ジャパンハートの代表。1995年より国際協力医療活動をはじめ、ミャンマー・カンボジアなどで、これまで1万人以上の子どもたちに手術を行ってきた。


by japanheart
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お尻から赤いもの

5歳の子供のお尻から
家の5歳の男の子のお尻から赤いものが、、、、と父親が子供を連れてやってきました。いつも便をした後に出る?というのです。
ここでは沢山の診察器具があるわけではありませんで、自ずと検査よりも診察が中心になります。これはその一場面。
私は子供の医者ですから、この父親の話から大方の病気は推測がついていますので、後は確認するための作業です。
このようにして少しきばらせて見ると、予想どうり赤い塊が肛門より出現しました。そう、ポリープです。
数日後、無事手術にてポリープを切除し、帰って行きました。
なかなか、診断器具がなくて、いつも苦労します。ない物を数えればきりがない、あるものを数えれば片手に余る、、、。とまるで幸せと不幸の数のバランスのごとくです。いつもこんな歌を口ずさみながら、診療しています。
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# by japanheart | 2005-09-01 10:59 | 活動記録 | Comments(0)

仏教遺跡1

ミングーンの仏教遺跡
ミャンマーは仏教の国で、多くの仏教遺跡があります。今回は先日行ってきました、このワッチェ村から車で30分のところにある巨大な仏教遺跡、ミングーンの遺跡をご紹介します。
この遺跡は、かつて王様が世界一の巨大仏教遺跡を造らせようと試みましたが、途中で地震と王様の死によって中断したものです。
これは完成予定の5分の1だそうです。高さは30メートル位あります。遺跡には登れますので、怖さを押さえつつ登ってみると、目の前にはイラワジ川が広がり、その向こうにマンダレー、サガインなどの町や遠くシャン州の山々も見えます。
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# by japanheart | 2005-08-31 12:02 | 仏教遺跡 | Comments(0)

医師

高橋先生
今ここには、日本からもう一人、発展途上国の医療を目指したお医者さんが来ています。28歳の高橋先生です。朝から晩遅くまで毎日、看護婦さんとともに働き続けています。
とても、辛そうな時もありますが、毎日充実しているそうです。患者にもとてもやさしい人です。
人間というのは、辛くなってくると本性が出ます。それを私もこの国で多くの日本人や現地人と接してきた経験から分かります。何自由なく生活出来ている普段は、理性的に振舞えて、まっとうなことを行っている人も、状況が少し過酷になるだけで、あっという間に我が出てきて周りともめはじめてしまいます。人間とはかくも弱きものかと何度も思い知らされました。しかし、この能力は鍛えれば鍛えるほど、伸びてゆくというのも私の発見です。
たとえば、普段日本で働いて、いる人よりも過酷な山登りを経験している人のほうが、はるかに人間としての能力が高くなるのは私には容易に理解できます。
日々、ここで生活する中で、高橋先生も今、この人間としての底力を伸ばしているのです。それがまた、将来の彼自身の大きなジャンプに繋がるのだと信じています。e0046467_12272918.jpg
# by japanheart | 2005-08-29 12:28 | スタッフと想い | Comments(2)

日本からのお客さん

女の大学生たち
いま、二人の女子大学生がボランティアにここに来ています。
ここには常に大学生や社会人、時には高校生の方が来られてボランティアをしに来ています。
それぞれにそれぞれの思いを胸に来られ、短期間ではありますが我々の一員として活動をしていかれます。
そんな組織が日本にも沢山あればいいなと思います。
参加するために参加費などのお金を結構、取ったり、スタディツアーをお金儲けの一つの手段としたり。私は反対です。
あくまでも赤字の出ない範囲で、若い人たちにチャンスを、大きな目を開くチャンスを与えるべきだと思います。e0046467_2042182.jpg
# by japanheart | 2005-08-28 20:04 | 活動記録 | Comments(0)

私達のいる場所は、

ワッチェ慈善病院にて
私達のいる場所は、ビルマ最後の王都マンダレーから車で一時間、サガインのはずれ、そしてイラワジ川のほとりにあります。ある僧侶が、20年前に貧しい人々や僧侶の為に建てたワッチェ慈善病院です。
ここに、居を構え多くの人々を向かえ、治療当たっています。
ここは、今から40年ほど前の日本のような光景がいたるところに残っています。決して豊かではありませんが、人々は皆幸せそうに暮らしています。e0046467_1925462.jpg
# by japanheart | 2005-08-27 19:26 | 活動記録 | Comments(0)

日本の看護婦さん

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やさしい日本の看護婦さん
今日は、私とともに働いている日本の看護婦さんたちのお話。私と働いている日本の看護婦さんは、今年は4人います。勿論皆無給でやっています。いわゆるボランティアっていうやつです。日本の看護婦さんたちは皆こちらでは、人気があります。それはなんていったて、皆断トツにやさしいこと、丁寧な事。片言のビルマ語で患者さんたちとも話をしながら、毎日朝から晩まで働いています。
この写真は、看護婦さんが消毒に回っている様子です。日本と違い、ここでは看護婦さんに消毒をある程度任せています。現地の看護婦と同じような技術力をつけるためです。発展途上国の看護婦さんたちは、知識は劣りますが、技術は結構凄いんです。なんでもしないといけませんから。必要は発明の母というやつです。また、日本の看護婦さんたちは、これからも折につけ、国際的に活躍していくでしょうから、そのためにここで色々な経験も同時にしてるのです。
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# by japanheart | 2005-08-26 12:40 | 活動記録 | Comments(0)

可愛い姉妹

可愛い姉妹
今日は可愛い姉妹のお話。
このような発展途上国で医療をするようになって、子供の火傷の多さには驚かされます。
今回の火傷の女の子も遠く、母親と妹とともに何十時間もかけてここまで治療を求めてやってきました。
写真の座っている女の子がお姉さん、寝ているのが妹です。今一回目の手術を終わりましたが、後数回手術をしなくてはいけません。
この二人、いつも仲良く遊んでいます。
子供というのはどこへ行っても、何かしらやって遊んでいるし、年齢は違っても子供同士で、なんかしら仲良くなっていますね。
子供を見ていると、大人というのは、成長していく過程で、不必要なものを沢山つけていっているのだなと考えさせられます。
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# by japanheart | 2005-08-25 20:01 | 子どものこと | Comments(1)

スタディーツアー

佐賀からのスタディツアー
毎年、佐賀では発展(開発)途上国に県主催のスタディーツアーをしているそうです。今年はミャンマーがその対象になりました。十数名の方達が来られました。ここで、タオルやガーゼなどの医療補助品が必要と聞かれ、驚くほど沢山の量をいただきました。
 今日昼一緒にお食事をさせて頂きました。私の隣に座られた女性の僧侶の方とお話しました。
大変、気持ちのいいかたでした。こんな言い方をすると少し変な感じがしますが、最近、なぜかその人がどのような人間的な中心を持っているのかを感じることがすこしづつ出来るようになって来ました。自分の存在意義にとても悩んでおられましたが、とてもイメージのいい中心軸を持っておられる方だなと思いました。その他、多くの方々もそれぞれに感じのいいかたで、唐津の役場に勤めらておられる人も老後はボランティアをして過ごしたいといわれていました。面白い事に色々な年齢の方々がいて、面白い感じでした。
私は途上国の子供を相手にし、少しでも役立つ様にきる事が私の国際協力ですが、それぞれの人にそれぞれの形の国際協力が存在し、自分の個性を生かした事をすればいいのだと日頃思っていますが、この方達がこの後どのような形でボランティアに向かわれるのかを楽しみにしています。また、いつか今どうしていますか?と聞いて見たいと思います。
あと、佐賀県の2人職員の方々、ホント大変ですね。準備からずっと。でもほんとにいいスタディツアーになっていると思いました。また、個人的にも来られてください。
# by japanheart | 2005-08-24 19:19 | 活動記録 | Comments(2)

評価のない世界

10年かかったんです。e0046467_13474946.jpg
先日、むかし家屋の一角を改造して手術を始めた話をしましたが、今は写真のようなところで手術を行っているんです。充分な設備があるわけではないですし、日常的に停電などひどい状態にありますが、これまで改良してくるのに、これでも10年かかったんですね。どこかから大きなお金をもらいやるのは何てことない事ですが、人のお金ばかりを当てにしてやると、とにかく無駄を多く出してしまいます。必要なときに必要なものを少しづつ増やしていくというのが、ものの考え方の基本だし、人のお金を預かった人間のやるべき姿勢だと思っているんです。どんぶり勘定で、頭の中だけの構想だけで造ってみて、本当に無駄になったものを私は多くこの国際協力の世界で見てきています。それは別に官に限った事ではなく、民でも同様です。意外と思われるかもしれませんが、何せこの世界は評価の殆どない、馴れ合い関係の世界なんです。評価のない世界では、自己改善が、人間同様、難しいのです。
# by japanheart | 2005-08-23 14:35 | 基本 | Comments(0)

胸に腫瘍の中学生

胸に腫瘍が出来て2年
この子は胸に腫瘍が出来て2年以上経ったそうです。そのまま見ていたそうですが、どんどん腫瘍は成長しました。どうして早めに医者に行かないのか?はっきりした理由は分かりません。
お金の問題なのか。知識の問題なのか。ゆったりとした国民性ゆえなのか。
検査の結果、悪性腫瘍ではなく、良性腫瘍でした。
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今回無事、腫瘍を全部取って今入院中です。
来週には退院する予定です。
# by japanheart | 2005-08-22 16:10 | 病と人間 | Comments(0)

口唇裂という病気

口唇裂という病気―その3
     口唇裂という病気ーその2の女の子の術後7日目
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(写真は口唇裂の手術抜糸直後の子供たちです)
今日は口唇裂の3回目ですが、この手術を含め、私がなぜこの国で手術を行うようになったかをお話します。今から10年前、初めてこの国に来た頃、私は手術は行っていませんでした。それはとても手術を行えるような環境が少なくとも私には与えられていなかったからです。私に与えられていたものは現地の家屋と数人のスタッフのみでした。私以外に医療の専門家もいませんでした。西洋医学を学んできた私には少なくとも薄汚れた家屋の一角で手術をすることなど到底、思うべくもないことでした。しかし、次から次へと見るからに悲しみを誘わずには居れないような人々が手術という治療を求めて、私の前に毎日のように現れました。しかし、私にはその現実を受け入れる覚悟もなく、日本の医学の常識に固執していました。日々患者は治療を求めて押し寄せます。ある時私はスタッフ達にこう聞きました。「ここに手術を求めやって来る患者達を今のように私が手術をしないで帰していても、彼らは10年後、いや20、30年後でもいい、手術を何処かで受けることが出来るだろうか?」と。スタッフ達の答えは決まっていました。「多分生涯、治療を受けれる可能性が低いと思います。ここで受けるチャンスを逃せば。」というものでした。私は現実から逃げていただけなんだということは、自分がよく知っていました。この場に及んで私は遂に日本の常識、日本の医療の範疇を捨て去る決心をし、止むに止まれず手術を始め今日に至ります。この気持ちは現在も変わりません。私の変わりに誰かもっと良い医師や看護師がここに来て彼らを見てやってくれよと思っているのです。今もそしてこれからも私は、止むに止まれずここでこうしています。
# by japanheart | 2005-08-21 17:45 | 病と人間 | Comments(2)

口唇裂という病気

口唇裂という病気ー2
昨日に続いて口唇裂につぃてです。私の専門は小児外科です。日本では通常、口唇裂の手術は小児外科ではなく、形成外科、ときに口腔外科の専門医達が行っています。そのため、その専門医師でない私がやるよりは、もっとそれの経験を積んだ専門医がやるべきだという意見が時にあります。私は今まで同年代の医師よりも多くの手術をおそらくやってきたのだと思います。ですから普通の医師たちのように1例でも多くの手術をこなしたいという欲求も今はありません。この手術は私のためでは微塵もなく、もやむにやまれずやっているのです。また、私はどうすればより多くの医師たちがこのような子供たちを助けるために動いてくれるのだろうか。どうすれば次の世代の医師たちが少しでもレベルアップし日本にも良い影響を及ぼしてくれるのかと考えています。
 いつも私は思うのです。多少横柄に聞こえても、私の本音は、次のようなものです。私のやり方が気に入らない人は、私の代わりにここへ来て、ここに日々住み、彼らのためにやってくれればいいのだと。私は喜んで、手術を彼らに任し、そして別の子供たちの為に、そのエネルギーを費やせるのだから。
 医療は決してその社会を離れて存在しえません。日本には日本に見合った医療があり、ミャンマーにはミャンマーにあった医療がある。その求められるレベルは自ずとちがうのだということです。
日本の発想、日本の考えのみを持ち込んでやるのには私は反対なのです。e0046467_4151396.jpg
# by japanheart | 2005-08-20 18:55 | 医者の本音 | Comments(0)

口唇裂とういう病気

口唇裂という病気ーその1
 
口唇裂という病気は、どこの国にもあります。例えば、日本では生後1月暗いから手術を行っています。日本ではこの病気の人を一般には今では見かける事がなくなったのは、既に人の目に触れる頃には手術を完了しているからです。日本の子供たちは日本という国の保健制度に守られているといつも思います。しかし、途上国ではそうではないことが多いのです。手術を受けるためのお金がないために。或いは手術を行える人が少ないためにそのまま一生を終えることもあります。私の前に現れる子供たちの多くがこのような子供です。彼らはその顔の奇形から隠れるように村に住んでいます。そして成人した後、結婚できる事もまれです。
このような子が手術に現れたその日、下を向き、何も話さず、暗かったその子が、手術を終え、退院する時にはとても明るく笑顔を絶やさない、はきはきした子になっています。このギャップこそ、実は健気にも幼きこの子が受けてきた苦しみだったのだと悟るのです。
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# by japanheart | 2005-08-19 03:27 | 病と人間 | Comments(0)

過去は変えられる!

ミャンマーでの8月15日の意味
私がミャンマーでの医療に関わりを持ってから既に10年が経ちました。
この国にいて今も私の胸にあるのは、この大地には20万人以上の日本人が眠っている、という想いです。草生す屍、という言葉があります。今はそこにもう屍は存在しませんが、多くの日本人の手によって建立された、慰霊碑がそこにはあります。しかし、、、、。その慰霊碑も今では訪れる人も減り、あるものは崩れ、その多くは草生す碑、としてそこに存在します。その姿は、まるで今の日本人のあの戦争や多くの犠牲者に対する記憶をはじめ、様々な心の形の表れのような気が致します。
あの戦争から60年目の今日、このビルマの大地に立った時、私の心には1つの思いの言葉が木霊します。
「過去は変えられるのだ。私達の手によって。」
 未来はまだ私たちの手にはない。しかし、今を変えることによって、過去に生きた人々の、その存在の意味を変えることはできる。それは、過去を変えることに他ならないのだ、ということです。
あの多くの人々の犠牲を単なる、死に終わらせることなく、意味あるものにしなければならないのは、子孫である私達の使命なのだと。私達には彼らの死を、負から正に昇華させることこができるのだと。そのためには、あの戦争から私達は、ごくごく当たり前の事実を学び取り、それを実践していけばいいのだと。
それは、「人の人生は、それぞれに尊い」のだ。
という事を知ること。そして、それを日々の人生の中で実践し、人を大切にし、人の存在の意味を認め、ともに理解しあいながら暮らしていく努力をする、という単純な事だと思います。
かつて、進め、進め、玉砕しろ。あるいは国の為に死ねと、言われた人々には皆、それぞれの人生があり、それは全て尊いもので、決して誰も他人にないがしろにされてはいけないものだったのだ、ということを学び、私達が他人の人生を自分の人生のごとく大切にしていく事が、多くの戦争でなくなられた人に対する最大の慰霊になるのではないかと思うのです。
 戦後60年目のこの日、8月15日に、多くの英霊が眠る、ビルマにいて、そのことを感じ、草生す碑の前で静かに頭を垂れるのです。
写真の塔の周りには亡くなられた無数の日本の人々の名前が刻まれています。

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# by japanheart | 2005-08-15 14:22 | なぜミャンマーか | Comments(0)
今、私がいる場所、ミャンマー中部サガイン。ここは60年前第二次世界大戦の時に、日本人達が住んだ町です。イギリスと戦い、多くの傷ついた日本人達がこの地のビルマ人達に助けられました。この町サガインはあれから60年、その姿を殆ど変えることなくそこにあります。
昔のままの町、川、人々、、、、。タイムスリップしたような場所です。
この地で私は、日々、医療をしています。
写真はこのサガインの高台から撮った町の風景です。
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# by japanheart | 2005-08-11 18:51 | 戦争
1995年以来、もうどれくらいの子供たちをはじめ多くのミャンマーに生きる人たちの治療に関わってきたでしょうか。これから今も続く日々、まさに私にとっては戦いのような日々を綴っていきたいと思います。
 多くの農業を生計とする人々のその日々の生活収入は20円から40円、盲腸の手術代が10000円以上という、保険という後ろ盾がない世界のなかで、日本人の医師や看護師たちに一体、何が出来るのか、或いはごく普通の日本人が出来る事はなんなのか?ということをともに考えて生きたいと思います。
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# by japanheart | 2005-08-10 17:42 | はじめに | Comments(1)