人生のベースライン
若いときにがんばっておいてよかった!
人生は自分を裏切らない。
私たちは何気に生きているが、自分のベースラインを知っているだろうか?
たとえば、自分がうれしいと感じるのはどのようなレベルからなのか?
自分がおいしいと感じるのはどのようなレベルの味からなのか?
自分が本当に苦しいと感じるのはどのようなレベルからなのか?
知っているようで知らない。
だから、何でも不幸に感じてしまう。
何をやっても、何か腑に落ちないような人生になってしまう。
自分で本当にがんばったときを持ったものは、幸せだ。
人生を思い出してもらいたい。
一番がんばったときはいつで、どのくらいがんばったのか?
それが、あなたのがんばるという基準だ。
この基準を知らないと、一体がんばっているのか、そうでないのか?
それすらも分からない。
そしてたいていは、その期間にもムラが大きく、何かがんばったようなそうでなかったような、そういう印象になってしまう。
若い頃に、十分に苦しんだほうがいい。
失恋もしたほうが良いだろう。
貧乏生活も大変重要である。
金欠は大切な道しるべになる。
そこが、底だとして、それからどのくらい上の時間や生活を過ごしたいのかを考える。
ただ単に、楽をしたいとか、お金持ちになりたいでは、何も基準などない。
ないから、目標もない。
形だけの目標を作っても、実感としての体感がない。
今一度、若くても良いから自己の人生を整理してみる価値はある。
ジャパンハートは厳しいといううわさがあるが、今は、そんなこともない。
でも、本当は自分の知らない極限を経験してほしいのだ。
そうすれば、将来、自分の本気の努力とは、そういうレベルだと分かる。
分かれば、今のレベルがどのくらいで、あとどのくらいがんばればいいのかも分かる。
それを経験しないからどこへ行っても、何をやっても何となく、宙ぶらりんな感じがするのだ。
最後に、大切だからもう一点。
なぜ、お金をそのくらい持ちたいのか?
なぜ、楽をしたいのか?
なぜ、結婚をしたいのか?
なぜ、子どもがほしいのか?
なぜ、その教育を受けたいの?
そして、それらは本当にあなたの人生で必要なものなのか?
本当にあなたはそれを望んでいるのか?
それをしっかり考え続けないといけない。
目的のない努力はすべきでないし、人生時間を失うばかりだ。