ジャパンハートの代表。1995年より国際協力医療活動をはじめ、ミャンマー・カンボジアなどで、これまで1万人以上の子どもたちに手術を行ってきた。


by japanheart
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人生のベースライン

人生のベースライン

 若いときにがんばっておいてよかった!
 人生は自分を裏切らない。

 私たちは何気に生きているが、自分のベースラインを知っているだろうか?
 たとえば、自分がうれしいと感じるのはどのようなレベルからなのか?
 自分がおいしいと感じるのはどのようなレベルの味からなのか?
 自分が本当に苦しいと感じるのはどのようなレベルからなのか?

 知っているようで知らない。
 だから、何でも不幸に感じてしまう。
 何をやっても、何か腑に落ちないような人生になってしまう。

 自分で本当にがんばったときを持ったものは、幸せだ。
 人生を思い出してもらいたい。
 一番がんばったときはいつで、どのくらいがんばったのか?
 それが、あなたのがんばるという基準だ。
 この基準を知らないと、一体がんばっているのか、そうでないのか?
 それすらも分からない。
 そしてたいていは、その期間にもムラが大きく、何かがんばったようなそうでなかったような、そういう印象になってしまう。

 若い頃に、十分に苦しんだほうがいい。
 失恋もしたほうが良いだろう。
 貧乏生活も大変重要である。
 金欠は大切な道しるべになる。

 そこが、底だとして、それからどのくらい上の時間や生活を過ごしたいのかを考える。
 ただ単に、楽をしたいとか、お金持ちになりたいでは、何も基準などない。
 ないから、目標もない。
 形だけの目標を作っても、実感としての体感がない。

 今一度、若くても良いから自己の人生を整理してみる価値はある。

 ジャパンハートは厳しいといううわさがあるが、今は、そんなこともない。
 でも、本当は自分の知らない極限を経験してほしいのだ。
 そうすれば、将来、自分の本気の努力とは、そういうレベルだと分かる。
 分かれば、今のレベルがどのくらいで、あとどのくらいがんばればいいのかも分かる。
 それを経験しないからどこへ行っても、何をやっても何となく、宙ぶらりんな感じがするのだ。

 最後に、大切だからもう一点。

 なぜ、お金をそのくらい持ちたいのか?
 なぜ、楽をしたいのか?
 なぜ、結婚をしたいのか?
 なぜ、子どもがほしいのか?
 なぜ、その教育を受けたいの?

 そして、それらは本当にあなたの人生で必要なものなのか?
 本当にあなたはそれを望んでいるのか?
 
 それをしっかり考え続けないといけない。
 目的のない努力はすべきでないし、人生時間を失うばかりだ。



by japanheart | 2014-01-31 06:49 | 基本 | Comments(0)

若者をどうするのか?

若者をどうするのか?

 若者をどのように扱っていくのか?
あるいは、
 若者がどのように生きているのか?

という命題は国にとっても個人の人生にとっても非常に重要な事柄だ。

戦争中、日本人が若者たちをどのように扱ったかを考えれば察しもつくが、年寄りばかりが残ってしまうような状況では国の未来は決して明るくはならない。
 戦争は多くの若者が戦いそして死ぬものだ、だから未来を明るくしないことは自明ということになる。
しかも、年寄りたちがその指示を出しているから始末に終えない。

 今の日本の将来が暗く見えるのは、経済の問題よりむしろ若者たちの相対的な減少によるものだ。
 日本の経済で暗かったら、アジアの国々の未来はもっと暗いことになる。
 貧しい国の生活や戦争を経験したものなら、人間は生きていくだけなら食物の確保だけで十分だと感じるはずだ。
 
 実は、若者をどのように扱っていくのか?ということよりも、若者たちがどのように生きているのかの方が、さらに重要なのだ。
 今の日本が暗いのは、そこのところが一番問題だと思う。

 若者たちが、飛躍できる仕組みをしかなくてはならない。
 それが、年長者たちの重要な役目になる。

 医者の世界を見てみよう。
 私の意見は、日本の医者の世界は最悪の状況だと思う。
 一般に、多くの医師たちは30代ではまだまだ未熟だと認識しているし、社会もそのように扱う。
 医者は40代や50代が中心なのだ。
 問題はそのことではなく、若い世代の知力体力ある医師たちが、自分が若いうちは未熟だと考えてしまうその慣習にある。
 だから外科医でも、手術を十分にさせてもらえなくても、なんだかんだと理由をつけてその組織に長いできる。
 人生はそんなに長くはないのに。
 一般の社会を見てみるといい。
 20代の若い世代の成功者や元気な経営者がどんどん出てきてみんな焦っている。
 それなのに医者たちはのんびりしている。
 定年の年齢は同じなんだけどね。
 それがなぜかというと、医者の世界は50代や60代の年長者たちが支配しているからだ。
 彼らが、自分たちを基準に成功者の社会のイメージをつくっている。
 その価値観を若い世代の医者たちも受け入れている。
 愚かなことに。

 かくて時間と才能が失われていく。

 別に20代で凄腕の外科医が出現しても良いし、30歳そこそこで偉大な内科医が出現しても良いのに。
 そりゃ、無理でしょ、とあなたは考えるかもしれない。
 私は断言する。
 あなたの頭も、彼らにいかれている。

 若者たちが、自らの可能性を制限しているのは見ていて割り切れない。
 古い制度にしがみつかされ、知らぬ間に年老いてゆく。
 それは社会的損失ではないのか?

 謙虚さのない若者は見苦しいが、才能を封印しようとしている若者は惨めなものだ。
 ちりゆく桜の”いとをかし”の物悲しささえ宿らない。

 今一度、おのおの、自己のあり方を見つめなおすべし!
 

 


by japanheart | 2014-01-25 09:08 | 活動記録 | Comments(1)
ジャパンハート 10年ーその2

昔、昔といっても20年ほど前のことだよ。
私が、海外で医療を始めた頃のこと。

国連やJICAなど、とにかくいろいろな人たちからコンタクトがあったんだ。
理由は、日本のNGOで医療系のものが私以外になかったこと。
そして、私が医者だったこと。

ひとことで言うとこう言われた。
「ちまちま一人ひとり患者を助けてもきりがないだろ!」
ということだ。
もっと、多くの人に影響を与えるような仕事をしてみないか?
ってな感じだった。
確かに、まあ、朝から深夜まで患者たちを診察治療してみて、キリがないという心境であったし、彼らの言わんとすることも一理あった。
しかし、私は結局、ありがたい彼らのお誘いを断りその後も、ちまちまと患者を治療し続けた。
なぜかというと、頭では彼らの言わんとすることが理解できても、心が納得しなかったからだと思う。

医療というのは、患者をちまちま診ることにこそ極意がある。
丁寧に、一人ひとり診る。それが医療にとって大切なことだからだ。
大体、ちまちま患者を診ることを否定的にとらえてはいけない。
世界中、医療というのは患者をちまちま診て成り立っている。
日本でもそうして医者をやってきたのだ。

患者を知る。
患者の家族のことを知る。
彼らの生活を知る。
家族の病歴を知る。
どれも大切なことだ。

私はちまちま診ることを否定することは間違っていると思う。
彼らは医者ではないからそう行動するのかもしれないが、一人ひとりの人生から視点を失うと、どんな良い事業でもやがて結果は思うところから狂ってくると思う。

例を挙げようか。
政治家が、庶民の生活や苦しみも知らず、適当に周りの人にだけ意見を聞いて政策を作っていけばそれは人々を幸せにするだろうか?
第二次大戦の戦争中、ミャンマーでは20万人近い日本人たちがなくなったが、彼らには、一人ひとりに父母がいて、兄弟もいて、こんな子ども時代を過ごし、こんな妻子がいて、どんな風な人間だったとしっていれば、玉砕しろという命令などそう簡単に出せるはずがないと思うがどうだろうか?

人間は、大きなお金や力を持つと、勘違いする。
あたかも自分はすごい力を持ったかのようにだ。

私はだから現場に足を運ぶ。
自らの非力を思い知るためにだ。

別に1万人いっぺんに救わなくても、一人でも二人でも救えたらそれはそれですごいことだと思わないか?

そうやって一人ひとりと積み重ねて結局、数万人になっちゃった。

数万人をいっぺんに助けるべきだと考えていた彼らは今どうしていると思う?

by japanheart | 2014-01-18 10:25 | 基本 | Comments(1)
ジャパンハート 10年 その1

ジャパンハートを設立してもうすぐ10年になる。
企業は10年で、90%は倒産か廃業するという。
ありがたいことに、何とか10年はやってこれた。

私は大分の田舎の国立大学の医学部を出た。
浪人してから、医学部を目指し、文系から理系に転向した。
頭がもっとよかったらもっと都会の医学部に入っていただろうが、なんせ医者になることが目標で、どこの医学部でもよいという目標を立てたために、大分に落ち着いた。
もし、私が東大の医学部だったらと思うこともよくある。
驚くことに、古い帝大を出た人間ほど、ボランティアの世界でもその後の政財界をはじめとするサポートが多いのだ。
大分は最高に素敵でいい場所だったが、大分の医学部を出てもサポートはほとんどない。
だから大学のつてなど当てにせず、自分でがんばるしかない。
こんなことも結果的によかったのだと後できっと思いたい。

2013年度は海外医療に参加した医師・看護師の数が年間のべ400名を突破する。
これは奇跡としか言いようがない。
わずか3億円程度の規模の組織で、年間400名に及ぶ医療者を海外に派遣している組織などないと思う。
国内の僻地・離島や東北への医療者を合わせると500名近くになると思う。
そして、この数はさらに増え続けると確信している。
英語が話せないと、国際医療ができないと勘違いしている人がいるが、それは誤りだと指摘しておきたい。
どこで誰にどう織り込まれたか知らないが、勘違いしている。
欧米人は、自国の言語で医療活動している。
日本人だってそれでいい場合もある。
そういう場を作れなかったことが、問題だったのだ。

世の中の流れを読む。
そんなことなどできないという人間がいるが、それはあなたができないだけで、私はできると信じている。

これからのキーワードは”点と線”

ジャパンハートも”点と線”で展開する。

では、今までのあり方は何だったのか?
私の意見では、それは”面”戦略だったと思う。

ミャンマーのジャパンハート活動拠点を、アジアに散らばるジャパンハートの活動拠点を、点としそこを線でつなぎ、人がその上を移動し医療を展開する。
 決してその地域に特化し深く広く医療も保健も教育も開発もという”面”での戦略は行わない。
 専門特化された分野のみに集中し、そこを特殊部隊のような専門家が移動する。
 
 皆さんも分かると思う。
 時代がすでに、”点と線”の時代の流れの中にあるからだ。




by japanheart | 2014-01-12 12:24 | 基本 | Comments(0)