特定非営利活動法人ジャパンハート ファウンダー・最高顧問。1995年より国際協力医療活動をはじめ、ミャンマー・カンボジアなどで、これまで1万人以上の子どもたちに手術を行ってきた。


by japanheart
カレンダー
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28

<   2013年 02月 ( 4 )   > この月の画像一覧

自分を本気ならしめる何か

 昔、戦前の全日本柔道選手権 を何連覇もした男がいた。
 柔道の鬼 木村雅彦、その人だ。
 おそらく、歴代の柔道かで最も強い男として認識している人も多い。
 
 その人に面白いエピソードがある。
 日本選手権を控えたある日。
 自分は柔道に命を懸けている、日本一に成れなければ死ぬと考えていたそうだが、果たしてその決意が本物かどうか?
 口では何とでも言えるのだから。
 しかしそれをどうやって確かめればいいのか?自分が命をかけて柔道をやっているということを。

 やがて考えた挙句に、木村はおもむろに、正座し、左の下腹部に短刀を突き刺したそうだ。
 そして、この突き刺した短刀をこのまま右に向かって引きさえすれば自分は死ねると感じた。
 こうして木村は、自分が柔道に命がけの本気であると、悟ったそうだ。

 私達は果たしてどうやって、自らが本気にそれを行っていると悟ることができるのだろうか??
 それぞれにそのような方法を持たないといけないのかもしれない。
 皆が木村のように、お腹に刀を刺すことができないのだから。


 そこまで本気にならなくとも、生きていける。
 ゆるく、軽く、衣食住を確保して、それなりに。
 それもひとつの生き方、笑って納得する。

 しかし、世の中には、3000メートルの山があればそれに登り、5000メートルの山が存在すれば、それを超えていこうとする人間がいる。
 その命を懸けた緊張感が、生きている実感になり、日々の生活の密度を上げる。

 ひとつ言えることは、その限界の緊張感を追い求める人間は、もちろんその世界を感じ、そして知り、人生を生きている。そして、ゆるく、軽く、生きるという世界も知っているし、感じることも出来ている。

 しかし、ゆるく、軽く、衣食住を確保して、それなりに生きている人間は、その世界だけしか知らない。
 本気で生きている人間の、部分集合になる。

 私は、今、自らのそれを確かめるために、あることを実行している。
 腹を刺す代わりに、あることをして本気を知ろうと思っている。

 探検家の植村直巳も、のりを越えてしまったら、どんなに他人が大変だと思うような世界観さえ、満足せず彼にとっての困難である冒険を目指して、やがて死んでいったのだと、わかった。
 多分そうすることでしか、彼は自分の人生の質と心の安定を維持できなかったのだと思う。
 冒険家は、冒険の途中で死すのが、もしかしたら最高の死に方かも知れない。

 じゃ、医者はどうなるんだ?
 どこが死に場所なんだ?
 コンピューターのプログラマーは?
 教師は?
 政治家は??
 、、、、、????

 人生の質に、満足し続けたければ、上に上がっていくしかない。
 登山家はさらに上を目指し、医師はさらに困難な治療に向かう。
 
 あなた方は自分の人生の満足を目指して、どこに向かうのか??
 

 
 
 
by japanheart | 2013-02-25 02:15 | 医者の本音 | Comments(0)

中味との直結する何か

中味との直結する何か

ミャンマーに初めて来てから19度目の年を迎えた。
時間は早いものだ。
医療の他にも、色々なことに手を出しているが、多分私はどこまで行っても職人なんだと思う。

自分で何でも確かめたくなる。
誰かが大きな権力や金銭的な力、地位を持っていても、いまいち敬意を払う気にはなれない。
それはそれで多分すごい人なのだろうけど、それがどうしてもその人の本当の中味そのものだとは思えないからだ。
それに、私は本当の技術とは、匠の技だという感覚がある。
技とは、その人のオリジナリティーに根ざし、独自の味を出しているものだという感覚を抱いてしまう。

お金や権力や地位は技ではない。
そこに匠の概念はない。

技術屋の私は、そういうものには興味がないのだと思う。

日本は匠の国だというが、日本が世界に誇れるのは何もその人たちの技だけではない。
この技術者達は、ある意味日本で最も自立的に生きている人たちなのだと思う。
それは技術があるからなのか?
それとも、技術をつける過程でそうなっていくのか?


以前、山本七平さんの書物の中でこんなエピソードを紹介していた。
第二次世界大戦のフィリピンで終戦直後のアメリカ捕虜収容所での日本人捕虜達のエピソードだ。
日本人たちの収容所では、必ず暴力が支配する。腕力に勝るものが、弱きものを従え、暴力によって服従させる。
その中でも、上級の士官達にはその傾向が極めて強かった。
しかし、それは全ての日本の軍人達に当てはまる傾向だった。

ところが、その中でそうならない集団があった。
それが、職人達の集団だった。
彼らは淡々と自分達がすべきことをし、自然にあるいは独自に秩序を作り、そして保った。

という大体、そんな感じの内容だった。


結局は、人間から暴力という力もあるという要素を表立って認めようとしない現在のような時代は、平時、すなわち平和な時代ということだ。
だから、理屈がまかり通る。
世の中は理屈だけでないと半ばわかっているのに、理屈が全てだと思ってしまう。理屈が通っていれば、自分が守られると思っている。
国と国との関係も、なんだかそんな感じで日本人達は思っているのだろう。

そんな理屈は、いざという時、普通の人間同士には通用しにくいのは、戦争のときでなくともわかるはずだ。

どんな時代でも、しっかりと自分を保って生きていけるのは、職人達のごとく、自分の中味と直結した何かを持っている人間だと思う。

本当に平和を生み出したいのなら、まずは自分の中に動揺しない何かを生み出すのが大切だと思う。
by japanheart | 2013-02-18 03:53 | 基本 | Comments(0)
ドリームトレイン:スタディツアー

 ドリームトレインの初のスタツア。
 先日、女優の戸田恵梨香さんもやってきたあそこ。

 NHKプレミアム「輝く女」で1月24日、31日と2週にわたって放送された施設。
 
 ここの施設を訪問希望する人が多いのだが、今までは政治的な状況もあり、ウエルカムで迎えることができなかった。しかし、今はほとんど問題なくここを見学できるようになってきた。

 3月の上旬にやるそうです。
 もちろん医療活動の病院見学も入っていて、その後、ここで子ども達と一緒に様々なことをやってもらおうと考えています。

 後半には私も皆さんの前で色々話をすることになりそうですが。

 先日、「輝く女」の撮影スタッフの方々とお会いしたら、戸田恵梨香さんはすごく感動していたそうな。
 そして、またドリームトレインにいって見たい、いや,行くと思っているそうだ。

 彼ら曰く、戸田さんは、必ず行く!と。

 皆さんもどうでしょうか?

 体験と時間は、お金をかけるに値する。

 詳しくはここを見てください
【募集中!】戸田恵梨香さんも訪問したDream Train訪問ツアー! 【2013年3月】




 
e0046467_0234799.jpg

 
 
by japanheart | 2013-02-09 00:24 | 子どものこと | Comments(0)

向こうを見よう

向こうを見よう

 人生、マンネリ化して行動や思考のパターンが、段々同じになってきていることに違和感を覚えていた。
 若いときは、ばらばらに存在してなんとなくまとまりがなかったものが、ようやく年を経て、意味づけされ、まとまったようにも感じていたんだが。
 
 同じホテルに泊まり、同じような食事を取り、同じような仲間達と集う。
 安心、安全とどこかの航空会社のフレーズのような世界にしたっていることに、不安も感じてきた。

 こういう行動は、実は自分の可能性を否定する行動や思考パターンではないかと、ふと思った。

 時々、かわいい子どものと道端で目が合えば、微笑みたい自分がいて、しかし、それを何となくやめてしまう。
 見栄なのか、恥ずかしさなのか?
 年寄りが日向ぼっこをしていれば、隣に腰掛けて、お天気の話でもしたい自分がいる。
 しかしやはり、めんどくさくてやめてしまう。
 きれいな人や魅力的な女性を見ても、ふーん、とすかしてしまう。
 何でもかんでもこんな感じ?になっていないか。

 私の人生はこのまま固まっていくのか??

 今の人生の延長線上にある人生でいいのか?
 
 否、その向こうの、今まで考えても見なかったような人生を見よう!
 そう決めた。

 じゃ、どうするんだ??
 どうすればいいんだ??

 とりあえず、かわいい子どもには微笑み返そう!
 年寄りの日向ぼっこに寄り添おう!
 魅力的な女性には、素敵ですねって、言ってしまおう!

 知らない土地へ行こう。
 知らない人に話しかけよう。
 知らなかったことに、どんどん挑戦しよう。

 向こうを見たい!
 どうしても、見たくなった。
 今の私の延長線上にはないその世界とその可能性を。

 若い人たちも、一緒にどうかな?
 おじさんたちこそ、もちろん。
 
by japanheart | 2013-02-05 11:31 | 活動記録 | Comments(0)