マンゴの季節
2006年 07月 13日
この季節、ミャンマーはマンゴの季節です。
果物王国という感じです。
マンゴーには様々な種類や味があり、どれもそれぞれによろしく毎日頂いています。
患者さんたちから差し入れられたマンゴーは、何よりです。
治療がうまくいってもいかなくても同じように感謝して届けてくれるのです。
先日、肝癌を患い、後1月は持たないだろうというお坊さんが来ました。
周りの人には正直に話し、どうするかを検討しました。
周りの人たちは、すぐに家に帰すと癌であることが分かりしかもがっかりするので、3日ほど入院させてくれということになりました。
同意し、3日ほど効きもしない薬を処方し、点滴もしてその3日後、彼らは帰っていきました。
その日の届けられたその患者さんや家族からの、彼らにとっては決して安くない、大量のご馳走を私たちは夜ご飯にいただきました。
私たちがしていることは、一体なんだろうと考えつつ、またその近い将来確実にこの世からいなくなってしまう、あのお坊さんの顔を少しだけ思い出しつつ。
人の命を助けるだけが医療ではない、ということなのだろうか。