特定非営利活動法人ジャパンハート ファウンダー・最高顧問。1995年より国際協力医療活動をはじめ、ミャンマー・カンボジアなどで、これまで1万人以上の子どもたちに手術を行ってきた。


by japanheart
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不安ついにて

不安について

 先日東京で、スタッフが集まった会合があった。
 海外や日本各地からスタッフが東京に集まり、会合する。

 たった数人で始めた活動が数年足らずで、このようになるのは嬉しい限りであった。
 まあ、しかしこのまま成長していきたいと思っている。

 多くの次世代の人たちと関わってみて、特に気になることがある。
 仕事に対する姿勢もさることながら、自分の人生のあり方について悩んでいるということ、
 それらの人はまだましで、悩みすら抱かずに流され、漂っている人が結構いるということ。

 結論から言うと、その場所から動かないから、動こうとしないから、次の展開が見えない。
 同じところに何年もいても、ぬるま湯にいるようで心地よさがあることはわかるが、気が付けば身体がふやけている。
 結局どこにいても、何をしていても自分の思うようにはならない。
 だから最後は、自分のオリジナルに全ての人はたどり着かなければならない。
 そうでなければ、いつも誰かにやらされたり、コントロールされたりする人生で、不満を抱きながら生きることになる。
 不安と不満は違うものだから、もし自分のオリジナルを生きれるようになると、不満はほとんど解消される。
 そのかわり、不安感は増すかもしれない。
 不満は、安定を前提にしている。
 安定していない人間は、不満を言う余裕など持てない。

 だから不満を言っていることに気づいたら、自分が今、ある安定状態にあると思ったほうがいい。

 人生は不安との格闘かもしれない。
 ひとつひとつ制圧してゆくしかない。

 誰もが経験しているように、実際に取り組んでみると思ったほどでもなかったというのが、人生かもしれない。不安感が強ければ強いほど、現実はそれほどでもないと、多くの人は知っている。
 本当の大変な現実は、逆に不安を意識できないときに襲い掛かってくる。それも知っている。

 もしかしたら不安感があるというのは、人生にGO!のサインかもしれない。



 
 
by japanheart | 2010-04-23 10:09 | 随想