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ジャパンハートの代表。1995年より国際協力医療活動をはじめ、ミャンマー・カンボジアなどで、これまで1万人以上の子どもたちに手術を行ってきた。


by japanheart
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坂を上がる

坂を上がる
今日病院では10件の手術をやった。夜中、病院から宿舎に帰る途中の急峻な坂道を登りながらふと考えてしまった。
自分も、自分の生き方もこの坂を上るときのごとく、上を向いて行きたいものだと。

先日、あるNGOの代表が、またやりも、やれもしないのに適当なことを言っている記事を読んで、うんざりした。
その団体に、それなりの人がまた、100万円を寄附したと、書いていた。
この人は書籍も執筆し、その世界では知られた人だし、私もその考え方や行動には共鳴することも多いのだが。
この世界はあまりにも人のことを馬鹿にしているような生き方をしている人が多すぎる。
このような人たちの話を見聞きするたびに、この世界から足を洗いたくなる。
 
 途上国で様々な活動をしている人たちは、なんに洗脳されたか知らないが、皆揃って、現地の人たちが自立するようにというが、私に言わせれば空いた口が塞がらないくらいどうかしていると思う。
大体、自分たちですら、十分自立していないのに、何が人々の自立だと言うのか?
そのステイタスが高いからといって、その給与が保障されているからといって、その身分が安定しているからといって、組織や団体を選ぶ人間が、本当に自立しているか?
本当に自立している人間とは、組織が無くても十分にやっていける人間、お金が保障されなくても、正しいことをやっていく人間、身分など鼻にもかけない人間ではないか。
本当に自立した人は今からでも人の役に立つことが出来る。

ここで働く人たちは私と働く間に、如何に自分たちが自立していないかを思い知らされる。いつもそれ見たことかと、心の中で私は思っている。

美しい生き方をしたければ自分が先ず美しくなることだ。
平和を実現したければ、先ず自分が平和を得ることだ。
そして、他人を自立させたければ、先ず自分が真に自立することだ。
大体、他人に対して自立させるなどと30才代や40才代の人間が言うなんて、不遜も甚だしい。20才代で言っている人もいるが、あなたは神かと問いたくなる。
by japanheart | 2006-10-27 01:16 | 医者の本音 | Comments(4)

少し時間が空いた時に

少し時間が空いた時に
こちらでは相変わらず、忙しい日々が続く。こうしてブログを更新する余裕も無い。
ひげも剃っていない。一日中、外来やら手術やらで一杯、一杯になる。
今日は手術が1件、中止になった。このチャンスにブログを更新する。
一体、いつまでこんなことを続けるのかと、自分でも途方にくれる時がある。
年々体力は落ちていく。10年前は20時間は働くことが出来た。そのとき、まだ私には1日4時間も残っていると豪語できた。でも、今は無理。
そんなことをしたら、その後の何十時間も失うことが分った。
上手く役割委譲していかなくては、とつくづく思う。

人は1人では生きていけない。
しかし、ひとりでも生きていくのだという気概と勇気は必要だ。

だからいつも不肖にも、私は誰もいなくなっても大丈夫だと、皆の前で豪語している。
by japanheart | 2006-10-22 01:40 | 医者の本音 | Comments(0)

尿道下裂の子供

尿道下裂の子供
尿道下裂という病気がある。生まれつきおちんちんの先におしっこの出口が無く、おちんちんの真ん中や付け根からおしっこが漏れるという病気である。この病気は、手術の成功率もあまり高くなく、何度か手術を行なうケースが多いとされている。
先日も手術をしたが感染を起こし、残念だが傷が開いてしまった。

患者や家族達は入院中の食費に困っている人も多いから、手術費・入院費がかさむと治療を受けれなくなる。上手く成功する場合はむしろ治療期間も短いので多くは問題にならないが、何か起こればどうしても入院期間も治療する薬や点滴もかさんでくる。

もちろん1回で手術が終わらない病気も多くある。
そこで私は2回以上手術が必要なのは、術者の腕のせいだ、という前提に立って、考えるようにしている。そのため、2回目の手術からは治療費は全額こちらが負担している。そうすることで患者達は無理なく、治療が受けられる。

何かセーフティーネットをもうけおく事を、常に意識している。
それは時には、そのネットは患者のみならず私たち自身のセーフティーネットになる。
それが、信頼と評価を生み出していく。
by japanheart | 2006-10-17 12:05 | 活動記録 | Comments(0)

最近思うこと

最近の考え

最近思うことは、というより決心したことがある。
とにかく、必死にがんばって生きたいと思うようになった。
今までもそうしてきたつもりだが、振り返り見ると、色々自分に言い訳をしてきた感が否めない。
私にとって、必死とは、もちろん力むことではない。
ひたむきにというニアンスが、近いと思う。
ひたむきさには、美しさが伴う。
生き方が美しくなくては、自分の美意識に反する。

明日はもしかしたらこの世にいないかもしれない、という思いがいつもある。
多くの死を見送ってきたからかもしれないが、時間の大切さを認識する。

今まで始める前から、何かにつけ、いろいろ自分に理由をつけてやめておこうと思う心の癖があったように思う。
これを取っ払おう。
この考え方が、今まで自分の可能性を台無しにしてきたと最近分かった。
周りは、これ以上やめてくれというかもしれないが、それでもやる。
迷惑をかけないようにするつもりだが、、、、、。
どうなるかは、私にとっても未体験ゾーンだから結果は、わからない。
経験的にいうと、3年後に大きな結果となることが多いから、3年後の私を取り巻く状況を見て欲しい気もする。
でも、私にとっては結果はどうでもよくて、そう思えた瞬間になにかしらひとつの壁を突き抜けた気がする。
by japanheart | 2006-10-11 02:52 | 医者の本音 | Comments(1)

私たちの時間

戦争の体験

少し前、日本である方にあった。86歳。
61年前の世界大戦のフィリピン戦線で生き残られ、戦後財界で活躍された方だ。
戦争当時の話を聞いた。
感想を一言で言うと、我々はまだまだ本気で生きているとはいえないということだ。
バターン攻略線の話を聞いた。3次総攻撃までの話を聞き、1万人規模の人々が、爆音の続く中、次々と爆死していく様は聞いているだけで私たちの存在を揺さぶられているような気がした。あっという間に万人単位の人の死がおこる。
一瞬で、全ての人生が吹っ飛ぶ。

私はもっと自分がしっかり生きねばならないと思った。
まだまだだとも思った。
何かに甘えていたのではないかと感じた。

60年以上前の日本からのメッセーだと感じだ。
これからの人生に意味のある出会いだった。
by japanheart | 2006-10-08 10:40 | 戦争 | Comments(0)

再び日本で

日本で思う

昨日、今年何回目になるのだろうか?
日本に帰ってきた。タイの飛行場は9月28日から新しくなり、大きく造りかえたものの機能せず大混乱を起こしている。荷物が届かない。乗継が間に合わない、職員も把握できていない。
全くお粗末、といいたい。各国にも荷物が届かないので、タイ以上に各国の空港が迷惑、混乱しているらしい。
本当にうんざりし、馬鹿にしていたら、何のことはない、日本の援助団体の姿そのものではないか?NGOと証する団体がやっている活動の多くがまあ、そのようなレベルかもしれない。
見せかけだけ大きくしてみたものの、中身は体をなしていず、やっている人間たちもあまり把握できていない。迷惑するのは現地とお金を出したドナーだけ。

そのタイの空港のことでNGOの人たちが憤慨しているが、その姿がなんとも滑稽に私の目には映った。
by japanheart | 2006-10-02 21:43 | 随想 | Comments(0)