ミャンマー・カンボジア・ラオスなでのアジア途上国地域では、小児がんは今だにほとんど救命できずにいる病状の一つだ。
先日、ラオスで発見し、日本に搬送し治療をしている小児の腎臓がんの1歳の女児は、順調に経過をたどりあと数ヶ月の抗がん剤の治療を行えば、大丈夫のようだ。
この腫瘍は、発見時の状況からしっかり治療すれば救命できる見込みは十分にあったわけで、それだからこそ日本へも連れて行ったわけだけども。
ところが発見時からがんの種類によってはちゃんと治療をしてもかなり予後の悪いものもある。
先日ミャンマーで出会った10歳の少年は8時間も満員のバスに乗り父親に連れられて病院にやってきた。
右足のひざから下は大きく腫れ上がり、触るとかなり痛がる。
レントゲンを取り、骨や組織の様子を見てみると、、、、。
悪性の骨肉腫を疑わせるの十分なものだった。
このようなものに出会うと、私たちはもうお手上げになってしまう。
ミャンマーでは、政府が民間の病院には麻薬類や抗がん剤の類の薬剤は一切、流通を止めているというわけの分からない状態になっているので、骨肉腫でなくても、全くお手上げになってしまう。
政府の病院は、治療費までは面倒を見ないので、多くの人々は治療を受けないか、途中で中断してしまう。
よって、ほとんどの子どもたちががんによって亡くなることになる。
一応、、両親には悪性の可能性と政府の病院に行って治療をするように話をしたが、両親はここの病院で治療を受けたかったと何度も言った。
彼らはよく分かっているのだ。
政府の病院では治療が不適切で、値段も高く、医療技術も確かでないことを。
そしてなにより、医療者たちが不親切な人が多く、自分たちは十分大切にされないことを。
約20年の私の途上国での医療で、この小児がんの子どもたちに何もしてあげれずに本当にたくさん見送って来た。
みんな既に亡くなっていることだろう。
私はようやく積年のリベンジをする用意を整えつつある。
来年、カンボジアに小児がんも治療できる病院の建設に着手する。
日本に連れてこなくても、ミャンマーからもラオスからもわずかな時間でがんを治療してもらえる病院を作る。
日本政府は、日系の企業や病院などに、経済産業省経由でかなりのお金をつけアセアン全域に富裕層相手の病院建設を進めるサポートをしている。
だからカンボジアにもミャンマーにもラオスにも、日本の病院関係者や企業がどんどん大都市に病院などを作り始めている。
言っておくけど、私たちはもちろんお金を儲けるためにやるわけではない。
お金のために人を助ける必要も全く感じない。
そんなことより、人としてそれが大切だと思うから、それをしなければならないから、やろうと決めているだけだ。
もちろん、お金なんて十分でない。日本政府も出してなんてくれないだろう、、多分。
でも、やる。
やると決めたのだ。
自分の子や孫に誇れることを一つや二つ生きてる間にやってみないか?
たくさんお金を儲けた、すごいでしょ!などういうのは、昭和の時代ならいざしらず、次の時代にはバカにされる、そんな時代になると思うから。
アジア中から病気の子どもをかき集め、できる限り治療してあげたいというごく自然な欲求なんだ。
興味ある人は、ぜひ力を貸してほしい。
あなたが自分のヒストリーを子や孫に語るとき、その1ページにアジアの子どもたちの命を救う試みに参加した物語が加わることを願っている。