方針の変換
2009年 06月 10日
今までここに来た医者たちには簡単に手本を見せ、すぐに実践をやらせてきた。
診察はもちろん手術もそうしてきた。
早く実践に働いてもらうほうが後半、加速度的に、彼らが役に立つようになるからだ。
しかし、今年は大きく方針を改めてじっくり特に、手術に関しては見てもらうようにした。
手痛い想いを今までしてきたからだ。
私がカバーできるときとそうでない時もある、というのが実際のところだ。
その期間の間に伝えないといけないことが分かったからだ。
それは決して手技的な事柄ではなくて、むしろ限られた環境で如何に患者たちのリスクを減らす努力を私がしているかを伝えることだと認識している。
いかに早く行い、しかも簡単な手技・方法で、命へのリスクを減らすことができるかがポイントとなる。
だから麻酔もできるだけ簡単なものを使う。少しくらい痛くても患者には我慢してもらう。
停電が頻発し、水道から無数の菌が出てくる環境の中だから仕方ないと思っている。
傷の痕がきれい汚いは、二の次だ。
私の中にある恐怖心が、同等にうまく伝わった時点で、医者たちの手術の実践が始まる。