ミュージシャンの氷室京介さんが、12月31日武道館で1万人を集めカウンタウンコンサートを行う。
そこで、ジャパンハートの為にチャリティーオークションをしてくれることになった。
何といっても、この私、ロックは苦手っていうか、、、、、、。
45才を過ぎたこれから、ロックにたっぷり身を包み、、、。
これから3年はロックと英会話に明け暮れるか。
こうやって今でも応援してくれている人たちの為に、少しでもいい活動をしたい。
小にこだわらず、大きく考え、大きく動く。
我がスタッフ達ならば、この言葉の意味をかみしめるべし!
年末のサガインは、相変わらずの手術が続く。
そういえば、私がここにいて手術をするときは、ほとんど子どもばかりな様な気がする。特に最近。
良かったなと思う。
やっぱり、治療を無料にできていなければ、本当の貧困家庭の子どもには医療は届けられない。
交通費、食費、検査代、入院費も全て負担している。
かつて、無料はいけないと何人もの人から言われた。
もちろん治療を受けに、金持ちも来る、中級層の人たちも来る。
その人たちの治療を拒否したり、お金を取ったりしたら、多分、貧困層の人たち、交通費すらママならない人たちは、行っても診てくれないかもしれないという噂だけで、来なくなってしまう。
だから、お金のある人にも医療を無料で届けるという作業は、必要な無駄だと思っている。
あくまでも、貧困な子どもたちに医療をするために。
何人もの子どもたちが今も、入院して、手術の順番を待っているが、それを見ると何とも嬉しくなるのだ。
ああ、この子どもたちを治療できる。この子どもたちがこの後から、もっといい人生を生きていけるかもしれないと感じることが出来るからだ。
しかし、子どもたちや親ははそんなことは知らない。
ただ、治療前の不安な表情がある。
しかし、私は何度も目撃してきたのだ。
劇的に人生が変わるその瞬間を。
それに私達が力をかすことが出来る幸せ。
お金に代えられない幸せ。
今年ももうすぐ終わるが、これからもずっと。
12月は私にとって1年に一回のビザの更新がやってくる。
ミャンマーはいわゆる旧暦でスケヂュールが、行われている国なので、西暦での正月はない。
ということで、私のビザの更新日付は、今年は1月1日だった。
切りが良すぎて、戸惑ってしまう。
この更新になんと多分2週間はかかる。
そこで、切れる前に入国し、取得後、出国の手はず。
しかし、これが思うようにいかない。
何ヶ月も前から準備にはいり、よしっ、ということで申請するが、いつも出国できるかどうかぎりぎり。
正月シーズンで、国際線は早めに予約しないといけないし、このあたりのタイミングはいつもコツを要する。
ということで、14日に帰国したばっかりではありますが、明日出国します。
いつもクリスマスと正月は、家族と過ごせないという、悲しき定め。
子どもが生まれてから、初詣やクリスマスを一緒にしたことがないな、そういえば。
しかし、多くの人に支えられながら、やってきた。
少しくらい我慢かな。
最近、特に、いろいろ感謝しなければならないなと、よく思うようになっている。
何でかな?
組織が成長してくると、誹謗中傷もよく受けるけど、まあ、万人に理解してもらう事は無理だろう。
大体、自分すら誰からもすかれているわけではないから。
欲に惑わされないで、しっかり目標を定めて進もう。
なるべく感謝。
なるべく。
なかなか、いい人にはなれないんだよね。
甘やかされて育ったからかな。子どもの頃、よくそう言われたような気がする。
ジャパンハートでは現地への参加者が多く、調整に手間取っている。
申し込んでくる人は、自分のことしかなかなか考えられないが、対応はたいてい一つのスキームに対してひとりで行う。たとえば、ミャンマーの短期受け入れは、たったひとりでやる。
何にもでやると、情報の不均衡が生じたり、対応に不公平が生じたりするのを避けるためだ。
まあ、しかし受け入れる方は手間も含め大変なのは確か。
そこを理解していくれないと、お互い上手くいかない。
しかし、これの参加には前提がある。
それは、ジャパンハートの方からは一切の申し込みをしていないということ。
ジャパンハートのスタンスは、あくまでもがんばって調整し、受け入れるように努力します。
だから、是非、多くの現地見学の人たちはエチケットを持ってほしい。
一つの見学が成立するまでの間に、スタッフが一体、ひとりあたり何回、その人とやり取りをし、現地と調整するのか。それは決して、簡単ではない。
ある日、参加したいです。
そしてある日、やっぱり都合が悪くなったので、やめますでは。
私は3歳の子どもにでも、ありがとうとごめんなさいとかいいなさいと教えているし、自分が悪ければ多少損するのは当たり前だと教えている。
それとこれは違うかな?社会人なんだけどね。
一言の心のこもった言葉が、お互いのためにはいいんだけど。
スタッフの払った時間や労力は何だったのか?と気の毒になる。
ジャパンハートは参加に際して寄付はもらっているが、ビジネスでやっているわけではない。
長期のスタッフも最初は皆、お金を払って参加する。
これはジャパンハートの決めた、参加する人、日本で応援する人も皆、お金を払ってこの活動を支えましょうということである。
だって参加する人は、その活動があって参加ということになっているのだから、それを拒否するというのは、どうかと思うだけど。その活動を支える気がなくて、ただ自分がそういうことをやってみたいだけ?の人に、ジャパンハートが場所や機会を提供する必要がある?
まずは活動に対する賛同。それが最初でしょ?
何度も言うけど、ビジネスじゃないから、活動に賛同できない人は来てもらわなくてもいいわけで、他の団体を当たってほしいと思うけど。
横柄に聞こえる?
あと、スタッフにいつも言っていることがあって、それは海外に慣れていない人や、ジャパンハートの活動地は、危険だと思っている人も多い(実は、全然そんなことはないけど)から、自分がその立場に立って、親切に対応して下さい、ということ。
自分もはじめはそうだったんだから。
お互いに気持ちよく、参加し、参加されの関係をつくるために今、規約をもっとしっかり作り始めた。
まあ、しかし、自分の人生を変えようとしたり、刺激したければ、お金を惜しんでいたらだめだね。
自分に対する投資だと位置づけないと。
本当は、お金では買えないほど、いい経験なんだけど。
お互いにエチケットをね。
こんなにゆっくりしたのは何年ぶりだろうか?
3日間ほとんど、何もせずゆっくり時間を過ごした。
ミャンマーのサガインで。
実は先般書いたように、2名の患者の調子が良くなかった。
慌てて、家族との時間を捨てて、チケットを確保し、ミャンマーに直行した。
ひとりは、10歳の女の子で、脳瘤という病気の手術後に熱が40度を越え、状態が悪かったと子ども。
もう一名は、25歳の人工肛門を閉鎖したあとに吻合不全を起こし、腹膜炎を起こして緊急手術になった女性。
毎日現地からメールが来るたびに、眉が曇った。
日本では、どうすることもできないので、結局、手遅れになる前にと、決断し、ミャンマー引き返した。
現地に辿り着いたとき、10歳の子が、どうやら術後の髄膜炎や脳膿瘍ではなく、麻疹にかかっていたと、
診断できた。何でこのタイミングで麻疹にかかるかな?と恨めしかったが、元気を取り戻し、帰って行った。
腹膜炎を起こした女性も、再手術の後、何とか抗生剤でコントロールされ、一旦退院の運びとなった。
なんと取り越し苦労だったろうか?
体は悲鳴を上げたが、こころは穏やかだった。
患者が良くなってくれること以上の、幸せは医療者にはないと再認識する。
患者の調子がいいと、医者はすることがない。
ありがたい。
ゆっくり、何年かぶりの、休暇を過ごした。
日本にいる、家族のことを少し気にしながら。
ということで、組織が拡大するにつけやるべきこととそうでないことの範疇が変化していく。
前にも書いたが、人間、ほめられたり、納得してもらったりを繰り返していると、どうせ僧上慢になる。
だから私には、どうせ自分のはこれくらいのものと、自分の身の丈を知るためにも、海外の医療の現場で、泥臭く働くことは大切だと思っている。
でも組織の運営という現実もある。
講演したり、支援者の人たちにあったりと、なかなか忙しい毎日。
そこで、今後どうするか?
時間は24時間しかない。
ある程度、こもごものことも含め、スタッフに任せきろうと思う。
予算これで、どうでしょうか?
スタッフの雇用どうでしょうか?
あれもこれも。
あなたに任すよ!と一言で済ませれる組織にしてみたい。
最近、特に感じるのはあまりに細々のことに関与しすぎていると、どうも大局観を持ちにくいということ。
大きく、長い時間の単位で物事をとらえる目を持ちたい。
2年でだめでも、10年で大きな成果を残したい。
そのためには、スタッフだけでなく、日本のみんなに任すよ!
そうなるつもり。
情熱大陸の放送日が、正式に通知がありました。
情熱大陸が、3度同じ個人を取り上げるのは多分はじめてのこと?で、有り難いことだと思います。
だからどんなに反響が良くても、4度目はないだろう。
関係各位に感謝、、、、。っていうか、それはやはり映像を見てからにしよう。
さて、放送日。
2011年1月16日(日) 23時00分
お忘れなきように。
今日本に帰国しているんだけど、もちろん現地には手術後の患者を残している。
ジャパンハートの医師や看護師が今、チームで面倒を見てくれている。
全てが上手くいっているときは、何も連絡が入らないもので、何もかも忘れて日本でのやるべきことに没頭できる。
しかしどうも最近は、しょっちゅう連絡が入る。
私の実力なさ故か、悲しいかな、現実はlきびしい。
今もひとりの少女の術後が思わしくないと連絡が入る。
発熱と感染がなかなか収まらないという。
いろいろ聞いては見たものの、言葉や写真だけでは全く分からないことも多い。
そのまま時間を待つというのもいい。
かといって手遅れになるほど辛いこともない。
現地のスタッフは不安だから、いろいろと相談する。
安心しきっているよりその方がいいと思う。
この距離がうとましい。
現地まで早くて丸2日かかる。
チケットを手配しはじめて3日は最低かかる。
だからいざというときには間に合わない。
そのため小さなサインをキャッチして早めに動かなくてはならない。
その時現地の人間からの情報が感情や不安で歪んでいたら最高の判断をしかねてしまう。
1年のうち何度か、現地に慌てて帰ることがある。
日本に帰った翌日に呼び返されたこともある。
かつてそれで運良く人のいのちが助かったこともある。
今回も、状況がはっきりしないので帰ることにした。
明後日、夜中に羽田を出発する。
このようなときは、迷ったら動けだ。
99回無駄でも、1人助かればOKとする。
お金はかかるが、まあ仕方ない?と思ってくれる人も多いだろう。
医者とは因果な職業だ。
今回も、家族とのためにとっておいた時間を、使わざるを得なくなってしまった。
今日空港まで.早朝見送りにきてくれた子ども二人に、おにぎりを二つずつ買って勘弁してもらった。
妻にはありがとうとお礼を言った。
我が家族への借りが、どんどん増える。
返せるかどうか?
よくよく聞かれることに、趣味は何ですかって?
何だろうかと?いろいろ考えてきたけど、ないという結論に。
私には趣味なんてない。
する時間もなければ、する気もない、余裕がない。
ついでにお金もない。
いつもいつも活動のことだけで精一杯で、24時間そのことだけしか考えていない感じすらする。
読書をしても、全てそこに直結している。
もちろん家族のことは考えているけど。
そんな人生つまらないと思うかどうかは、個人の嗜好の問題で、私自身は結構満足しているから続いているのだろう。
かつて書いた、副作用の法則で、もう抱えきれないくらいのものを受け取っている。
何をかっていうのは、自分で経験してみるといい。
驚くほど、人生は豊かになる。
この活動をして、得た一番の副作用とは何ですか?と先日質問された。
そりゃ、すばらしい友と家族です。
この活動を志したから、今のようなすばらしい家族や友たちに出会えた。
結局、自分と釣り合った人としか引き合わないから、自分が少しでも高く成長するしかない。
そして共に成長できればさらにすばらしい。
そういう意味では、まあまあいい人生かもしれない。
昨日は東大で講演があって、話をしたんだけど。
東大救急部主催。
改めて思うのは、日本の医者たちは忙しいってこと。
こんな人たちがたとえ少しでも海外医療を実践してくれたら、日本の医療は変わるだろうなと思う。
私の前に東大の先生が救急医療について話をしましたが、この国際医療というのは、ある意味、究極の救急医療ですって。
どんな場所であろうとも、限られた環境の中で、できうる限りの最善なる医療を提供してゆくということらしい。
救急やっている医者や看護師がみんなきたらいいのに。
究極の海外医療をするためにね。