特定非営利活動法人ジャパンハート ファウンダー・最高顧問。1995年より国際協力医療活動をはじめ、ミャンマー・カンボジアなどで、これまで1万人以上の子どもたちに手術を行ってきた。


by japanheart
カレンダー
S M T W T F S
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31

<   2007年 06月 ( 7 )   > この月の画像一覧

スピード

スピード
 今、若い先生たちと一緒に手術に入っているが、どうも私は今まで不十分な環境で手術をしてきたせいか、他人の手術のスピードにいらついてしまう。
 おそらく私の手術の平均スピードは日本の医師たちの倍くらいあると思う。だからといって手術が上手いというわけではないのだが。不十分な麻酔環境で手術をおこない続けると私のように誰でも早くなると思う。とにかく麻酔が切れるまでの時間が短いため、少しでも早く前へと進める。スピードから生み出されるリズムと流れを自覚できるようになる。流れさえ生み出せればミスはほとんど起こさなくなる。
 他人の手術を我慢強くみるのもまた、いい勉強なんだと言い聞かせている。
by japanheart | 2007-06-26 23:57 | 活動記録 | Comments(0)

本気

本気
 今私は大体、1月に10日ほどしかミャンマーに滞在していない計算になる。
手術は1週間位で60件から70件程度を行い、再び日本へ帰る。
 こちらは日本人の医師たちと看護師たちに任せて帰る。
今日から再び手術に突入した、うち子供が4件。

今ここに来るべき日本人看護師たちを、日本に足止めしている。
私の課している課題をいくつかクリアーできないためだ。
本気でやる気の無い人は、来なくてもいいと思っている。
大体、「本気」というものがどのようなものかが分っていないのだから仕方ない。
明日それをしなければ殺すと脅されれば、「本気」というものが分るかもしれない。
それは、命を懸けなければ、分らないくらいのものなのだと思う。

私たちが他人のためだけにやっている事などそうそうあるわけではない。ほとんどは自分のためでもある。だから心からそれに取り組んでもらわなければ、困る。
自分の人生と本気で向かい合ってもらわなければ、相手に出来ない。
by japanheart | 2007-06-24 23:25 | 基本 | Comments(2)

明日から再び

6月のミッション
 約10日間の日本での予定を終え、帰国。明日から手術が始まる。
10日間の間に、福岡・伊万里・倉敷・大阪・東京と予定をこなしつつ、ようやく明日から活動復帰する。
 明日からここの主役は私ではなく看護師たちと大村先生になる。
 
私は結構厳しい基準をここで働く人たちに課しているが、それがこなせないと強制的に日本に帰国してもらっている。
これから少しづつ、その話も書いていきたいと思う。
 
日本では何でもなあなあで許しているが、それではいけないと思う。
誰のためにもならない、なあなあやまあまあ、など私の前からは追放してゆく。
by japanheart | 2007-06-23 22:16 | 活動記録 | Comments(0)

どうする?

どうする?
明日ここを離れる。日本での用件が詰まっている。

 先日睾丸の手術をした人が39度を超える発熱が連日続いていた。
超音波をして、どうやら感染が起こっていると突き止めはしたが、抗生剤で熱が下がらない。時間がない。このまま抗生剤を継続し、看護師たちに任せてここを離れるのか、何かアクションを起こすのか。
もしもの時のリスクは、、、、??
かつて苦い経験の記憶が蘇る。

時間がない。今日緊急で手術を敢行した。
大きく腫れあがり、厚くなった陰のうを開く。
睾丸は大丈夫か?中で何が起こっているのか?
指を中に深く入れ、空間を押し広げながら、中の状況を探る。

中から悪臭のある薄赤色の液体が流れ出す。
やはり感染だった。しかも、かなりの感染臭、そしてその液体の貯留。
もしこのまま抗生剤だけで対応していたら、あと数週間は気が抜けなかったろう。
患者も辛かったに違いない。

時間と格闘し、決断する。
この瞬間に私の人生の全てが発露される。
by japanheart | 2007-06-08 22:44 | 活動記録 | Comments(0)

つぶやき

つぶやき

ミャンマーに関わり始めて足掛け12年、このサガインに移り医療を始めて4年目。
大変な事柄も多い。
先日から15名のスタッフで医療を行なってきたが、ここの病院や付近の大都市の医者達からはかなり横槍が入っている。
しかし病人と家族たちは心から喜んでくれている。
ここの医者はどうも深くプライドを傷つけられるらしい。とにかく患者達は私たちの前にどんどん押し寄せる。彼等の前を素通りする。
ここの医者達は、本当にエリート中のエリートで、一握りの秀才達しか医者にはなれない。社会情勢のために、平均的に医療が先進国から少しは遅れているという自覚はあるが、決して認めない。

私たちの診療や治療を定期的に妨害する感がある。
それで治療が出来なくなったことも1度や2度ではない。
それでも患者達をその後、責任を持ってみてくれることは決してない。
患者達のなかには、そのまま村へ帰ってゆくしかない気の毒な人もいる。

医師が背負っている社会的な責任、社会的な意味付けを理解していないのだと思う。
残念なことだ。
だから少しだけ頑張る。あまり頑張りすぎると彼等と本格的に対立し、最後は患者達に災難が降りかかる。のらりくらりとスルスルかわしながら乗り切ってゆく。

バランスがキーワードかもしれない。
長期で活動するということは大変なことだと改めて思う。
by japanheart | 2007-06-07 02:58 | 活動記録 | Comments(1)

暑さと停電

暑さと停電

今ここは最高に暑い。日中外気温は45度は超えていると思う。
室内は夜でも30度台。
ひ弱な日本人にはなんともつらい。
そして停電。一日に5から6時間程度しか電気が来ない。手術は発電機を回しながら何とかやっている。
そのため病院は燃料費で採算が取れなくなっている。問題は山積状態だ。
手術費の値上げを、再び交渉してくるのではないかと思う。
今はかなり安い値段で手術を行なうということで何とか折り合いをつけているが、どこまでそれが可能かどうか分らない。最近の国際的な原油価格の高騰の影響がこんな田舎まで来てしまう。
世界は経済的にもう一つの血液回路で養われているなとつくづく思う。

私はどうも暑いのが昔から苦手なのに、どうしてこうも暑い国で働くことになってしまったのか、運命について考えさせられる。
by japanheart | 2007-06-03 12:01 | 活動記録 | Comments(3)

チームでやるということ

チーム造り
2003年からここサガインに移動し医療を始めているが、その当時から様々な勢力によって邪魔や中傷にあって来た。近くの大都市の医者達からは大変な圧力をかけられて来たが、当時は医療団というが、医師は私ひとりしかいないではないかと揶揄された。日本で研修医の制度が変化する数年前、海外に年単位で無償で働こうとする医師など殆どいなかった。私はいわば日本医療界の奇形児だった。
今、私は医師・看護師を始めとした、医療団を総勢30名程度で形成しえている。
たった数年だが隔世の感がある。
こちらでは15名以上が今働いている。
時代のお陰でチームを作るということが可能になったのだ。

自分の人生を振り返るとき、私はいつもひとりで戦ってきたような気がする。
学生時代のスポーツでも個人競技ばかりであった。
だからチームでやることにいつも憧れていたように記憶している。
野球やサッカーなど同じユニホームでやっている人たちが眩しかった。

だから仲間が集うありがたさは格別だと感じている。
ユニホームはないけど、心に同じ何かを背負っていたいと思う。
by japanheart | 2007-06-02 11:26 | スタッフと想い | Comments(0)