自我の拡大
2009年 02月 02日
先日、一日の業務を終えたミーティングの時、最近の雰囲気、生活の乱れ等があるということで、看護師たちを中心に、なぜこの活動を始めたのか、なぜジャパンハートを選んだのかということを再確認しあっていた。
黙って聞いていて感じたのは、初年度の人たちは多かれ少なかれ、自分の技術力、知識の獲得、今までの憧れであった国際協力をやりたいためということが多かった。
2年目以降の人たちは、動機は同じようなものであったが、今は、この組織のコンセプトに共鳴し、社会や周りの人たちのために働いているというようになっていた。
これは、おそらく1年以上の苦楽の成果だと思う。
自我の意識が自分を離れ、集団や社会に広がっているのだと思う。
社会を癒そうとするものは、当然の帰着として社会に大切にされ、世の中の力が自分の力に加わる。
自分のために動けば、自分ひとりだけの力で届く範囲でしか成長できない。
散々怒りまくって、付き合ってきたけれど、知らない間に皆成長している。
ありがたい事だ。
お金を決してかけても手に入れることが出来ないものを手に入れる。
先日サイクロンの救援に奔走した安井医師のために、数時間もバスを乗り継ぎやってきた村人。
その手には手作りの、象の人形を握り締め、たった一人やってきた。
静かにその人形を置いていこうとして、スタッフに呼び止められ、安井医師に手渡したそうだ。
彼が帰るとき、だいの大人が子供のように泣きじゃくって感謝を言って帰ったそうだ。
こんな経験は、お金じゃ買えない。
安井医師の心は彼のみぞ知るだが、今は自分のためだけにやるという選択肢は無いのではないか?
技術や知識は日本でも付く。
彼も家族をはじめ色々な人に反対をされながら活動を続けたと思うが、その延長線に、この体験があった。
結局、本気で自分の人生と向かい合い、かけた情熱の代償をただ受け取っただけかもしれない。
今いる多くの人に真剣に聞いて見たい。
「あなたの場所から見える景色は、どれくらい美しい?」






