特定非営利活動法人ジャパンハート ファウンダー・最高顧問。1995年より国際協力医療活動をはじめ、ミャンマー・カンボジアなどで、これまで1万人以上の子どもたちに手術を行ってきた。


by japanheart
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成田で思うこと

成田で思うこと

 今から現地に戻ってゆく。相変わらず、移動は慌ただしい。毎月毎月、こんなことをもう何年も繰り返している。
今では多くの協力者も現れ、とても有難く感じている。

 今回の派遣スタッフたちはどんなにか成長してくれるだろうかと楽しみにしている。前回、無理やり日本へ返した看護師たちは、いまはどうしているのだろうか。

 そういえば、最近誰かが、医者の派遣志望者が少ないですねといっていた。
私のことを、この組織の近い将来のことを心配して言ってくれているのだろう。
 まあ、しかし私はきわめて楽観視している。
 
 ある時、ある哲学者の言葉を、頂いたことがある。
そこには、人は必要なときに、必要な人に必ず出会う。しかも一瞬も早くなく、一瞬も遅くなく。
というような内容だったと思う。
だから私には、何も不安がない。
将来のことを心配して今を踏み出せないことほど、もったいないことはない。
今やることは今やる。

 今あるものですべてやって行くと決心して前にすすむ。。そうしてゆくと、
後から得ていくものは、すべてプラスになる。

 私のところへ来る多くの人や、来ることをあきらめた人たちは皆、何かを習得してから、あるいは何かを日本で得てからやってきたいというが、私はこれでは、だめだと思っている。
今あるもので、人生勝負する。勝負しながら何か足らないものを習得していこうとする。それが本当だ思う。
大体、何かを得たいというのは、自分の欲で、現地の人たちは一言もそんな要求などしていない。
by japanheart | 2008-01-23 10:21 | 基本 | Comments(2)

先日は広島で

先日は広島で

 先日広島で、ある方にお会いした。もう80歳を超えられている女性の方で、立派な方だった。
若き日、広島に原爆が落ちた。爆心地からすぐそばに住んでいたのだが、たまたまある用事で前日に広島の田舎の庄原というところに呼びだされて、難を逃れた。
原爆投下の翌日、状況を見てくることになり、広島へ向かう。そこで見た光景は私には分らないが、おそらく理解を超えていると思う。後年、ご自身も原爆症でくるしまれるが、そこでこの方は、ご自身が何かの天命で生きながらえさせられたと感じられ、その使命を果たすため今でも精力的に様々な慈善活動や後進の指導に当たっておれれた。
 
 私はこのような方は、おそらく日本の歴史を受け継ぐ使命を持った方だと思っている。
だからなるだけ多くの人たちにこのような方の話を、生き方を知ってもらいたい。
そして自分自身もその歴史の一部を受け継ぐ人間として生き、社会を少しでも照らしてもらいたい。

 世代や信条、宗教や人種や職種を超えて、受け継がなければならないものもあると思う。
by japanheart | 2008-01-22 12:05 | 随想 | Comments(0)

準備進行中

準備進行中

 今僻地・離島地域にスッタフを派遣する準備を進めている。
まずは長崎の離島・島根の僻地と離島にする予定だ。

 この内、島根は松江の郊外1ヶ所、隠岐の島の1ヶ所は本年度から派遣が決まりそうである。
長崎はこれから準備のための話し合いを詰めていかなければならない。

松尾看護師が中心になってやってくれているが、隠岐に話し合いの連絡をしたたときは、詐欺と思われたそうだ。よくそのような詐欺まがいの連絡があるそうだ。免許もない人が、薬剤師や看護師と偽ってきたりするそうだ。

最初は様々な障害があるのは分っている。

どんな仕事でも楽なものはなかなかない。
どんな分野でも、最初に道を切り開くのは骨が折れるものだと思う。
だからいつも言っているのは、
楽して何かを達成しようと思わないこと。
どの様な分野であれ職業に関係なく本気で頑張っている人たちには、敬意を払うこと。

社会に対して自分たちが出来ることは、率先してやっていく。
はじめから国や権威は当てにしたり期待するから疲れるし振り回される。
自分たちが社会をより良くしていくのだという意識と気概を、若い世代に持ってもらうという意味でもこのプロジェクトは成功させるだけの価値がある。
by japanheart | 2008-01-19 07:10 | 活動記録 | Comments(0)

我が家

我が家
 
 日本へ帰ってきて、やっと我が家へ。
今日は二人の息子と1日を過ごすことが出来た。

 私の妻がやっているブログのようになって申し訳ないが、うちの長男は、最近近所で一番安いスーパーマーケットのテーマミュージックを完全マスターし、どこでも歌う。私の妻は、少し恥ずかしいらしい。何が食べたいと聞けば、必ずドリンクバーと答える。
 もうすぐ1歳の次男は、いつも何かを食べている。魚のような口元をしながら、魚のように満腹にならない。
 私はといえば、どうも疲れが出たのか、眼瞼と鼻が感染を起こして腫れてしまった。二人の息子が交互に、寝ている私の顔にまたがり、そこを容赦なくバウンドしながら何度も踏みつける。

結局、1日中、腫れた顔を引きずりながら、振り回された。
17日は早朝から、また東京へ出発する。その後、岡山、広島、福岡、佐賀、長崎、大阪移動し、現地に帰ることになる。
 そういえば、最近本当に忙しくなってきたように思う。
なかなか、家に帰ることができないでいる。
先日、私の父親の手術にも立ち会えず、東京にいた。

家族にも迷惑をかけている。
それでも、私の生き方を全うしたい。
by japanheart | 2008-01-16 02:17 | 医者の本音 | Comments(3)

経済としての医療

経済としての医療

今回のミッションは、そろそろ終わり、明日私は安井先生と村上看護師をここに残し、日本に帰国する。
再び日本で2週間ほど広報活動に奔走する事になりそうだ。

そういえば、先日までオーストラリアの眼科医たちが、クリスマス休暇を利用してやはり2週間程ここに来ていた。
日本では医療者が休みを長期で取ることは難しいから、そういうことは出来ないだろうか。

いつしかアメリカよりも労働時間が短くなってしまった日本なのに。
今、医療者が圧倒的に日本に不足しているという。
需要と供給のバランスからすると明らかに労働者側の主張が通る条件があるはずなのに、なぜか誰もそれをしない。

そういえば、知り合いの医師がオーストラリアから帰ってきて言っていたが、向こうの医者は1月ぐらい続けて休みを取ることは簡単に出来るそうだ。
労働時間も決められていて病院もそれ以上働かせると処罰されるそうだ。

これから日本の労働環境は著しく変化し始めると考えている。
今までより多くの医療者を抱えて病院は経営をしていかなくてはならなくなるだろう。
それは中期的にみて病院はもっと統廃合が進むということになる。

大病院と開業医という大きな2軸になるかもしれない。
中小規模の病院は殲滅の危機にある。
私の私見だが、都市部ではそうなるように国はすでに手を打ち始めている気がする。

日本の経済失速の影響が、10年以上の時間を経て、ゆっくり我々の健康というものと連動し始めた。

予てからの私の主張、
医療は経済活動の一部である
、ということが、ゆっくり証明されようとしている。
by japanheart | 2008-01-08 01:46 | 随想 | Comments(3)
知らなければならないこと

先日、長期派遣でここに来ている2名の看護師を強制的に、研修途中で帰国させた。
この組織は、派遣前の試験や資格や経験をとやかくは言わないが、その代わりに、研修期間中はどこの組織よりも厳しい環境を用意している。
ここで働く時、どうしても知らなければならないことがある。

それはどうして自分たちがここでこのように医療活動ができるのかということだ。
誰に支えられ、誰が何をしてくれているから、自分たちが一番いい場所で、いい想いをしているのかを知ることだ。
一生懸命働いているというのは、自分の側の話で、そこに公共性はほとんど存在しない。

公共性を持たなくてはならない。

小さな子供たちがためた寄付のお金に、想いが及んでいなくてはならない。
たとえ、顔や名前は知らなくても、どのような人たちがどのような想いで様々な協力をしてくれているのかを感じることができなくてはならない。

それが分からない人は、これからも直に、日本に帰ってもらう。
by japanheart | 2008-01-06 00:04 | 基本 | Comments(1)

囲いを持たないこと

囲いを持たないこと
私は組織を立ち上げてから、様々な問題にぶちあったているが、そのなかでもいつも派遣者たちの経済的・社会的環境を如何に確立してあげることができるかということが、なかなか大変な問題なのだ。

ここに来る多くの人は、真に無償で働いてはくれるが、それは1年は可能でも3年は難しい。
そのために、今まで一番多かったのが、その多く集まるスタッフたちを使って、病院経営を私がするというアイデアだった。そこで給与を保障し、身分を保証し、国内・海外とも安心して医療行為に従事してもらうということだ。

しかし、、
この考えは今でも私には無い。
日本で病院を経営して、やっているNGOのトップもいるが、私はどうも両立できないと思う。
病院の経営が、うまくいかなくなると、海外の医療どころではなくなるということもありえる。
そして、以下の理由が最も大きいのだが、
開けた組織を創る。ということだ。
何かで囲えば、成長や循環を制限してしまう。

病院という組織で、この組織を囲うと、病院関係者以外の人たちが、参加する事が困難になる。
外に開かれた組織だからこそ、多くの人の賛同も得ることが出来る。
多くの人たちの可能性を呼び込むこともできる。

緩やかな敷居をもった、確固とした組織を創れればと思う。
囲わないこと、囲い込むこと、共に、これから社会のキーワードとなると思う。

ある秩序が維持できるまでは、囲い込みは必要ない、と考えている。
by japanheart | 2008-01-04 01:23 | 随想 | Comments(1)

新年の決意

新年の決意

日本人として、慣例どうり、新年の決意を。

そういえば、幼少の頃、書初めで祖母から、訳もわからず「天下泰平」と書けといわれ、下手くそな字で、書いてはみたが、意味も分からず人の名前かなと思っていたことをふと思い出した。

それでは早速、

1.2008年度は、数百名のボランティアたちと共に、アジア各地で活躍する組織にする。

2.日本の多くの人たちに、その存在を知ってもらい、協力したいと心からおもってもらえる組織にする。

3.そこで働くものたちが、それを支える人たちが世界で共に誇れる組織にする。

4.後進たちが、私の元へ学びに来たいと心から思われるような存在の人になる。

少し私事だが、

5.我が妻に、小児科医としてさらなる勉強をする機会と余裕を与える。
by japanheart | 2008-01-02 04:25 | 活動記録 | Comments(1)