特定非営利活動法人ジャパンハート ファウンダー・最高顧問。1995年より国際協力医療活動をはじめ、ミャンマー・カンボジアなどで、これまで1万人以上の子どもたちに手術を行ってきた。


by japanheart
カレンダー
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31

本番

本番

 最近うんざりしていること。

 一緒に働く日本人スタッフのレベルが低いこと。

 現地で出くわす病気のことを知らないくせに、平気でいる。
 患者が悪くなっていても、平気で見逃し、そしてその責任もすぐに忘れる。
 一生懸命働くことで、失敗しても許されると思っている。
 勉強しろといっても、すぐにやめる。
 人のいのちや人生がかかっていても、眠気に勝てない。

 数え上げればきりがない。

 甘い。甘すぎる。
 この人たちは、日本社会の縮図だなと思う。
 甘やかされて、許されて育った子どもたちの末路だなと思う。

 
 そういえば、現地にいくたびに、スタッフから病気を移される。
 体調管理もできない。

 手術と手術の期間の間は2週間ある。

 本当はこの期間のすごし方こそが、手術の成果を生み出していることにも気づかず、のほほんとすごしている。本人たちは結構、いけていると勘違いしているかもしれない。しかし結果が、それを認めていない。
 規則正しい生活を心がけ、粗食にし、適度に運動をし、そうしてこの間に体調を整え、知識を蓄え、整理できないでいる問題点を克服し、、、、。
 
 こんなこともできない人たち。
 自分もうまく管理調整できない人たちが、患者を治す?  ?   ?

 甘いのよ。
 適当にやっていて何とかなると思っている。
 何とかなっていないから、患者が迷惑している。

 私の医療レベルは自分では大して高くはないと思うが、この人たちと比べれば雲泥の差がある。

 たとえイチローでも、少年野球の子どもたちと本気で一緒にやっていたら、野球自体がいやになる。

 医療自体が、いやになる。


 
by japanheart | 2010-01-09 10:35 | 基本