物資の寄付について
2010年 04月 15日
昨今の航空業界の不況のあおりを受け、、、、。
多くの物資の寄付の問い合わせをいただくことも多い。
基本的には物資は、派遣者たちが順次現地に持ち込む。
優先順位は医療物資・医薬品・活動者の生活物資という順番になる。
いうなれば、無くては困るものの順番ということだ。
それ以外は隙間ができればということになる。
航空業界は、一人あたり20kgという制限を設けているために、すぐに制限を超えてしまう。
大目に見てくれても最近では5kg程度。だいたい25kgが限界か。
1kgを超える場合、ミャンマーやカンボジアには4100円/kg超過料金を取られる。
10kg超えれば、41000円、、。あり得ない?金額となる。
そのため、それ外の物資を運ぶことはほとんどない。
衣類を運ぶ場合、4100円もあれば現地でシャツが40枚買える。
しかしながら、多くの人が何らかの物資の寄付をと、いってくれることも多いので、従来は断っていたが、
現地事務所に直接送ってもらえるならば、是非受け取ることにしたいと思った。
残念ながら、送料は寄付者に負担してもらわざるを得ないが。
衣類ならば、段ボール一箱で、郵便(EMS)だと日本から5000円程度かかる、とおもう。
これとても実は現地で受け取るのは決して楽ではない。
海外からの送付物資は、残らず開けられ目の前ですべてチェックされる。
そのために朝から順番を待ち、すべて終わるのは夕方になることも多いのだ。
現地スタッフにとっては大変な仕事ということになる。
善意と現実をすりあわしてゆくのはなかなか骨が折れる仕事という現状を理解してもらえればと思う。
航空業界も、協力してもらえればありがたいが、自分から申し出てそういうことをするほど、日本の航空業界は成熟はしていない。
だいたい、航空業界の上の人たちは、NGOの名前すら知らないと思う。