日本人の残念なメンタリティー
2012年 04月 23日
第二次世界大戦で負けた日本人たちにはどうしても超えないといけない壁がある。
それはたとえば、合理性がないというメンタリティー。
その考えの基では、精神主義がはびこり、刀や竹槍で飛行機を落とすのだという考えになってしまう。
自らに足りない能力をどうしても精神力で乗り越えるということは、気持ち的にはよくわかるが、最後まで合理性を失わないことは大切なことだと思う。
恐ろしいことに、気がつくと日本の組織というのは例に漏れず、この蟻地獄に落ち込んでゆく。
私の主催するジャパンハートも精神的にも肉体的にもタフな若者たちがやってくる故に、知らず知らず、そこにはまり込んでいたことに最近気づいたのだ。
勇気を持って改めてゆく。
たとえば日本人は精兵主義だといわれる。
達人や名人に過度に評価を与える。
だから何かをするときに、精兵主義に陥る。
精兵主義に陥るとは、名人レベルの人たちでないとできないような作戦を立てたり、プログラムを組んだりしてしまいがちだ。
しかし、本来は普通の一般人が達成できるレベルの作戦やプログラムを堅固に作り上げ、それを積み上げてゆくのが長い経過の中では最後には、有効であると歴史が証明している。
私たちがやっているような活動もまた、私のような経験が長い医者ががんばるものではなくて、ごく普通の経験のものたちが集まっても成果を得ることができ、それを積み重ねていくことによって私が成した成果を大きく上回ってゆくそうなる方が、理にかなっていると思う。
組織から精兵主義を極力排除し、今後取り組んでみたい。
今までは、余りに精兵主義故に、後継者すら育たなかった気がする。
もちろん、精兵主義が不必要なものではなく、もちろん大切なポイントでは登場させることに疑問はない。
これからジャパンハートはしっかりと必要なものはお金でも資材でも使いながら、ある程度の経験があれば誰でもできるようなスキームを多く生み出し、世に役に立っていきたいと思っている。