紛争止まぬミャンマーの国立病院へ
2013年 05月 08日
ミャンマーの国境地域カチン州。
ここはミャンマー政府が最後に少数民族ともめている地域。
時折、激しいの戦闘が行われ、爆弾も炸裂する。
それゆえ、現地政府の役人もあまり近づきたがらない。
もちろん海外からの支援も、今はストップしている。
まずは少数民族問題を解決してからということだろう。
実はこの地域の患者達は電車にバスなどを乗り継いで、下手をすると2日、3日かかって私たちがいる病院にやってくる。
現地の政府からカチン州で何か支援をしてほしいということを依頼されて、今回何とこの地域の国立病院で子ども達の手術のために10名以上の医療チームを編成した。
5日間にわたって現地で手術を行う。
患者数は州都周辺に声をかけただけであっという間に150名以上が集まっているらしい。
ほとんどの対象は、先天異常、いわゆる先天奇形ややけどの子ども達になるだろう。
今回は60件くらいの手術を何とかして帰ってきたい。
もちろん子ども達は全て無料で行う予定にしている。
1年位前、現地に私は視察に入ったが、いたるところバリケードが張られ、夜間は外出禁止だった。
あれからどうなっているのだろう??まだ紛争は続いている。
ジャパンハートは、現地事務所を設置した唯一の海外のNGO団体だ。
いつも思うことだが、やっぱり私には馬上にまたがって先陣を切って切り込んでいくのが、性にあっているのかもしれない。いつ弾の当たるかもしれない船上に立ち、仲間達にその姿を見せて戦うのが、今もその役目である。弾の当たらない場所で、指示を出しているトップなどは卑怯だとすら思ってしまう。
ミャンマー、カンボジアでそうしてきた。そして、もうすぐラオスでもそうするだろう。
ミャンマー国境の紛争地域、ミッチーナの国立病院で、あと2週間後、再び先頭切って切り込んでゆく。