「ほっ」と。キャンペーン

ジャパンハートの代表。1995年より国際協力医療活動をはじめ、ミャンマー・カンボジアなどで、これまで1万人以上の子どもたちに手術を行ってきた。


by japanheart
カレンダー
S M T W T F S
1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31

<   2013年 05月 ( 6 )   > この月の画像一覧

通過点としての私

通過点としての私

 泣いても笑っても、大変だなと思ってもやらなければならないこともあるだろう?
 明日、早朝ミャンマーへ出発。
 
 明後日早朝にはミャンマーでまだ内戦が収まっていない地域に入る。
 そして手術。

 ありがたいことに私は何度もTVや新聞などに取り上げられ世間の目に触れている。
 私の出たそれらの媒体の影響に受けて、医師や看護師を目指した人たちはきっとたくさんいると思う。

 私にあこがれてとか目標としてとか、結構、たくさん言われることだ。ありがたいことに。

 まあ、しかし、断言しておくと、私はあなた方の目標にはならないし、私を目標にしてはならない。
 私など、単なる通過点と認識することだ。
 
 自分がどういう時代に生きているか感じて欲しい。
 私が生まれた頃は、まだ日本は貧しかったし敗戦を引きずっていた。
 30才頃までは、パソコンも持っている人間は限られ、インターネットやメールだって最近だろ?
 公務員に憧れ、大会社に入ることが多くの人の成功の雛形だった。
 アジアは貧しく、アフリカはどこも飢餓を抱えていた。
 ロシアはソ連で、東ヨーロッパは、社会主義だった。
 若者は、車を持つことが夢で、いつも磨いていた。

 今のあなた達より断然、いくつかの価値観に縛られれた時代を生きてきた。
 だから、私はこの程度の、生き様しか示せない。
 自分でも、割り切れない思いがある。
 
 あなた達は自由なんだ。
 今からすぐにでも世界に打って出れる。
 誰も異常なことだとは思わないだろう。
 地球の裏側にある情報に瞬時にアクセスできる。
 公務員にあこがれなくても、大企業に入れなくても別にがっかりしない。
 少し働けばすぐに1万円たまり、何がしかを食べて飢えることもない。

 だから、私のいる場所なんかで満足してはいけない。
 もっと、もっと、高くだ!
 もっと、もっと、遠くへだ!

 時代が味方してくれる。
 
 私は感じているが、これからもっとすごい時代になる。
 やりたい放題だ。
 
 あなたたちが、うらやましい。

 
 
by japanheart | 2013-05-26 23:52 | 活動記録 | Comments(4)

とにかく動け!

とにかく動け!

 今,自身5冊目の書籍の出版準備にかかっている。
 出版社の人たちとこの2日間ずっと、話をしていた。

 彼らが出してくるキーワードに私の考えを重ねる作業を繰り返した。
 キーワードから見えてくる考えや哲学は、それなりにあるが、改めてその考えや哲学をもつにいたったエピソードを、振り返ることが出来た。
 それはやはり私には収穫だったかもしれない。

 その言葉や哲学には、すでにそぎ落とされてしまっているが、もともとは感情がくっついていた。
 そのそぎ落とし前の感情を、想起することが出来たからだ。

 その時の感情を想起することで、再び、その言葉に命が吹き込まれる。
 自分の考えや思いは実は、自分の中ではばらばらに存在していて。ある問いかけや経験でいきなりリンクして意味を成してくることもある。

 だから密度の高い経験は多くしておいたほうがいい。
 それは一時、記憶の中にに封印されるが、やがて別の経験によって釣り上げられ、自分の人生に何らかの意味ある影響を及ぼしていく。
 特に若いうちがいい。
 歳をとってしまうと、何をしても密度が薄れていく。

 私が若かりし頃の自分にタイムスリップしてあったら、どんなアドバイスをするだろうか?
 多分こう言うだろう。

 Move!
Move!!
Move!!!


 
by japanheart | 2013-05-23 02:20 | 天職 | Comments(2)
フラストレーションの本質

 最近はフラストレーションを色々感じる。
日中の問題、日韓の問題、慰安婦の問題、、、政治家もフラストレーションが大変だろう。
これらの問題は、全て、日本とアメリカの問題に帰結される。
アメリカさえ何も言わなければ、もっと早くけりが着く。
世界の中で最も日本に内政干渉をしているのはアメリカ。
内政干渉を通り越して、コントロールしていると早く日本人達は気づかないと。
基地はなくならないよ。
マスコミの論調も、今のまま、どこも同じになってしまう。
そして、多くの日本人達のこころと、政治家の言動が乖離してしまう。
そして誰も政治を信用しなくなる。
政治家も100人連続で討ち死にしたら、日本は変わる。

さて、先日数日ヤンゴンで休養を取った。
なんだか最近、得体の知れないフラストレーションを抱えている。
本当はこの得体の知れないフラストレーションは2年ほど抱えているけど、なんだろうか?
齢のせいか?
はたまた、環境のせいか?
解消しようにも、相手の存在が見えないために戦うことが出来ないできた。
アメリカみたいに、嘘でもいいから勝手に敵を作り出して、適当に戦ってみるか?
これをしたら、多分、疲弊するだろうな、自分が。

なんだろう?なんだろう?敵はどこだ?と思い続けてやっとことの本質に気づいた。
的は外ではなく、中にいる。
私の中に入る。
今の日本と同じじゃないか。
内なる敵こそ、真の敵。

そういえば、今まで私が幸せを感じてきた瞬間はいつも、外に向かって何かを出している時だった。
人間の本質は、面白いことに外に向かって何かを出すときに満足と快感を伴う。
食べ物をとるときの満足と快感は、排泄のときの満足と快感に比べ弱いものだ。
食物を食べるときの満足と快感は、人間の根源的な生命に対する安全と安心に由来している。
排泄の満足と快感は、どこにも由来のないただの快感であり、満足なのだ。強いてあげれば、本能そのものに源があるといえるかもしれないが。

冒険家や格闘家、あるいはその他、命がけの何かを目指す人々は、この根源的な満足と快感を求めて生きることになる。

人間は何かを本気で、命がけで志したときには必ずこの快感と満足に向かう。
そのとき、人間の中では、排泄が起こっている。
技を習得したとき、練習しているときに満足はあるが大したことはない。
技を出して、人を倒したときに心の満足と快感を得る。排泄の段階だ。

とにかく何かと、溜め込み、出すのが嫌いな人はそういうレベルの低い満足しか味わっていない。
それが、もっともいいものだと勘違いしている。
日本という国も、貯蓄性が高い。溜め込むことが、将来の安心と安全を保障しているかもしれない。
しかし、それはいかなる本質的な満足ともつながらない。
人も国も、企業もみんな同じだ。


人材も、育てることは国や企業にとって安全や安心を生むかもしれないが、それらの人材が使えないと本質的な豊かさは企業にも国にもやってこない。


私のフラストレーションの源は、どうやらその辺りにあったようだ。
すなわち、十分、アウトプットできていない。
宿便が残っていた。
自分の能力がアウトプットしていない。
もう十分でしょといってくれる人もいるが、それは違う。
自分のことは自分しか分からない。
自分で、それが出来ていないからこんなにフラストレーションを抱えている。

自分の才能や能力は出して減るものではないし、どんどん出していかないといけないと思う。

これからもっと、もうちょっとアウトプットを出すようにしていきたい。

人間が、生まれて初めて感じる快感は何か知っている?
排便したときの快感なんですって。
by japanheart | 2013-05-15 12:32 | 医者の本音 | Comments(1)

一度目の気力

一度目の気力

 激しい医療環境の状態があるのは認める。
 昔からそうだった。

 私がいるミャンマーのサガインの病院は私がここで始めたときから戦地のような環境の中でやってきた。
 わずかな資金とわずかな医療資材や設備、そして人員しかいなかった。
 みんなで歯を食いしばって気力だけで、いつもいつも乗り切ってきた。

 環境が悪い、設備が貧弱だ、薬や資材の期限が過ぎている、何度もいわれてきた。
 でもないよりはマシだった。
 そんな医療でもなければ患者たちは救われなかった。
 そして私たちのかわりも、また誰もいなかった。
 そんな批判を真に受けても、不満を言った人たちが長くここに留まり私達の代わりになってくれることはなかった。

  この世に、自分の人生と全ての貯金をはたき、貧しい患者たちのために医療をやり続けてくれる医者など、誰も現れない。
 お金は、使えばなくなる。
 そして、寄付者など誰もいなかった。
 だから、みんなで節約し、古い薬でも、古い糸でも出来る限り、見極めながら使った。
 ミャンマー人の医者達も、同様にみなそうしていた。
 そうやって一人でも多くの人に医療を届けたいと思ってきた。

 ここに来る看護師たちを離島に派遣し始めた。
 もちろん離島の人材不足を助けたかったからだ。
 しかし彼らの給与を取り上げた。
 そして、ほぼ全額、現地に投入した。
 一部の看護師たちから不満が起こった。
 私たちが働いて稼いだおい金をなぜ、寄付しなければならないのかと。
 私の答えは明確だ。
 「お金が欲しければここではなく別の組織に行ってくれ。」
 ここは、誰もがお金を払ってボランティアに参加する組織なのだ。
 患者や貧しい人たちのために、現地で働きたいと思っていた看護師たち。
 そしてそれを実現した看護師たち。
 そして、連続するスキームの中で離島に行った看護師たち。
 だから離島の婦長クラスの看護師たちは気の毒がって、皆親切にしてくれた。
 でも、とうとう、お金を払わずにとんずらする看護師たちが数名現れた。
 正直者が馬鹿を見る。
 だから、看護師たちの給与を取り上げるのをやめた。
 せいぜい、その稼いだお金で贅沢をしてくれと思っている。
 
 どんなときでも気力というのは大切だ。
 気力は、体力から出る。
 体力がないものは、気力も減る。
 歳が行くほどに、お金を出すにも気力を振り絞らなければならない。
 だから、若い人より歳をとった人間ほど、お金に執着し、色々文句を言ってくる。
 自分の人生に、全力で人生向い合いたいと多くの人は志望動機に書いてくる。
 全力とは、知力も体力も、気力も、財力もということだと思った。
 私の全力という内部基準ではそうだから。
 でもどうやら違ったらしい。

 忙しい環境になるともう限界ですとすぐに言う。
 やらないでいることを指摘されると、出来ませんとすぐに開き直る。
 気力がなえれば、もうだめなんだ。
 こころがマイナスに開き直ったらもうそこから前には進まない。
 どんなことがあろうと全ては自分の内部との、調整になる。
 
 高い山を登るとき、高い山ほど、上ばかり見ていたらもう登れなくなる。
 たくさんの患者が現れたら、患者の数ばかり見ていたら、もうみれないとさじを投げることになる。

 山が高いときは、足元を見ながら、一歩、一歩と数えて歩く。
 確かな一歩を感じながら歩く。
 患者が多きときは、一人、一人また一人、としっかり患者と向い続ける。
 
 続けさえすればやがて時間が全てを解決する。
 人間には時間を投入しても解決できないような問題は、そう多くはない。

 ひたすら全力で。
 全力とは、自分の全てをそのために出し惜しみしないこと。
 社会から大切にしてもらいたい、評価してもらいたい、そう思うんだったら、まず社会のために自分の方からもっているものを差し出す。
 それが当たり前と思っていた。
 2割残せば、その分、受け取るものは目減りする。
 半分残せば、もっと目減りする。

 人生にはイチかバチか攻めないといけない時が、一度や二度はある。
 そのときに、余力をもって攻めたり、逆に守りに重点を置いた戦いならば、勝ち目はないと思う。

 ここへ来る多くの医療者は、ここを人生の分岐点とは思っていないらしい。
 
 せめて1年、せめて1月。
 自分が関わる時間は、出し惜しみするな。
 自分に小さな利益を誘導しようとするな。
 愚痴るな。
 弱音を吐くな。
 甘えるな。
 小さなことに拘るな。
 
 全部終わったある日、全部まとめて天はあなたに感謝の意を示してくれる。

 

 
 
by japanheart | 2013-05-12 02:39 | 基本 | Comments(1)
紛争止まぬミャンマーの国立病院へ

 ミャンマーの国境地域カチン州。
 ここはミャンマー政府が最後に少数民族ともめている地域。
 時折、激しいの戦闘が行われ、爆弾も炸裂する。

 それゆえ、現地政府の役人もあまり近づきたがらない。
 もちろん海外からの支援も、今はストップしている。
 まずは少数民族問題を解決してからということだろう。

 実はこの地域の患者達は電車にバスなどを乗り継いで、下手をすると2日、3日かかって私たちがいる病院にやってくる。
 現地の政府からカチン州で何か支援をしてほしいということを依頼されて、今回何とこの地域の国立病院で子ども達の手術のために10名以上の医療チームを編成した。
 5日間にわたって現地で手術を行う。
 患者数は州都周辺に声をかけただけであっという間に150名以上が集まっているらしい。
 ほとんどの対象は、先天異常、いわゆる先天奇形ややけどの子ども達になるだろう。
 今回は60件くらいの手術を何とかして帰ってきたい。
 もちろん子ども達は全て無料で行う予定にしている。

 1年位前、現地に私は視察に入ったが、いたるところバリケードが張られ、夜間は外出禁止だった。
 あれからどうなっているのだろう??まだ紛争は続いている。
 ジャパンハートは、現地事務所を設置した唯一の海外のNGO団体だ。

 いつも思うことだが、やっぱり私には馬上にまたがって先陣を切って切り込んでいくのが、性にあっているのかもしれない。いつ弾の当たるかもしれない船上に立ち、仲間達にその姿を見せて戦うのが、今もその役目である。弾の当たらない場所で、指示を出しているトップなどは卑怯だとすら思ってしまう。

 ミャンマー、カンボジアでそうしてきた。そして、もうすぐラオスでもそうするだろう。
 
 ミャンマー国境の紛争地域、ミッチーナの国立病院で、あと2週間後、再び先頭切って切り込んでゆく。
 
 

 
by japanheart | 2013-05-08 00:59 | 活動記録 | Comments(1)

世界は確かに狭くなった

世界は確かに狭くなった

 世界は狭くなったと思わないか?
 20年前、アジアを歩いていたアジア人は日本人・台湾人・シンガポール人韓国人を除くとあまり多くはなかった。おばちゃんたちのツアーも日本人がメインだった。

 ハリウッド映画を見て、2000年頃までのそれとの違いに気づくだろう。
 それは主人公が、アメリカーヨーロッパーアフリカなどを動き回るようになったことだ。
 今までは、アメリカ大陸の中にいることが多かった。

 それがどうだ。
 今やアジアの空港はアジア人の若者であふれ帰り、韓国や中国の一目でそれと分かるおばちゃん達にいつでも進行方向を塞がれる。

 世界はかくも狭くなったのだ。

 ガラパゴスは、携帯の世界だけでない。
 日本人若者もまた、ガラパゴス化している。

 本当はすごいポテンシャルを日本人達は持っている。
 しかし、それを知らない。
 だからそれを使わないまま生涯を終えたりする。
 美人が美人だと知らずに生涯を終えるのは何となく美しさを感じるが、日本人の若者が、自分の能力を知らずに年老いていくのは哀れだ。
 
 世界に出てみるとすごいやつもいる。
 ひどいレベルのやつもいる。
 どちらも自分にはいい刺激になる。

 だから、若者は世界を知らなければならない。
 そういえば、最近日本でも、会社の採用にボランティア経験がかなり評価されるようになってきている。
 いいことだと思う。
 今、日本の会社は世界で戦える社員が欲しいのだから。

 宣言しておくと、私はこれからたくさんの若者を海外に連れ出す。
 そして日本を掃除してもらう。
 もっといい国に変えてもらう。
 18年前私は、ここに住み、このミャンマーの灼熱の大地で、第2次大戦の時、お国のために戦って亡くなった20万人の日本人に誓ったことだ。

 PS:夏に中高生のミャンマースタディツアーをする。
   一杯、申し込みが来ているらしい。医者や看護師も同行のツアーだから安心かな。
   学生達よ、一刻も早く世界を見て、近い将来、日本に新しい風を吹かしてくれ。
by japanheart | 2013-05-02 01:48 | 活動記録 | Comments(2)