滅菌という問題
2006年 01月 08日
故障した滅菌器
滅菌という問題
ココに来て、治療を始めて、特に手術をする場合、最も問題となる事柄の1つに、手術道具や手術資材の滅菌があります。昨年、この病院の滅菌器で消毒をしていた時期、術後の感染が50%以上になり、大変な目に遭いました。原因を突き止めていくと、やはりその滅菌装置に行き当たり、結局昔のようなお湯を沸かし滅菌するように、滅菌方法を変えた結果、感染がなくなりました。
それから寄付のお金で、新しい滅菌器を買い、ようやく落ち着きました。
ところがこの滅菌器は中国製で、どうも連続使用に耐えられないらしく、水もこまめに入れ替える必要もあり、なかなか厄介で、とうとう先日壊れてしまいました。
そして再び、昔のようなお湯を沸かした滅菌に逆戻りしてしまいました。
この国では一度壊れると、日本のように早くは修理してはくれません。ひどい時は1年以上かかってようやく戻ってきます。今回もすでに1月以上経って戻ってきません。
何から何までゆっくり進んで行きます。
日本の医者や看護婦にとって、この様な時間感覚と医療環境の違いが大きなハードルになっています。
国際医療奉仕団ジャパンハート