子ども手術のこと
2009年 03月 30日
ネットに全くつながらず、ブログの更新もままならない、そんな国で。
4月の活動休止、例年の1週間ほどの小休止にむけ、現在手術を制限してきている。
最近は大きな手術は5月に皆押し込んで、子どものヘルニア、大人のヘルイア、あるいは簡単な形成の手術などを手がけている。
私は長年このような不遇な環境で手術を行っているせいで、手術が早い。
早ければ良いというものでもないが、早くしなければいけない事情は今の私たちには大いにあるのでそうなった。
子どもの手術は日本にいるときは必ず全身麻酔で、大人のヘルニアなども脊椎麻酔でやるのが普通だった。
が今、私は共に局所麻酔のみでやっている。
子どもは局所麻酔を打つ間だけ、少し眠らせて、手術中は5歳の子どもでも話しながら手術している。
少し痛がるときは、気のせいだとうそぶいて子どもにいっている。
今日は5歳の子どもに手術中に、もっとゆっくりしてくれないとひっぱて少し痛い感じがするといわれた。
日本の医者たちが聞いたらびっくりすかもしれない。
ヘルニアの手術ならば大体10分で終わる。
短い麻酔、弱い麻酔が、ここでは何より患者の命を守る。
本当に、失った命を経験した者のみが、その意味を知る。