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ジャパンハートの代表。1995年より国際協力医療活動をはじめ、ミャンマー・カンボジアなどで、これまで1万人以上の子どもたちに手術を行ってきた。


by japanheart
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いつもと同じ時間

日常

いつもと同じ時間が流れていく。
今時計は夜中の1時半を過ぎた。ようやく今日の手術の日程を終えて帰ってきた。看護婦さん達はまだ、働いている。
すべての手術予定が終わらず、1件明日に延ばした。
明日は9件の手術をしなければならない。
もう12月も終わり、新しい年を迎えようとしているのに、ここはいつもと同じように時間が流れていく。
この国では、西暦の1月1日は特別な日ではないようである。
だれも新年を喜んでいる人間は見かけない。ここに居る日本人だけが、何となく新たな気持ちになっている。
人間が決めたきまりなど、所詮そんなものかもしれない。
by japanheart | 2006-12-30 23:48 | 活動記録 | Comments(0)
どこまでやるかという問題
ここで治療をしていて、或いは手術をしていていつも問題になることがある。
「どこまでを自分の守備範囲にしておくのか」という問題である。
私の一番長く経験した科は小児の外科だが、一般の外科や産婦人科などもやってきた。内科も少し、そのたの科も少しかじったことがある。
しかし、ここでやって来る患者達の範囲はそれをはるかに超えている。それゆえ、いつも悩まされ、患者達の悲痛な要請に応えるため、チャレンジすることになる。
今見学に来ている学生からも、「なんでも手術が出来るのですか?」と聞かれ、「そんな訳ないだろう。でも出来うる限り最善を尽くすようにしてはいる」と答えている。
どんな病気もしてあげたいけど、私ひとりの能力には限界があるのも事実。
多くの人を見方につけねばならない所以である。

今は、眼球の腫瘍の手術をしようかどうか迷っている。
by japanheart | 2006-12-29 00:31 | 活動記録 | Comments(0)

難しい問題

難しい問題
常日頃、この国で難病に向かい合うときに、ある問題に直面する。
この国の人たちは、とにかくいろいろ隠す。
過去の病歴・カルテ・病名・治療歴などなど。

あるとき、70代のお坊さんが来て、首にできた腫瘍を取って欲しいと言われた。
そして、果敢に取りに行こうと思ったが、癒着が激しく取りきれないことがわかる。
そこで、どうも悪性らしいと組織生検に切り替え、手術を終わる。

しかし、手術後皮膚が開いて全く塞がらない。どうしてこんなになるのだろう?
そしてその人の身内がやって来て、聞いてみた。
どうやら、すでに肺ガンと診断され、しかもその首の場所にも放射線治療をされているということがわかった。全て隠して、初めてのような顔をして治療を求めてきたのだ。
ガンで、治療が不能だとわかれば、ここでも治療をしてもらえないとわかっているからだが。
とうとう傷は治らず、消毒のやり方を家族に指導し、帰っていった。

後味は確かに、悪い。
このような状況は今も繰り返し続いている。
by japanheart | 2006-12-26 16:08 | 活動記録 | Comments(0)

クリスマスのサガイン

クリスマスのサガイン

今日から外来を再開した。沢山の患者を目の前にして少しブルーになりながら診断していく。
そういえば今日はクリスマス。日本の妻から今日はクリスマスですねというメールが届いていた。ここは仏教の国らしく、クリスマスの雰囲気はあまりない。
最近、若い人たちを見ていると日本でもこの国でも皆楽しそうにしている。
若さとは、楽しいことかもしれないとすら感じる。
取りとめもないことで笑い、何時も楽しそうにしている。おじさんやおばさんは何となく疲れているのとは対照的だ。
1歳のうちの子供は何をやっていても楽しそうにしている、興味を示している。
何にでも好奇心を持ち、楽しめる能力を維持できれば、きっといつまでも若く、可能性を持ちながら生きれるように感じる。
そこで、最近は何時も難しい顔をしていることが多くなった自分の顔をひきつらしながら、笑顔をなるべく出せるようにしているのだが、、、。
この国へ来て、歯をみせての笑顔はいいなと思うようになった。

日本では少しバカに見えるかもしれないが、この国では笑いかける時、なるべく歯を見せるほどの笑顔をひきつらしながらつくり、発信している。
最近は本気で馬鹿笑いした日を余り思い出せなくなっている。
by japanheart | 2006-12-25 15:48 | 随想 | Comments(0)

講演会、他

講演会、他
 先日の中央大学でのイベントはたいへんうまく行きました。学生さんたちの準備も大変だったろうと推測します。
 しかしながらやはり苦労や経験はそれをした人たちのみの宝なので、私たちのスタッフから見ても少し羨ましくもあったと思います。

 今日12月20日はNHKのBS 1 で夜10:15分から出演します。
良ければ見てください。
 また昼間はNHK国際放送のほうに出演します。
放送は来年の1月13日だったと思います。

最近雑誌やテレビに出ることも多くなってきましたが、これからは私よりもむしろ20代や30代の若い世代の人たちが、そういうところに出て世間に対していい刺激を与えていって欲しいと思っています。

若い世代が今多く私の元に集いつつあります。
これから、数年あっという間に、大きな力になりそうです。
by japanheart | 2006-12-20 01:46 | 活動記録 | Comments(0)

巡回診療

巡回診療
先日、1年ぶりに巡回診療に出た。ここから2時間弱の場所。
半日だけの診療をして、病院に帰ってきて、外来・手術をこなしていった。

大体来た患者は、30名くらいだった。
特定の病気の診療をする場合、たとえば、眼の病気、歯の病気、皮膚の病気などは患者が集まりに易いが、どうしても外科の病気となると患者が散っているので、だいぶ早くからインフォメーションをしていないと、集まりにくい。大体、その村周辺の対象に限られるからだと思う。

今回は1週程度の手術期間を病院で設定しているが、すでに30名程度の件数になっている。

いろいろ頼まれるが、私はひとりなのであっちもこっちもはちょっと難しい。
by japanheart | 2006-12-06 10:52 | 活動記録 | Comments(0)

人を育てる

人を育てる

今年、新しい現地人スタッフが入った。
22歳の女性で、がんばりやだ。

日本語もまあまあ。
日本の看護師たちと近い年齢だから、お互いにいい友達になっているようだ。

ここ最近、私の中に興っている想いは、人をどうしたらうまく育てるようにできるのだろうということなのだが、実際、育てるとはおこがましく、成長をサポートするというほうが適当かもしれない。

その人にとって、長期的に成長するベストに向かって、うまく調整、誘導することが出来るようになりたいと思っている。

coachingといのがある。
この語源は「馬車」らしい。また、この言葉には「大切な人を現在いるところから、その人の望むところまで送ること」という意味もあるらしい。

どうしても、組織を運営していると、その人のこと組織のことを考えなければならない。時に組織優先の度が過ぎてしまうこともある。
しかし、最近決心したことがある。
たった1年でも構わない。この組織に関わった人たちは、その時点で、その人の将来についても私は一緒に考え、悩んでみたい。
そして、組織にとってということは、横に置き、その人にとって一番いい選択をするために、私は生きてみたいと思っている。
信頼というキーワードを大切にしながら、共に前に進んでみたい。

ここに来る人たち、ここで働くスタッフ、その人たちを心から大切に思っている。
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by japanheart | 2006-12-03 23:05 | スタッフと想い | Comments(0)

サガイン再び

医療活動再開
今、活動地サガインは静かだ。
私がいろいろな場所を動き回りすぎて医療を行なう時間が段々取れなくなってきている。
組織を運営するのは大変なことだ。
今ここには、活動始まって以来、日本の看護師がいない。
一部は帰国し、一部は語学留学し、一部はビザの書き換えに行っている。
数日で戻ってくるが、今はミャンマー人看護師と働いている。悪くは無い。最初はそうだったから。いつしか日本人が多くなり、彼らも上手く距離が取れなくなっていた。

今から8日間の予定で、治療開始となる。その後2週間は、術後患者の管理、入院患者の加療のみに集約され、やがて月末から本格的治療を再開する。

多くの出会いがここにはある。
いい思いでも、そうでないものもあるが、どれもすでに溶け込んで私の一部になっている。
by japanheart | 2006-12-03 11:14 | 活動記録 | Comments(0)