技術というもの
2010年 11月 13日
最近、医療行為以外に忙しくなってきたのは、もう何度もこのブログに書いてきた。
毎日手術をするのと、月に半分手術をするのでは、自ずと同じ人間でも差が出てくる。
私は、多分、最高時より技術力が落ちているかもしれない。
そう最近思うようになった。
そう感じているが正解かもしれない。
今はまだ、手術に失敗し、ということではなく、簡単な凡ミスをする。
たとえば、尿道近くの手術をするときに、尿道から膀胱へいれるチューブをいれ忘れる。
同じような手術をしても、以前より少し出血量が多いかもしれない。
どうやって技術力を維持するか。大きな問題で、最近よく思い悩む。
外科医としての人生は、あまり長くないかもしれない。
外科医たちが聞けばこれからではないかと、驚くかもしれないが。
まあ、世間の常識はどうでもいい。
早めに、誰かに移転してゆきたい。
そうしてまで私にはやらないといけないことが見えてきたから、仕方ない。
山は高く登るほどに遠くまで見通せるものだ。
人生、1にタイミング、2にタイミング、3にタイミングだと認識しているから、とにかく上手く時間の流れを理解してゆきたい。
今は自分が武蔵になり自ら剣を振るうことではなく、武蔵が軍団を率いて戦う姿を目指している。