ジャパンハートの代表。1995年より国際協力医療活動をはじめ、ミャンマー・カンボジアなどで、これまで1万人以上の子どもたちに手術を行ってきた。


by japanheart
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僻地医療を考える

僻地医療を考える

日本の僻地の医療は私たちの問題でもある。
ある特定の医師や看護師たちに押し付けているとやがて彼らも疲れてしまう。
私はかつて奄美の3つの離島で働いた経験があるが、長くいている医師や看護師たちは皆疲れていた。
しかしそれが現実である。

私たちにかつて、日本の僻地へ行かないで、なぜ海外へ行くのかとひつこく聞いてきた人がいたが、その人は僻地のために何もしていない。医療者にそれを押し付けているだけだと思う。
それぞれが、それどれの立場から何か出来ないのか。

いくつかの僻地を回ってみて、感じたことがある。それは、国や権威を頼りにしすぎ、期待をしすぎているということ。これからは国を頼りにするのではなく、自ら立ってゆく時代になってくると思う。すぐには無理だが、徐々にそうするしかない。まずは、そのメンタリテイーから変えてゆかねばならない。

私たちは私たちの立場から、それに関わってゆきたい。
お金だけでない魅力が、僻地にあればこそ人も集まってくる。
これからの世代は、お金よりももっと大切なもののために時間を使うことになる。
by japanheart | 2007-08-30 01:30 | 活動記録 | Comments(0)

医療活動中

医療活動中
 現在、活動地に戻り治療を続けている。
外来、手術と医者と看護師たちでこなしてゆく。
ジャパンハートを立ち上げて4年目。
多くの医療者がこの地を再び踏み活動に参加してくれている。
特別な囲いを取っ払い、信頼したものたちにはどんどん関わってもらっている。

多くの人たちが、年を追うごとに成長してゆく姿は頼もしい。
10年後はどうなっているのかを、考えたときなぜか大きな力がわいてくる。
この組織は、人を育てる組織、人が成長してゆく組織として位置づけて行きたい。

今年は派遣者数は、延べ100名を越える。

         
by japanheart | 2007-08-29 01:05 | 活動記録 | Comments(0)

僻地医療について

僻地医療について
 先日九州へ行ってきた。九州には離島をはじめとする僻地があり、十分な医療を享受できない人たちも多い。

 私がまだ学生の頃、20年ほど前の話。
私の友人と大分の別府行きの汽車にたまたま乗り合わせたおばあさんがいた。
このおばあさんは長崎の五島列島の方で、どうも島には医者がいないらしかった。
島の人たちは、島で一番優秀な学生にお金を出しよって、東京の私立の医学部に行かせているという話だった。しかし、島出身の学生は、卒業しても都会に住み着き、なかなか島へは帰ってきてくれないということだった。

 その話が私の中に20年眠っていた。

今私の元には多くの医療従事者が集まりつつある。
彼らと共に、このような僻地医療もサポートして行きたい。
今回はそのための長崎訪問だった。
今日本の地方自治体や病院は、全く医療による赤字や人手不足のために苦しんでいる。
僻地の病院には多くのお金を出して、医療従事者を呼び寄せる余裕がない。
だからこそ私たちが役に立つ。


 私の元で、精神・技術ともに成長した多くの医療従事者と共に、海外のみならず国内の僻地へも何がしかのサポートをしていくことを考えている。

海外も日本の僻地もともに大切な場所である。

 特別なお金を上乗せされなくても、喜んで働いてくれる人たちが私の元にはいる。

来年からは私たちの社会的使命はさらに大きくしてゆく。
 
by japanheart | 2007-08-20 23:48 | 活動記録 | Comments(2)

意志についてもう少し

意志ついて

前回の続きをもう少し。
意志という言葉は、私の場合、自由意志と言い換えることが出来るかも知れない。
要するに、束縛を離れたところで発揮される意思のこと。
束縛を離れることはなかなか難しい。

自分のオリジナリティを真に発揮できるかどうか。ここが肝要だと思う。
官僚的組織ではこれがなかなか難しい。
日本人としてのアイデンティティとどこかの組織で働いているということをアイデンティティとしていることは全く違う。後者を自分のアイデンティティとしている人もいるが、私には違和感がある。前者は自分では選べない生まれながらのものだ。

人はどこかの組織で働いている時、大きく打算をはたらかせていることが多い。
お金のこと、名誉のこと、地位のこと。
いくつかの組織の選択をする時、人はなるべく名前の有名な大きな待遇の良い方の組織を選ぶものだ。自分では意識しなくても打算がある。それがなかなか難しい。誰でも思い当たる節がある。
私は思う。真に自分のアイデンティティを発揮できる場所を多少の不遇があろうと見つけたほうがいい。自分の社会的責務をしっかりと果たすために、利用価値が最もある組織を選択することが良いと思っている。

私はそのために、自分自身で組織を創った。
組織を創って、最大限に自分の社会的使命とオリジナリティを発揮してみたい。
そこに私の自由意志がある。
by japanheart | 2007-08-16 07:46 | 活動記録 | Comments(2)

意志を獲得する

意志を獲得する

 私はいつも思うことだが、多くの人たちは何かしら様々なものに影響されて考えを構築していく。今、最も影響が大きいものはテレビだと思う。様々な考えを様々な方向から、吹き込まれてゆく。
幼少期は親がその影響を最も大きく行使しているだろうが、教師、それからテレビの影響もかなりだと思う。
 
私の関係する事では、この国際協力の分野。
あるとき、研修医を前に話をした後、彼からの質問。
「医療をするに当たって、JICAや国連と一緒にしないのですか?」

私の答えはさておき、この研修医のその時の言葉の調子や表情からはJICAや国連と組んでやることが全く素晴らしく正当であるべきということがしっかりと感じられた。
一体、本当に素晴らしい活動等は、彼らとやらないと出来ないのか?
本当に彼らがやっている活動は全て素晴らしいのか?

多分こういう活動については何も考えていないのだと思った。
そういう何も考えないというところに、他人にコントロールされた人生が生まれる。
この意味が分るだろうか?何も考えなければ、情報というのは無批判に人の脳裏に刻まれる。
それを洗脳と呼ぶこともできる。
こういう人は自ら進んでそうなっているとしか思えない。
自分の人生を自分で生きなければならない。
そのためには今一度、当たり前のことから疑ってみる態度が必要だと思う。

その向こうに本当の意志が生まれると思う。
そこに天命を感じ取る感性が加わると、道が見えてくるのだと思う。
by japanheart | 2007-08-14 01:36 | 活動記録 | Comments(1)

子供たちの夢

子供たちの夢

 ミャンマーの子供たちに、将来の夢を聞くと多くの子供はお医者さんと答えることが多い。
医者をやっている私などは、黙ってしまう。何せもう一度人生をやり直せたら、医者になっていないと思うから。

田舎の男の子は 1)医者 2)先生 3)警察官 4)軍人 かな。
女の子は1)先生 2)医者 3)警察官 。

ちなみにスポーツでは食べていけない国なのでその選択は考えられないらしい。
選択肢が多いのは、いい国だと思う。

いい成熟した国家の条件は、より多くの選択肢を国民に与えられるか、そしていつでも挑戦の機会を提供できているかかもしれない。

アジアを知って日本を知る。
by japanheart | 2007-08-10 13:17 | 活動記録

不安定な状況

不安定な状況
 長い間、この国で医療に関わってきて、様々な困難はあるが、私たちの周りに起こり得る問題と遠くはなれた、いわゆる大きな問題がある。
 この国を取り巻く環境もまた然りで、いつ外国人に対して国外退去をさせうるかわからない。
そこまで行かなくても、近年外国人に対する規制は相当ひどくなっている。
 私たちのいる地域は基本的に外国人が入ることが出来ない地域になっている。
ここにたった1日、一人の日本から人を受け入れるだけで6箇所に届出を出さなければならない。
警察・軍・秘密警察・市役所・区役所・そしてイミグレーション。

日本人には分らない世界がある。
日本人は全く、アジアを取り巻く社会性というものを理解し得ないために(これは不勉強のために)、とても簡単に考えているから困りものだ。

一人の言動が、私の12年に及ぶここでの関わりと、将来の可能性を消し去ることもある。
ここを訪れたいと願う人たちに是非分ってもらいたい。

旅行のように簡単に考えてここに来るのもまた、世界に自分を押し付けていることに他ならない。
ここに来る人はせめて、礼儀と順序とをわきまえてもらいたい。

若い世代を含めて道を求める人には是非ここには来てもらいたいが、大前提がある。
それは‘‘本気‘‘かどうかということに尽きる。
 
by japanheart | 2007-08-08 02:51 | 活動記録 | Comments(1)

夜明け前

夜明け前

 既存の援助組織の活動や哲学に疑問を感じ、新しい地平を生み出したいと思い、ジャパンハート、海を越える看護団という組織を創って、4年目。
あっという間にこれほど多くの人たちが集い、多くの人たちの協力を得れる組織になった。しかし、私が考えるゴールははるか彼方にある。
そういえばどこかで、目先の成果に驕らずに自分の目標までの距離で、自分の評価しろという言葉に出会った。
 そうすると私は多分死ぬまで生涯、驕ることは出来ないなと思った。
本気でやろうと思っている。

これは日本の若者や日本の将来がかかっているようなことだから、協力して欲しいと今まで言ってきたが、多くの人たちは殆ど耳を貸してはくれなかったような気がする。
 皆、寄付のお金も宛先も適当に決めていた。
残念だった。耳ざわりのいい美辞麗句に翻弄され現実を知らない人たちが様々な団体に無心に寄付や協力をしていく姿は、哀れにすら見えていた。
 どうだろうか?そろそろ目覚める時期ではないだろうか?

 私は、今はまだ自分や組織は夜明け前の段階だと思っている。
これから日が当たり始める。その光を受けて、世の中を私たちもまた照らしてみたい。

 私は
    医療を医療従事者だけの手の中から、全ての人たちに開放する。
 誰でもがその能力を、その時間を、その心を、多くの困っている人たちのために使えるような組織や仕組みを海外にも国内にも生み出していく。

  国際援助を肉体のみならず、心というものを大切にした活動にシフトさせる。

  援助を受けた国だけでなく、それをした私たちの母国にも同じだけの豊かさを生み出せる仕組みを作る

 まだまだやりたいことはある。

  もうすぐ、夜が明けそうだ。
by japanheart | 2007-08-07 02:52 | 活動記録 | Comments(0)

日本のこと

日本のこと

 昨日の続きになるかもしれないが、海外にいて、日本に帰る。 特にアジアにいるとアジアの国々の力の上昇を強く感じる。見るもの聞くもの全て10年前と比べるまでもなく断然豊かになっている。
 かつてはいなかった韓国人や中国人、タイ人などの旅行者も多く見かける。その身なり、雰囲気から豊かになったのだと思う。
 日本は停滞している。それを政治のせいにする向きもあるが、私は人のせいにはしたくない。
 政治家たちもどうしていいのかすらわからない時代なのだと思う。

言えることは自分がしっかりするしかない時代だということかもしれない。
他人を必要以上に頼れなくなった時代。

 日本人に対する信頼、日本人に対する期待、、、。 どれも薄くなってきている。

それでも私は夢見たい。
 「アジアの極東にかつて経済的に豊かな国があった。その国は今はその深き文化と心で世界を救う国になった。」

どうだろうか?こんな国にできないものだろうか?
私は本気でそうしたいと考え、行動している。

それほど私は日本という国を諦めずに大切にしたい。
by japanheart | 2007-08-02 01:23 | 随想 | Comments(1)