尿道下裂の子供
2006年 10月 17日
尿道下裂という病気がある。生まれつきおちんちんの先におしっこの出口が無く、おちんちんの真ん中や付け根からおしっこが漏れるという病気である。この病気は、手術の成功率もあまり高くなく、何度か手術を行なうケースが多いとされている。
先日も手術をしたが感染を起こし、残念だが傷が開いてしまった。
患者や家族達は入院中の食費に困っている人も多いから、手術費・入院費がかさむと治療を受けれなくなる。上手く成功する場合はむしろ治療期間も短いので多くは問題にならないが、何か起こればどうしても入院期間も治療する薬や点滴もかさんでくる。
もちろん1回で手術が終わらない病気も多くある。
そこで私は2回以上手術が必要なのは、術者の腕のせいだ、という前提に立って、考えるようにしている。そのため、2回目の手術からは治療費は全額こちらが負担している。そうすることで患者達は無理なく、治療が受けられる。
何かセーフティーネットをもうけおく事を、常に意識している。
それは時には、そのネットは患者のみならず私たち自身のセーフティーネットになる。
それが、信頼と評価を生み出していく。