ミャンマーは今、大きく変わろうとしている。
少なくとも表面的には。
様々な利権を手に入れるため各国の攻勢が凄い。
とくにアメリカは手のひらを返した様に、すごい攻勢をかけている。
中国、韓国、タイ、ベトナムそしてヨーロッパ。
日本は取り残された感がある。
最近、ミャンマーの大統領が、日本はミャンマーにとって特別な国だと言ったそうだ。
それは、決してリップサービスではない。
ミャンマーは大切な分野を日本に任せたいと言っている。
他の国は信用できないと。
これが先人達の遺してくれた財産なのだ。
問題は、日本の政治家達が、そのことを知らないことだ。
かくも、日本の政治家達は歴史観を失ってしまった。
歴史を失った国は滅びる、とは誰かの名言。
将来の日本とミャンマー、日本人とミャンマー人のために、凄い政治家の出現を望む。
時間がないか?
何とかならないかな?
人はいい未来があると信じる故に、現状に向かい合わない人が多いのは残念なことだ。
がんの患者は、それを信じて実際につらい抗がん剤の治療と戦わなければならない。
多分それはどんな人にもあるはず。
目の前の現状をクリアしなければ、次に進めないということが。
大学受験だって、同じ。
甲子園の予選だって同じ。
本当は何だって同じことなんだと思う。
ところが、いい未来を呼び寄せたいのに、現状を否定して、向かい合わずに進もうとする人間が多い。
仕組みとしてどうしてもやらなければならないものは仕方ないから受け入れているが、自分の意志でやめるのも向かい合うこともできる場面では、ほとんどやめてしまう。
一見、もっともらしい理由をつけてはいるが、みる人がみれば、真実は手に取るようにわかるものだ。
もし現状から逃避して、別のことをやり始めたらどうなるか?
こたえはシンプルに出る。
ある一定の時間を過ぎれば、同じようなレベルのところで、同じストレスを受けるようになる。
職場を変わっても、仕事を変えてもこれは変わらない。
人間の癖は、そう簡単には変えられない。
そしてまた逃げ出す。
ただそれを繰り返す人生があるだけだ。
やがて、人は抵抗しなくなる。
自分の人生に自分で限界をもうけることになる。
才能は死に、時間は過ぎてゆく。
今までの人生を思い出してほしい。
生まれるときに、楽々生まれてきた人はいるのだろうか?
あることを学ぶときに、ストレスを受けなかった人間などいるのだろうか?
目の前の現状に向かい合ってほしい。
命までかけることはない。
人生は、何度でも挑戦権が与えられている。
自分が調子がいいときに、再チャレンジしてもいい。
もし、命をかけるほどの出来事でもなければ、現状に向かい合うべきだ。
力も時間も集中し、小さな穴を開ける。
そこからすべては変わってゆく。
今ジャパンハートに関わっている人、かつて関わった人。
私がこの人は本気で自分と戦っていると思った人がどれくらいいるだろうか?
不平や不満を言っていられるのは幸せなことだ。
それで現状が変えられるならば。
病気のの子どもたちも本気で現状と向かい合わないといけない。
重たい病気になれば、不平や不満を言う余裕がない。
ジャパンハートを去った人たちは、今の現状に満足しているのだろうか?
そこは自分が理想とした世界なのだろうか?
やっていることの内容もお金の収入も、組織の仕組みも思い通りだったのだろうか?
もうここでやることはやった。
学ぶことは学びきった。
待遇やその他でいい場所はそれ以外に、たくさんあった。
でもいつも、目的に近づくために一番いいところを選んで働いてきた。
待遇など全く考えなかったことも何度もある。
私はいつもその場所を卒業してきたのだと感じている。
学びきって、そして次へ進んできた。
1月21日 13時~15時 (JICA地球広場より)
http://www.ustream.tv/channel/jplivetv-japanheart
吉岡秀人の想いを誰もが聞けるように、
そしてその想いを若者と共通できるように、
USTREAM放送という場を用意しました。
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*番組視聴者のFacebookイベントページ*
https://www.facebook.com/events/234860523259121/
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ぜひ、1/21(土) 13:00-15:00は時間を取って、生放送をご覧下さい。

JSファウンデーションの佐藤さんが先日、ミャンマーにやってきた。
そのとき、「あんたは他人の旦那ならいいけど、自分の旦那なら最悪だわ!」
といわれた。
うちの妻もそう思っているかもしれない。
妻の本心は、生涯、聞かないつもりだ。
だからというわけではないが、最近、なかなか家に帰れない。
日本にいるのになんだか電話で何とか距離を確かめ合っている。
海外ではメールしかできないから、声が聞けるだけましということ。
それで子どもたちにもあまり会えない。
これまた電話で声を聞くばかり。
今夜、仙台に最終の新幹線で着いた。
明日朝から石巻そして女川町に向かう。
こどもクリニックが女川からも比較的近いため女川のこどもの治療もできればいいかなと思っている。
明日朝、女川町長と会う。
医療がなければ、住民は帰ってこない。
安心・安全それが人が生活してゆくための基本。
その一端を医療が担う。
私たちの診療施設がその一助になれば、さらによし。
石巻にこども診療施設をオープンし、逆に、海外が手薄になりがち。
今回のミャンマー手術は私自身も久しぶりに体に応えた感じがする。
このミャンマーの活動が、今の私たちの活動の心臓部だから、これが上手くいくことがあらゆる活動に影響を及ぼすと感じている。
ので、何とかむち打ってがんばり続けている。
12日間の間に203件の手術を行った。
最後の3日間は、寝袋を手術室に持ち込み、仮眠を少しとりながらやり続けた。
朝なく、昼なく、夜なく、ただ黙々とやった感じがする。
合間、合間に数十人の外来患者を診察した。
手術が終わった時、ミャンマー人たちが倒れ込んでいた。
その姿を見てうらやましいと思った。
若いときに、こんな経験をできることは、どんなすばらしい未来を引き寄せるのだろうと。
自分のために、そして人のために、倒れるまで働ける人間が世の中にどれほどいることだろう。
この経験はやがて血肉になることだろう。
神の摂理は複雑に入り組んでいて、常人には理解できないかもしれない。
今回のような経験が因となり、将来何を生み出すのかは。
しかし私が思うには、真理は至ってシンプルだ。
極限までいったら自分のためも人のためもなくなる。
ただそこに自分がすべきことが見えるだけ。
それをさらに突き詰める。
そこには、少し時間がたてば、自己の人生の開花と新しい未来の萌芽を感じることだろう。
シンプルな真理は、かつて先達たちが教えてくれたこと。
情けは人のためならず。
これに尽きる。