ジャパンハートの代表。1995年より国際協力医療活動をはじめ、ミャンマー・カンボジアなどで、これまで1万人以上の子どもたちに手術を行ってきた。


by japanheart
カレンダー
S M T W T F S
1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31

<   2010年 03月 ( 8 )   > この月の画像一覧

この季節は

この季節は

一年の締めくくりは私達は3月になる。
4月の水祭り中、アジア各地、特にミャンマーでは多くの昨日が停止する。
昔の日本の正月のようだ。
お店は全て休み。
食料品も手に入らなくなる。
こちらの主な交通手段のバスは、長距離はほとんど停止してしまう。

この季節、患者達は自分の村になにが何でもいることを望む。
そのため少々傷が開いていようが、家族や自分が消毒を覚えてみんな村々に帰ってゆく。
大抵は、5月にはいると再び外来にやってきて、もう殆ど良くなってしまった傷口を見せてくれることが多い。

3月下旬から4月上旬が、そういう意味で私たちにとっても最も難しい季節になる。
活動は約3週間、停止する。

今回も入院が現在80人を超え、後10日で出来れば皆うちに帰さなくてはいけない。

手術は、全て上手く結果が伴っているわけでもなく、なかなかこころが落ち着かない。

私はもうすぐ後ろ髪を引かれながら、この地を後にしなければならない。
スタッフ達に後の事を任し、ヤンゴンープノンペンーヤンゴンーバンコクープノンペンーそして日本へと移動をする。

いつも何もない事を祈っている。
そう、祈るしかない。

最近はもっぱらそういう機会が増えてきた。
by japanheart | 2010-03-30 04:54 | 活動記録 | Comments(2)

将来のこと

将来のこと

日本の将来、それも近い将来のことを知っているだろうか?
日本はめでたくも、おそらく先進国の中で一番最初に、国家破産する。
今やどんなにひどい先進国でも、GDPに占める借金の割合は100%程度なのに、日本だけは既に200%を超えている。
それがどうやら300%を超えるまでにそんなに時間がない。2019年と予想されている。
税収37兆円、国債50兆円強で大体92兆円程度の国会予算。国債発行は、いわゆる借金。
難しいが、今少なくとも1000兆以上の借金があり、1%程度の金利でやっているから何とか生きているとも言える。
それが4%の金利になったら、税収を上回る。めでたく破産。円は暴落。
国の保健や医療、年金などはどうなるか、空恐ろしい近未来が待っている。

国家破産になれば、どうなるのだろうか?
たぶん医療も今のように受けることが出来ないだろう。
失業率だってもっと上がる。
最近、国家破産事態に陥ったギリシャは25%だそうだ。
そうなるかもしれない。

おそらく国の多くの企業は外資に持っていかれる。
そうすれば、もしかしたらアメリカのようにすぐにクビを切られる時代になる。

前置きはそのくらいにして、何が言いたいのか。

我が家では、どうせお金に価値を置いても近い将来、保障にはならない。
食べれて、着れて、雨露をしのぐ、これを人並み以下でも良いから達成できたら、
未来の為に、自分も含めて、特に子どもたちには、お金でない価値あるものを、残してゆこうと決めた。
それは、経験、出会い、人脈、特別な教育(学校の教育ではない)など。

安定した成長が期待される時代ならば、お金や学歴は頼りになる存在かもしれない。
その前提が崩れた時代は、頼るものは我が力しかない。
だから、それを磨く。

私の祖父が、私が小学生だった頃、よく私を枕元に呼びこう言った。
手に職をつけろ!
自分の能力だけは誰にも奪われない。
どんな時代でも生きていける。

私の祖父は明治生まれだった。
多くの戦争や苦しい時代を経験し、戦後は貧しさゆえに毎日20キロほども荷車を押して、行商したそうだ。

若いうちは、とにかく自己投資だ。
私は労働を、自己形成の手段と位置づけている。

時間は平等に過ぎてゆく。遊んでいても、寝ていても、お金の為に働いても、自己形成だと位置づけて働いても。
仕事の時間は、人生の中で最も重要で、最も時間を多く費やすものだ。それが犠牲なら、何と過酷な人生だろう?
時間こそ、最も重要なものだ。
私にとって、40歳を過ぎた今、仕事とは、時間を犠牲にしているというのではなく、自分の人生を形つくってゆく大切なものだ。
どのように過ごしても時間は過ぎるのだ。

若い人に言いたい。
お金は大切だ。
しかし、そのためだけに人生を使うな。
ときに、もっと大切なものがあることを知る必要がある。

私の上の世代から今までは、お金、お金で生きてきた。
そして今、世の中はどうなった?
子どもたちに、いい未来を残せそうか?

誰に何と言われようが、お金ではなく、時に形なき大切なものを得て欲しい。

これから、日本は混迷する。
こんな時代だからこそ、その人にしかない特別な能力を目覚めさせて欲しい。
いい経験をして、いい人と出会い、いい時間を過ぎしてほしい。
by japanheart | 2010-03-21 08:26 | 随想 | Comments(4)

大阪講演会

大阪講演会

 14日、大阪で講演会をした。

 大阪で放送された深夜1時頃からの1時間番組を見てもらった人たちも多くきていただいたと思う。そういえば、なんとこの時間ですら視聴率が5%を奇跡的に超えたそうです。これは数年ぶりのことだそうです。製作したMBS、テレビマンユニオンのプロ集団には敬意を表します。そして彼らが言っていたんですが、関西の人たちはシンプルで素直なのかも?らしい。



 さて、皆さんの期待に応えられたかどうかこころもたないが。

 大阪ということもあって、多くの懐かしい顔もみれたのがよかった。

 私がまだ大阪で働いていた18年ほど前、乳児期に薬の副作用で、脳性麻痺になった女の子がいた。
 有里ちゃんという名前で、すでに24歳くらいだった。
 人工呼吸器をつけ、がんばっていた。

 何とか家に返したくて、私だけでなく家族やスタッフも皆でがんばって何とか在宅に持って行くことができた。

 それでも家族は安心して何できもいできたわけでもないが、それでも我が家はいいもんだと思う。

 この在宅までに至る過程で大変私も苦労をしたが、でも彼女の存在が今の私の医療者としての基本に大きく影響していると思う。

 医者は患者によってつられるは、本当だと思う。

 うちの父親の病状を診ていても思うのだが、本当は医療者の誰か一人、特に医者が本気になって、人工呼吸器を外そう、栄養をチューブではなく、口からご飯を食べさせてあげたいなど、人間らしい当たり前の姿に戻したいと希望し、手間と時間をかければ多くの人が救われるに違いない。

 皆、安きに流されてしまう。

 誰のせいなのか?
 システムのせいなのか?
 資本主義経済故なのか?

 それでも医療者のこころで救われる人もいる。
 一人でもそんな医療者が増えることを願う。
by japanheart | 2010-03-17 09:40 | 講演会 | Comments(5)

ラティス

ラティス

 ジャパンハート理事の七沢が編集長を務める医療系雑誌のラティスに今年も記事が載りました。

 表紙もジャパンハートです。

 この雑誌、結構特殊な雑誌で、世界中で活躍する日本人医療者を特集したり、取材したりしています。

 興味ある方は、値段も高くないので一読してみてください。

 全国の紀伊國屋書店とネットで購入できるらしいです。

 専用URL  http://www.lattice.ne.jp

からも購入できるそうです。


e0046467_9584043.jpg

by japanheart | 2010-03-16 09:40 | リンク集 | Comments(0)

お金に代えられないもの

お金に代えられないもの

 私たちはもしかしたら知らない間に織り込まれているのかもしれない。
 織り込んだ人たちは果たしてだれなのか?
  
 私たちは労働をするとき必ずその対価を受け取るべきだと考える。
 私は1か月間、働いたからこれだけのお金をもらって当然だと。

 私は純粋に思うのだ。
 なぜ、労働の対価がお金でないといけないと人は思わなければならないのだろう。

 自分の労働や奉仕の対価が、いい経験やいい出会い、技術の習得、いい時間でもいいはずなのに。

 ある人は言う、アメリカでは自分の労働や価値を安売りしてはいけない、働いた分、しっかりその対価をもらうべきだ。もちろん対価とはお金のことだ。
 決して対価をもらわないような態度はとるべきでない。もしそうするならば、自分を安売りしたことになる、と。


 本当にそうなのか疑っている。

 労働や奉仕の対価を、お金でもらわなければ自分を安売りすることになるのか?
 母親がわが子のために行うあらゆる行為は、自分を安売りすることなのか?

 根本的にと敢えて言うが、お金が労働の対価であるというのはだれかがいつのころからか広めた、考えではないのか?
 それは少なくとも、労働をするものたちのことを考えての思想ではない。

 お金がないと暮らしていけませんよ。
 病気したらどうするのですか?
 家はもちたくありませんか?
 将来、大丈夫ですか?
 
 不安をうまく煽っているよううな気がする。
 うまく乗せられているような気がする。
 
 こんな世の中だから、私はあえて言う。
 私はここに来る人たちのために、その人たちの労働や奉仕の対価としてお金でなく別のものを与えたい。
 
 つい、数十年前まで多くの日本人たちはお金など十分に持っていなかった。それでも何千年もこの国は続いてきた。

 いま、この国で、飢えている人間を世の中の誰一人として興味を示さず、助けず、そのまま見殺しにする社会ではないはずだ。多くの人たちが動いてくれる。
 行政だって皆がそれを希望すれば動いてくれる。

 だから究極のところでは安心していいのだと、私は思っている。


 だから、若い人にお金では代えられない価値あるものを、私たちが示していかないといけない。

 労働=お金、だけでないことを示したい。
  
by japanheart | 2010-03-12 01:18 | 医者の本音 | Comments(3)

背中を押す

背中を押す

 もうすぐ私の活動を岡山の国立病院院長として長年支えてくれた青山先生が退官される。
 青山先生とは私が大学病院で講師をしていた頃、教授として様々な指導をしていただいた。
 助教授の存在しない教室であったが、県内唯一で最大の症例を抱える施設で、大きな手術は、大先輩の岩村講師と私に任せていただき本当に多くの経験をいただいた。

 人員も厳しい中、私が無理を言って海外医療継続のためミャンマー行きを打診したときでさえ、お前は後のことは気にせずに行きなさいと背中を押していただいた。

 そして今がある。私の元を訪れる多くの医療者が上司に反対されて、あるいは批判されて道を閉ざされるの比べ、いかにありがたいことかと思う。

 その後も、患者搬送をたびたび無償で受けていただき、多くの命が助かったことを考えると、言葉では勿体ないことだと思う。

 数百万はするような医療資材を、ある科の医者が使ったときでさえ、仕方ないと大きく受け止めていただいた。
 そのとき、こころから申し訳ないと思ったものだ。各科の医者たちもベストを尽くすという視点でやっていただいたが、それは税金を納めている日本人に対してのリターンであり、税金を納めておらず将来も日本のために働く可能性の薄い外国人のために、それを投入していただくことはこころが痛んだ。私の誠意は、否、こちら側の誠意は患者や患者の家族をはじめとして、最低限のものでも感謝しますだった。医療を保険でカバーされている日本人にはわかずらいかもしれないが、全て自己負担の国でいる人間にとっては、それは当たり前の感覚なのだ。だから治療を受けれるだけで満足している。

 今後どうされるのか楽しみにしている。

 できればお互い死ぬまで走り続けることができればと思っている。
by japanheart | 2010-03-10 01:27 | 随想 | Comments(2)

ミッション

ミッション

 二度目のカンボジアの手術が始っている。
 私は後半の期間を担当し、数十件の手術を行う。

 今回は大人の手術が多いようだ。

 そういえば、今年からは誰でもが参加できる短期型の海外医療活動を実現したい。

 多くの参加を心待ちにしている。


 私が実現したい医療は、たとえ死んでも、本人だけでなくその周りの家族や仲間たちのこころ1%でも救われている医療をこの世に生み出したい。家族は本人が死んだ後も生きていかなくてはならない。少しでもこころを救うことができるだろうか。
 このような医療をこの世に実現でき、それが広がれば、これから未来永劫、どれ程の人たちにその恩恵があるだろうか。
 だから、個人的な欲求など皆乗り越えてそのために力を貸して欲しいと思う。

 それに比べれば、お金のこと、地位のことなど、個人的な、きわめて取るに足りないことなのだと理解して欲しい。

 目指すは、今まで誰も言語化せず、具体的に出来なかったそのような医療を生み出すことだ。
 こうして言語化し、私の中にあるより具体的なイメージに近づけてゆきたい。

 きっと実現する。

 その船に、乗り込んでもらいたい。
by japanheart | 2010-03-05 02:56 | 活動記録 | Comments(12)

3月14日

3月14日


 3月14日(日)開演13時30分~15時 (開場13時)

  場所 : 大阪府立大学(中百舌鳥キャンパス) Uホール白鷺

  交通案内:南海高野線白鷺駅下車南西へ約500m、徒歩約6分

  入場料 : 無料(予約不要、直接会場へお越しください) 

   共催:堺市   後援:国際ソロプチミスト大阪―いずみ
by japanheart | 2010-03-01 22:40 | 講演会 | Comments(0)