あるシステムを生み出す
2009年 09月 06日
はじめから他人を当てにするような行動や心は慎みたい。
何をするにしてもどんないいことをしようとしても、あるいはどんな状況に陥っても。
どんなことがあっても自分で何とかしたい。
私たちの活動は、そのほとんどが寄付によって成り立っている。
私たちとは逆に、なんらかの制度資金に依存している組織もある。
何かに依存しすぎると、結局自分の首を絞めることになるので、できるだけ依存の割合を減らしたい。
何だか国の食料自給率に話をしているような気がしてきた。
ある意味、私たちの場合、自給率とは寄付をはじめとして得た自己資金ということになる。
政府や財団などからもらう、いわゆる制度資金がそれ以外の輸入に頼らねばならない食料という感じかもしれない。このお金はかなり制限が付く。用途も決められ、予算も1年2年ごとに切られてしまう。だから10年なんていう大きな単位で、何らかのプロジェクトなどできない。
私は食料と同じで、活動にも絶対に守らねばならないラインがあると信じている。
今はそれがサガインでの活動だと思っている。
なぜならばここは現地の人にとってだけでなく、多くの日本人医療者を育てている場所になっているからだ。
今後はカンボジアのサイトにもそうなってほしいと思っている。
だからここを最低でも、守るためにどうすればいいかを考えてきた。
誰からも振り向かれなくなっても、何とか現地の人と医療者だけは育ててゆきたい。
そしてその問題がようやく解決しつつある。
自給自足ができるかも知れない。
2年も給与のない組織でなぜかそれが可能になる。
その方法は、また機会があれば語ってみたいが、要は自分で稼いで自分で使うということだ。
ものの本質に気切り込めるようになってくると、だんだんと気の利いたことも言えるようになってくる。
最近、お金の不安を抱える人には
「いくらお金を持っても、人は一日に三度程度しかご飯を食べれないよ。特に年をとるとだんだんそうなる。」
将来結婚を夢見る看護師には
「女の人は嘘をついてはいけない。嘘をつく親の子どもは嘘に対して鈍感になる。だから将来子どもができたときに、嘘を平気でつく相手を無批判に受け入れて選ぶようになる。やがて、その相手と自分が、戦う羽目になる。」
そしきもおなじ。お金に対する恐怖心を抑え、誠実な運営が大切だ。
組織を内部から崩壊させないためには、お金のコントロールと正直な運営を心がけている。