大切なものひとつだけ
2008年 02月 11日
私の考えでは、人は最も大切なものをひとつだけ手に入れるように行動するべきだと考えている。
それを規定する大切な基準は時間。
今最もやらねばならない、最も手に入れなければならないものを、自己に問い、それを手に入れるために全てのエネルギーをそれに集中する。
海外でもし医療を志すことがあるなら、今大切なものをひとつだけ選び、それ以外は捨ててゆく。結果的に、いくつも手に入れることもあるが、それは、副次的なものだと考える。
患者のために働きたければ、今そのことに集中する。それ以外にエレルギーを漏らさない。
知識をつけることもいいだろう、お金を保証されることいいだろう、地位を約束されることもいいだろう。しかし、それは今でなくても手に入るものばかりだ。
今しか出来ないことを、今する。今手に入れる。それが時間を、大切にするということだ。
少し智恵のある人ならば、経験こそ宝だと分るはずだ。
経験こそ、根である。知識は枝葉に過ぎない。
知識は経験によって智恵に変わるが、経験がなければただの情報に過ぎない。
そのことをよく多くの次世代に考えてもらいたい。
知識をつければ何か新しい世界が開けていくように勘違いをしているが、それは幻想に過ぎない。
どうせなら本物にならなければならない。
本物に触れれば、偽者の自分では自己嫌悪を起こしてしまう。
本当のチャンスは渋い顔をして、片目をつぶってやってくる、と言う。
何かしら自分にとって美味しい話は、自分の欲の部分に反応してそう感じている。
そのつけは、人生で償う羽目になる。