのレベルには立てない。そのレベルに立てないという事は、少なくとも私よりも患者たちに危険を与える存在であり続けるということになる。

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 でも、振り返ってみると約30年弱前の私は、数日前までは学生だった身で、現場の事など何も知らず、そしていましがた医者になった、そんな存在だった。
 毎日毎日、少しづつレンガを積むように経験や知識を諦めずに積み上げ今の姿や能力がある。そしてそこから生み出される考えやアイデアを社会に放散している。
 しかし、周りの人間は今、放散しているものだけを見て、自分には無理だと、自分は分からなくてもいいのだと勝手に思い込む。結果、知らぬ間に患者たちにリスクを背負わせる。
 今の私の状態は、決して順風に楽々とでき上がったわけではない。努力はもちろん大変な思いもしたし、惨めな辛い経験も何度も何度も経験して何とかやっとでき上がったものなのだ。

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 だから、私以外の人も一つひとつレンガを積むように、諦めずに確実に積み上げていくしかない。時間をかければやがて私のレベルなどは簡単に到達してしまうだろう。
 他人が努力の末に到達した”結果”の部分だけを見て、自分には無理だなどと諦めずにさえいれば。
フラストレーションこそ、素晴らしい未来への燃料になる。
 自分のレベルが低いと思うならば、自分の現状に満足できないのならば、今から始めるしかない。

 始めるのに、今より最良の開始時期はあなたの人生にはないのだから。


by japanheart | 2019-05-03 15:35 | 基本 | Comments(0)