将来のこと
2010年 03月 21日
日本の将来、それも近い将来のことを知っているだろうか?
日本はめでたくも、おそらく先進国の中で一番最初に、国家破産する。
今やどんなにひどい先進国でも、GDPに占める借金の割合は100%程度なのに、日本だけは既に200%を超えている。
それがどうやら300%を超えるまでにそんなに時間がない。2019年と予想されている。
税収37兆円、国債50兆円強で大体92兆円程度の国会予算。国債発行は、いわゆる借金。
難しいが、今少なくとも1000兆以上の借金があり、1%程度の金利でやっているから何とか生きているとも言える。
それが4%の金利になったら、税収を上回る。めでたく破産。円は暴落。
国の保健や医療、年金などはどうなるか、空恐ろしい近未来が待っている。
国家破産になれば、どうなるのだろうか?
たぶん医療も今のように受けることが出来ないだろう。
失業率だってもっと上がる。
最近、国家破産事態に陥ったギリシャは25%だそうだ。
そうなるかもしれない。
おそらく国の多くの企業は外資に持っていかれる。
そうすれば、もしかしたらアメリカのようにすぐにクビを切られる時代になる。
前置きはそのくらいにして、何が言いたいのか。
我が家では、どうせお金に価値を置いても近い将来、保障にはならない。
食べれて、着れて、雨露をしのぐ、これを人並み以下でも良いから達成できたら、
未来の為に、自分も含めて、特に子どもたちには、お金でない価値あるものを、残してゆこうと決めた。
それは、経験、出会い、人脈、特別な教育(学校の教育ではない)など。
安定した成長が期待される時代ならば、お金や学歴は頼りになる存在かもしれない。
その前提が崩れた時代は、頼るものは我が力しかない。
だから、それを磨く。
私の祖父が、私が小学生だった頃、よく私を枕元に呼びこう言った。
手に職をつけろ!
自分の能力だけは誰にも奪われない。
どんな時代でも生きていける。
私の祖父は明治生まれだった。
多くの戦争や苦しい時代を経験し、戦後は貧しさゆえに毎日20キロほども荷車を押して、行商したそうだ。
若いうちは、とにかく自己投資だ。
私は労働を、自己形成の手段と位置づけている。
時間は平等に過ぎてゆく。遊んでいても、寝ていても、お金の為に働いても、自己形成だと位置づけて働いても。
仕事の時間は、人生の中で最も重要で、最も時間を多く費やすものだ。それが犠牲なら、何と過酷な人生だろう?
時間こそ、最も重要なものだ。
私にとって、40歳を過ぎた今、仕事とは、時間を犠牲にしているというのではなく、自分の人生を形つくってゆく大切なものだ。
どのように過ごしても時間は過ぎるのだ。
若い人に言いたい。
お金は大切だ。
しかし、そのためだけに人生を使うな。
ときに、もっと大切なものがあることを知る必要がある。
私の上の世代から今までは、お金、お金で生きてきた。
そして今、世の中はどうなった?
子どもたちに、いい未来を残せそうか?
誰に何と言われようが、お金ではなく、時に形なき大切なものを得て欲しい。
これから、日本は混迷する。
こんな時代だからこそ、その人にしかない特別な能力を目覚めさせて欲しい。
いい経験をして、いい人と出会い、いい時間を過ぎしてほしい。