特定非営利活動法人ジャパンハート ファウンダー・最高顧問。1995年より国際協力医療活動をはじめ、ミャンマー・カンボジアなどで、これまで1万人以上の子どもたちに手術を行ってきた。


by japanheart
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2011年 年の瀬 ミャンマー

 今年はどんな一年だったろうか?
 色々あったが、人生はそんなものだろう。

 昨年くらいからは自分自身の健康のことについて、本気で心配するようになった。
 あまりに過密なスケジューリングは避けなければと、いつも考えるようになった。

 アフリカと違って、アジアはまだ近いから移動の時間は救われているようにも感じる。
 しかしながら月に2回も3回も移動となると、1週間は夜を飛行機の中で過ごすようになる。
 そうすると翌朝から仕事ができるからだが、こんなことをしているから、体をこわすのだろう。
 現地で手術中は、いつも寝るのが深夜の2時から3時だから、夜をゆっくり休むということがなかなかできない。

 昔、健康飲料のコマーシャルで、「ジャパニーズ・ビジネスマン~~、、、、」という歌のフレーズがあったが、最近、この歌を何気なく口ずさんでいる自分がこわい。
 当時、日本人はよく働いたのかもしれない。

 最近、いろいろなことにおいて感じるのは、
  何事も”時を得る”ということが大切だ、ということ。

 時を得る、それは時間を味方につける、あるいは流れを制すなどと、言えるのかもしれない。

 宮本武蔵は、こどもの頃、佐々木小次郎と決闘していたら殺されていた。
 日本はあと3年アメリカとの戦争を引き延ばしていたらルーズベルトが死に、ソビエトの共産主義の広がりを封鎖するために同盟国になった。
 いじめられっ子が、10年後、空手家になって、昔自分をいじめた子たちより遥かに強くなった。

 短気は損気だから、時を伸縮させ、最高の時節を設定する。

 ただし準備を怠ってはいけない。
 
 幸運の神様は後ろ髪がないとは、よく女の人たちが言う話だが、チャンスはそのときに”つば”をつけておかないと後で騒いでも、後の祭りという。
 誰だって準備万端で望みたいが、そんなことは人生でそう多くはない。
 それをmottoとしていたら、人生ほとんど何もチャレンジしないで終わってしまうだろう。

 動きながら、進みながら考える。
 考えながら、進む。
 転がる雪の塊のように。
 転がれば転がるほど、大きな塊になる。
 そうやって時間をかけ、時を得れば、最初からは想像もつかないような結果がこの世に生み出される可能性がある。

 たった数人で始めたジャパンハートの活動が、今たった8年の時間でこんな風になった。
 はじめは傍観しようとしていた東日本大震災の救援活動を、始めたらどれほどの人々にメリットがあっただろうか?
 少なくとも今の実力で2年後や5年後の現実を予想しないことだ。

 ある人が日本人は”今”にばかりにこだわると書いていた。
 欧米人は、そうではないらしい。だから投資をしてもうまくいく。
 未来のある時点の別の世界があると折り込みされている。
 
 今を生きることはすばらしいが、それに意識が拘束されすぎて未来を放棄するのはよくない。

 私は、今の縁を信じ、いい未来を信じ、前に進みたい。
 動きながら考え、考えながら動く。
 そうして気がつけば1年前の自分とはかなり違う、能力の自分になっている。
 その自分がさらに前へ進むから、さらに大きな可能性が引き寄せられてゆく。
 雪だるま、雪だるま。
 やがて時を得て、果実が実る。
 どうやら始めた頃、想像していた結果と違うようだ。
 でも、多分、納得するだろう。
 なぜならはじめの想像こそ正確さを欠いていたと、そのときの自分は認識できるはずだから。
 
 
 
by japanheart | 2011-12-26 08:40 | 活動記録 | Comments(1)

宮城県石巻診療所のこと

宮城県石巻診療所のこと

 先日、宮城県石巻に建設中の診療所の役割を相談するため石巻日赤に向かった。
 救急部長、地域医療連携室のかた、看護師の方と面談し、概要や経過そして今後の目標などをお話ししてご理解いただいた。
 大変、いい関係が結べるようで安心した。

 石巻日赤はやはり震災後は大変な状態が日常化しているようで、二次三次救急がこの病院の役割なのに、
一次救急に足を引っ張られ苦労している感じがした。
 特に小児科はほとんど研修医も含め5名医師で休みなく、まわしているようで疲弊していると思われた。

 この辺の感覚が、地元の開業医と日赤などで共有できると私たちの役割や存在意義も明確に理解してもらえるのかと思った。

 たとえば、医師会への150万の入会金の話、そして毎月1.5万円の会費の話。
 私たちの活動資金は寄付だから、寄付の使途に関しては、しっかりとホームページやこのブログで報告していきたい。
 特に、寄付者の人が納得しがたい上記のような使途に関しては、きっちりと世間に知らせます。
 理由も含めて。
 (子どもたちのための純粋な費用ならむしろ報告の必要もないのかもしれないが、、、。)
 これは国税局からも税制控除の対象団体になったときに、厳しく言われていることなので、義務かな。

 年が明けたら医師会や県や市との面談を持ちたいと思っている。

 
by japanheart | 2011-12-24 00:05 | 活動記録 | Comments(1)

脳瘤という病気の経験

脳瘤という病気の経験

 東南アジアには脳瘤という生まれつきの病気が、多くある。
 日本ではまずみられないような病気である。
 ということは、この病気の治療を行った経験のある医者がほとんどいない。
 もしもあったとしても、多分生涯でたったひとりだけであろうか。

 日本では脳外科が担当することになろうか。

 この病気の治療を現地でもう数十人に行ってきた。

 いわゆる完璧な、理想といわれるような手術はミャンマーでは難しいが、私なりに工夫して何とか術式というのが形が決まりつつある。

 ところが最近、手術後に時々、嘔吐や痙攣を起こす子が出てきた。
 頭の骨のちょうど眉間のあたりに大きな穴が空き、皮膚の下まで、そこから脳の一部が出たり、髄液という脳を循環している液体がたまったりしているのだが、これを頭の骨膜をはがし、反転させて穴をふさぐというやり方をする。それでも普通の人は穴がないわけだから、普通に比べて数cc程度から多くても30ccくらいは頭の中の容積が多いことになる。多ければ少しは余裕がありそうなものだが、痙攣や嘔吐や時に意識が少し悪くもなる。
これらの子どもは普通の子どもより、脳の圧が高いのだろうか?

ふさいだ子どもの中に上のような症状が出る子どもがいる。
そこで、塞いだ骨膜に、針で穴を開ける。
穴を開けると、髄液が外へしみ出す。
そうすると驚くくらい症状が改善する。
たった数ccの量の違いの世界で、劇的に症状が変わる。

前回手術した子どもの報告が、現地から、毎日入る。
日本で予定がいっぱいの私はそう簡単に動けない毎日。
いつもやきもきしながら、報告をよんだ後は、落ち着かない。

私という人間がぜったい必要というわけではなかろうが、自分が行かなければならないような気がする。

そういう習性が身についているのかもしれない。

医者というのは、医療者というのは、患者の様態が悪ければ、どこにいても、意識をそこから外してはいけない。
遠くに離れていても自分に何ができるのか?

私もそれを自問している。

そこがプロとしての、最低ラインかもしれない。
by japanheart | 2011-12-18 01:08 | 活動記録 | Comments(1)
ミャンマー小児外科ミッション終了す

 ミャンマーで行われた小児外科患者を集めた手術が終了した。
 約50名の子どもたちをミャンマー全土から呼び寄せ、手術した。
 日本から小児外科医4名、甲状腺外科1名、小児科2名、手術看護師3名の計10名が、私たちと合流し、
 20名近い日本人スタッフ、とミャンマー人スタッフ10名以上を加え、30数名での手術ミッションになった。

 手術室は3カ所に別れ、連日朝から深夜12時くらいまで手術は続けらた。

 今回呼び寄せるはずだった子どものうち2名はすでに亡くなっていた。
 今回の手術まで最長1年近く待たせる。
 その間に、2名もの子どもたちを失った。

 できれば半年に1度、このような機会があれば、もしかするとそういう子どもたちは減るのかもしれない。

 停電が少なくなったミャンマーで、ようやく人工呼吸器付きの麻酔機を購入し、今回も大活躍した。
 しかしながら麻酔の薬の質は如何ともし難く、術後の呼吸器の状態が思わしくない子どもが何人もいた。

 ミャンマーで子どもたちが経済格差やその他の事情で医療を受けれるチャンスがない間は、私はせめても医療を彼らのために無償で提供したい。
 
 本当は、ミャンマー政府は許してはくれないだろうが、プライベートでも政府と合同でもいいけど、子ども病院が作れれば一番いいのだが。
 日本政府が全面的にバックアップを約束すれば、きっとうまく動くはず。

 しかし、日本の官の中でこのことを考えている人間はいまい。

 カンボジアでは、韓国政府がそれをやってしまった。

 官は相変わらず民を信用しない。
 民と対等のパートナーシップという発想がない。

 どこの国の誰よりも、そこに近い私がいることに、日本の官は気づきもしない。
by japanheart | 2011-12-13 03:32 | 活動記録 | Comments(1)
石巻市ージャパンハート 子ども・内科診療所


 宮城の石巻に診療所の建設が進んでいる。
 
 診療所開設はあまり歓迎されず、という感じ。住民は歓迎ムード、しかれども、、、。


 医師会に入らなければならない、らしい。
 九州のとある友人は、医師会に入るのに250万入会金を払い、その他年会費が必要らしい。

 ここはそれほどでもないけど、寄付金を投入せざるを得ないのを許してほしい。

 これが日本の現実。

 医師会に入らないと、検診や予防接種はできないようになっている。

 私は個人的には医師会に入ったことは一度もなく(勤務医だったから)、名前は知ってい手も、内容は知らなかった。

 郷に入れば、郷に従えか、、、。

 とにももかくにも、数千万の寄付金を投入し、今月末に診療所が開設する。

 このブログで、また色々報告したい。

 日本を約20時間の滞在で出発する。

 次はカンボジア、多分、小児外科ではなく産婦人科の手術がなぜか私のメインの手術になる予感。

 カンボジアは子どももそうだけど、大人が医療に恵まれていない気がする。
by japanheart | 2011-12-08 23:36 | 活動記録 | Comments(2)

講演会のお知らせ

講演会のお知らせ



1.東日本復興支援活動報告会のねらい

当団体は、3月17日に被災地に入って以来、現在も、被災地の復興に寄与しています。その領域は、医療支援のみならず、子ども達が安心して暮らせる環境作りにまで至っています。そして、この度、11月に石巻市渡波地区に子どもを対象にした診療所(名称:NPO法人ジャパンハート こども・内科クリニック)を設立することとなりました。
このように長期にわたる日本での医療支援は、当団体にとって初の経験であり、開設する診療所の運営に対しても、今後ますます皆様のご協力、お力添えをいただかねばなりません。

今回は、東日本大震災復興支援にスポットをあて、活動報告をいたします。

2.日 時
2011年12月19日(月)17:30開演 (16:30開場、19:30終了予定)
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3.場 所
学習院創立百周年記念会館正堂 東京都豊島区目白1-5-1 (JR目白駅より徒歩5分) 詳しくはこちら 共通施設をクリックして下さい。

4.内 容
(1)講演(60分):吉岡秀人 (一部トークショー:吉岡秀人、枝並千花氏)
*ジャパンハートの海外での活動、並びに被災地復興支援活動について
*NPO法人ジャパンハート こども・内科クリニック立ち上げの経緯について
*支援者の一人であるヴァイオリニスト枝並千花氏とのトークショー
(2)ヴァイオリンコンサート(45分):枝並千花氏(ヴァイオリン)、桑生美千佳氏(ピアノ)
司会:清水共子氏

5.申し込み手順及び会費 
(1)会費:3,500円(全席自由席)
・0歳から幼稚園児(小学校生になっていない):無料
・小学生~大学生:1,700円
未就学児に関しましては演奏の妨げにならないように保護者の方がご配慮戴きたくお願い致します。
(2)申し込み手順
*ジャパンハート東京事務局の以下メールアドレスにeメールにて申込してください。
  お申し込みのメールアドレス: [jhevent1@gmail.com]
その際には氏名、住所(チケット送付用)、チケットの枚数、電話番号を記載願います。

*以下口座にお振込み願います 12月12日(月)までにお振込みください。
お振込み口座 (郵便局の場合)
銀行名:ゆうちょ銀行
口座名義:特定非営利活動法人ジャパンハート
口座番号:01380-3-97312

<他の金融機関よりのお振込みの場合>
銀行名:ゆうちょ銀行 (金融機関コード:9900)
店番:139
預金種目:当座
店名:一三九店 (イチサンキュウ)名前は英数字ではありません。
口座名義:特定非営利活動法人ジャパンハート
口座番号:0097312

*当方にてご入金確認後、チケットを当団体よりご連絡戴いた住所に郵送致します。
by japanheart | 2011-12-02 10:06 | はじめに | Comments(0)