国際医療団 ジャパンハート
2009年 05月 15日
ジャパンハートとは?
改めて説明しておきたい。
この組織のコンセプトはすなわち、
「医療の届かないところに、医療を届ける」
である。
個人的には極めて、大雑把過ぎるかなと思うが、多くの医師や看護師などの医療者が、このコンセプトに賛同しましたといってやってくるから、結構、困惑している。
このコンセプトは、国内外を問わず、全ての医療事業が、僻地医療という概念を底辺において行われるということである。
だから海外だけでなく、日本の僻地や離島にも継続的に人的なサポートをし医療活動をしている。
これがおそらく多くの国際NGO組織と違うところかもしれない。
そして毎年、国内外で100名以上の医師や看護師たちが動いている。
この組織を立ち上げたとき、応援してくれる多くの人たちが、真のボランティアを望んでいた。
それは、日本人の一般の人たちがボランティアというのは、通常は物質的なものは、何も受け取らないで奉仕する行動のことと理解しているということもよく分かっていた。だからこそ、私たちはこの活動に参加して、最低1年半は無給・無償を貫いている。さらに、活動に参加するに当たって必要となる航空券代金や保険、食事代も自己負担で出さねばならない。航空券などの経費を出してほしいという人たちもいるが、そういう人は断っている。このような活動は、自発的でなければ意味がない。自発的ならば、他人に何かを期待するのは間違っている。
どうしても分からないのだが、そのくらいのお金を自分で出しても、破産するわけでもないのに、どうして経費を出してもらわないと参加しないなどという考えになるのだろうか?そんなにお金がほしければ、ボランティアなどやめて、お金を日本で稼いでいればいい。お金もほしい、いい精神的活動もしたいという、同時に二つも取れるほどのあなたは能力のある人間ですか?と私は心の中で実は相手に聞いている。
ともかく、
ジャパンハートの活動は、
1. 海外での医療活動
2. 国内僻地・離島での活動
3. ガンやエイズの人たちに対する家族旅行のサポート
4. 途上国で看護師の養成
5. 小学校での衛生教育、保健室の整備
6. 災害孤児に対する長期的教育支援活動
7. 医学生・看護学生に対する教育奨学金
などである。
ここからは極めて個人的な見解もあるが、私は今日本でも多くある援助の概念、すなわち欧米流の「強者が弱者を救う」、でなく、日本流に「相手と和する」すなわち「相手を理解」し「自己の立場と無関係(己を忘れて)」に「相手のために尽くす」という組織を生み出してみたいのだ。
お金のこととも関係するが、
自分が満たされないと奉仕できないようであれば、それは真の奉仕者ではない。
奉仕ということは、日本では神や仏に対して使われた言葉だから、奉仕活動でお金を要求するのは、神や仏にお金をくれと言っているのと同じことになる。
神や仏と人間との関係は、ギブ・アンド・テイクではないだろう。
本当に生活が苦しくなったとき、今飢えていない自分の境遇を、神仏に感謝するのだ。
その時、かつて宮本武蔵が言った、神仏は尊び、、、、という言葉の重みを知る。
やがてその感謝の言葉は天に届き、天は静かにもっと大切な何かを応えてくれる。
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