ジャパンハートの代表。1995年より国際協力医療活動をはじめ、ミャンマー・カンボジアなどで、これまで1万人以上の子どもたちに手術を行ってきた。


by japanheart
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若い時

若い時

 私がかかわっているこの国際医療の分野でも、若い時に経験しておいたほうがいいことが、明らかに多くある。
 できれば20歳代、遅くても30歳前半。

 既存の考えでは、国際医療というのは経験と技術や知識が必要と考えている人も多いかもしれないが、それが全てではない。
 経験が少なくてもいいのか悪いのかは、その医療を受ける患者たちが決めればいいことで、その間のいかなる存在も絶対的ではない。

 知識や技術は若ければ、その過程でどんどん成長し大きくなってゆく。

 語学も技術についても全て他人の考えに押し切られる形で自己完結しないほうがいい。

 長年少しずつでもかかわってゆく決心さえあれば、若くても十分役に立つ。
 自分を誇るために少しかじりたいだけならば、それは役に立たないかもしれない。

 どこでやっても医療は医療。国内でも海外でも同じことをやっていることに気づくのにそう時間は要らない。医師のやっていることは、患者を診察・治療していることだけだ。
 貧しい人や医療を十分受けれない人たちという条件に、自分がどれ程意味を見出しているかということに尽きる。
 しかしそれを解決するのは、医者の仕事ではなく、政治や経済界の仕事となる。

 1年に数日の時間を、そのような人たちのために出すかどうか。
 まずはそれを決心することから始まる。
 
by japanheart | 2008-04-30 00:21 | 活動記録 | Comments(0)

時間がないということ

時間がないということ

 もともとせっかちな自分は理解している。なんせ自分の子供が一人遊びを楽しみながらレストランで食事をしているときでさえ、ゆっくり待ってあげることができない。
 最近、医療活動でさえ、もっとゆっくりやったらどうかと時々言われることがある。

 性格的にはじっくりやることは、受け入れることはできるが、トロイと感じることは受け入れ切れない。
 少しでも自分の信じることを、形にしてゆきたい。
大体、私のしようとしていることで、人は助かるが傷つくことはない。
と、言いたい所だが、実際の医療現場では、多くの人を傷つけて今ここにいる、ことを私は深く自覚している。私のせいでなくなった患者もいる。
彼らの姿を、時々思い出す。医師としての自分にとって、それより辛い事はなかった。
だから、今いろいろあっても決して辛いとは思わない。
人の死を、見送るほど辛いことはない。

私に残された時間はどのくらいかは、神のみぞ知る世界の話だが、生きている間は、少しでも前に進みたい。

先日60歳くらいのある人から、まだ私が若いから、命の終わりを意識しないでやっていられると言われた。その時は、場を保つために言い返しはしなかったが、私は少なくとも、その人よりはずっと死を意識しているつもりだ。
今まで、その人より多くの死を、見送ってきたのだ。死を意識しないで生きるわけにはいかない。

だから急いでいるように見られる。
私側から言わせてもらえば、本当は急いでいるわけではなくて、時間を大切にしているということだ。
 自分が何者かを自分に示さなくてはならない。
by japanheart | 2008-04-29 01:56 | 医者の本音 | Comments(0)

組織化する

組織化する

 様々な問題があったが、ようやく組織化し始まる。
それそれがそれぞれの役目を認識したとき組織として動き出す。

誰かが自分の代りをしてくれるわけではない。
自分こそがやってゆくのだという気持ちが大切だと思う。
与えられた仕事だけこなすのは他人に人生を乗っ取られているのと同じだ。
自分で様々な工夫、挑戦を繰り返してみると何やら人生やりがいを見出すだろう。

この世にただ一つの「 一 」になりたければ果敢に人生に挑戦し続けるしかない。

私にできることは何なのか?
私にしかできないことは何なのか?

本気で求めれば、時を置いて答えは与えられる。
by japanheart | 2008-04-20 21:39 | 天職 | Comments(0)

ミーティング

ミーティング

 19日・20日と大阪でジャパンハート看護団の総合ミーティングを開く。

この組織が出来て少なくとも毎年多くの人たちが、特に看護師や学生などが実際の海外医療を目の当たりにする機会が、倍ほどになったのではないかと思う。
 
  本気の心と謙虚さを持っていてくれれば、後はそんなに条件はない。

 本年度も多くの人たちが海外医療を実践して行く。
  
 新しいページをまた開いてゆく。

 新しい歴史を作る作業は大変だが、おもしろい。

 どうせ誰でも生きても数十年の人生なのだから、その時間を出来るだけ大切に思い切って生きてみる。
 
 マンションや車を買うのもいいが、その同じお金で人生のひとつ上の舞台を買ってみてはどうだろうか。
 物を残しても、50年でガラクタになる。
 形ないものは、自分とともに死ぬまで付き合ってくれる。
 そして死ぬ時は全部あの世へ持っていける。
by japanheart | 2008-04-18 00:38 | スタッフと想い | Comments(0)

自分を見つめてみる

自分を見つめてみる

 最近私の周りで起こっていることには、ある関係性があるということが分った。

それは一言で言えば、「自分の本心を見つめる」ということだった。

人は結構、正義感を振りかざして、他人のためにと主張する時があるが、自分の状況を他人に投影していたり、自分の隠れた本心だったりする。

 たとえばある会社で働いていて、週末居酒屋で会社や経営者の愚痴をいってストレスを発散しているサラリーマンが、友人にお前は能力があるのにそんなに給与が安いとかもっと高い地位にいるべきだと言っている。私にはそれは友人ではなく自分がそうなのだと聞こえてくる。
 家族が、友人が、困っている人がと、、、何かしらそれらは自分が、自分がと私には聞こえてくるのだ。

 これを繰り返すと、自分が正義を背負ったようになり、ブレーキが効かなくなる。
本心を見つめ、常に私はどうなのかと、まず自分の事として受け止めてみる必要があるのではないだろうか。
by japanheart | 2008-04-17 00:38 | 随想 | Comments(0)

講演会のお知らせ

講演会

  大体この季節は日本にいて、様々な関係者とのミーティングを繰り返し、あまり講演会等は入れないようにしている。この時期にしかまとまった時間が取れないためである。

 6月は上旬に7日間ほど帰国することになっている。
その時に今2から3件ほど講演会の予定を入れようとしているので、興味ある人は近くの場所に来てほしい。一応、今確定しつつある2件は、

 1)東京都の広尾のJICA地球広場で、「レザミの会」主催。(6月7日)
 2)岡山県岡山市でカモン主催。(現在調整中)

 今回は一般の人たちもおそらく聴講可能だと思います。

 興味ある人は是非。

 その時にどんどん質問をしてもらえればと思います。
by japanheart | 2008-04-16 00:11 | 講演会 | Comments(0)

水祭り

水祭り

 ミャンマーでは、この季節、水祭りで、日本で言うと、お正月とお盆が一緒に来た様相を呈する。
 この季節には、患者は何が何でも家に帰ろうとする。
だからこちらも何が何でも、家に帰すために辻褄を合わせる必要がある。

1.4月には大きな手術は予定しない。
2.水祭り前、1週間で手術は全て中止する。
3.長く消毒期間がかかる患者は、患者および家族に消毒の方法を教え、自分でやってもらう。
4.水祭り期間中は、日本人も現地を離れる。

 毎年、儀式のようにこれを繰り返している。

先日、子供の術後が芳しくなく、傷が感染で開いてしまった。
仕方ないので、この水祭り中も、日本人が残り、入院を継続し消毒を続ける予定であったが、
家族が、どうしても村に帰ると強行にこれを拒否し、仕方なく間に合わせの手術を再度敢行した。
やはりその後、消毒の仕方を教え、返すことになる。
大丈夫かどうかいつも不安だが、1月後、我々が帰ってきたとき、今まではどの人もよくなっている。

 不思議だが、人間の治癒力は凄いなと思う。

私たちのしていることは、あまり大したことでないのかもしれない。
by japanheart | 2008-04-13 03:28 | 活動記録 | Comments(0)

3名の看護師

3名の看護師

3名の看護師たちのミャンマーでの前期研修が終了した。
毎回のことだが、技術的なことだけでなくどうしても知ってもらいたいことがある。
技術や知識は、ある意味、獲得するのはそう難しいことではない。手間と暇をかければ誰でもある程度になるし、十分やっていける。

しかし私がどうしてもここで獲得してほしいものはそんなことではない。
知識や技術、そして自分の経験を統合する知恵を獲得してほしいのだ。

世界中の本を読み知識を獲得し、人生に対処してゆくより、さまざまな知識や経験を統合し、人生に対処し行く知恵を身につけたほうがいいということである。

謙虚さの自覚、そして自立と貢献の自覚、それらがそれぞれの人生に新しい未来を生み出してゆく。
by japanheart | 2008-04-06 00:42 | スタッフと想い | Comments(0)