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ジャパンハートの代表。1995年より国際協力医療活動をはじめ、ミャンマー・カンボジアなどで、これまで1万人以上の子どもたちに手術を行ってきた。


by japanheart
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歩くーその3

ゆっくり歩くーその3

どうしてマザーテレサが多くの人の心を打ったのかを考えてみる。
彼女がしたことは、莫大な規模でもなければ、多くの人の命を救ったわけでもない。
むしろ近い将来、死に行く人たちを見送っただけではないのか。
しかし、彼女の人生は豊かだった。と私は推測している。
彼女の生き方は、効率論からは大きく逸脱している。

人の人生は本来、効率論では矛盾を起こす。

だから、私のしている活動は国際協力や国際医療という分野の範疇には入らないといってくれる人もいる。それが心地よい。
私はむしろもっと、精神的な活動だと思っている。

ここに来る人たちにもある意味、それを私は強要している。
型に当てはめるのは、またすごく価値あることだと思う。
窮屈な環境があって初めて、人は真の自由を認識できる。
by japanheart | 2006-03-31 16:08 | 基本 | Comments(0)

歩く2

ゆっくり歩くーその2
そうしてゆっくり歩いてゆきたい。
いつも考えている。
外見のことはどうでもいいのだ。外見の豊かさは、表面的な喜びに関係することが多いが、本質的な喜びには心の用い方さえ間違わなければさして影響を及ぼすものではない。と信じている。
私がここで何万人もの人を助け、勇気づけても、その数が多ければ、私自身の人生が直接豊かになるわけではない。たった1人でも私自身の人生は豊かになりうる。他人の人生を豊かにしても、自分の人生が豊かでなければ、私は自分の人生を全うしたことにならない。私が生きれる人生はたった1つ。この人生のみである。
だからスタッフには、数に溺れたり、踊ったりするなといっている。
少なくとも日本人には本来、働くことはそれ自体、人間形成の大きな手段であるから、数に踊らされないで、日々大切に働けと説いている。
効率論で、このような活動に関わっている人は多いが、私には馴染まない。
そのような人たちの生き方や考えは尊重しても、同意はしない。
この人生を如何に豊かに全うするか、そればかり考えている。
by japanheart | 2006-03-30 12:10 | 基本 | Comments(0)

歩く

ゆっくり歩く

JAPAN HEARTという組織を創ってから、とうとう今年で3年目に入ります。
様々な計画と予想は何度も修正され、今の形を保っています。
この組織は、通常の他の組織と全く違うコンセプトでやっています。
1つは拡大戦略はとらない。
むやみな拡大戦略は1990年代までの発想です。
時代の流れは、既に変わっています。
今は内充の時代。
組織も人もそれは変わりません。
多くの拡大戦略の組織は、企業もホテルも店舗もどこも経営難のところが多いのはそのためだ、というのが私の読みです。
JAPAN HEARTは亀の歩みほどのスピードでゆっくり溢れるように拡大をしていくことがあっても、いつもコンセプトは内充です。そこで働く人の心も、やっている活動の内容も全てそうしていきます。
by japanheart | 2006-03-28 13:34 | 基本 | Comments(0)

奇跡の星

奇跡の星
このブログで何度か先日報告した胆道の結石の女児が今日朝退院して行きました。
昨日夜、病院を歩いていると遠くから大きな声で挨拶する声が聞こえました。
振り返るとこの子と母親がこちらを向いて笑っていました。
遠くから簡単に返事をして立ち去りました。

この子は奇跡の星のもとに生まれているのだなと思います。
あのタイミングでここに来なければ。あのタイミングで麻酔の機械が来なければ。
様々なタイミングが揃って起こった奇跡なのだと思います。

全てのことは必然かもしれない。私はそう信じていますが、大きな流れの中で、私もこの子も、ここのスタッフも皆が流されそして動かされ、この子が今日帰っていきました。
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by japanheart | 2006-03-25 19:51 | いのちの重み | Comments(0)

奇形腫の子供

奇形腫の子供
今日は先天異常の仙尾部奇形腫の手術を行いました。
腫瘍の重さは恐らく500gから700g位です。
患者は3歳の女の子です。
結構遠いところからこの子もやってきました。
この腫瘍はお尻の仙骨や尾骨の辺りから出た巨大な腫瘍です。
よく悪性化した腫瘍になり時に命を失います。
私たちもようやく体制を整えて、腫瘍を取ることが出来ました。
もちろん家族はその性質を全く理解はしていませんでしたが、その形態の醜さやそこから出てきている膿のような液体に悩まされながらココまできたのだと思います。

何もはっきりは分かっていないようなこの子が、これからは命の心配もすることなく生きていけるということは、とてもいいことのように思います。
この子は一体誰に治してもらったかも将来分からず、私たちも感謝もされず。
それがとてもいい。
私はいつもそんな生き方がいいのだと思っています。
たとえどんないいことをしても感謝されない、そんなことも期待しない。
ただ自分の心が、正しいと信じることだからやる。
そんな生き方がいい。


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by japanheart | 2006-03-24 04:44 | 子どものこと | Comments(0)

喜びも悲しみも

喜びも悲しみも
 人の世の常とはいえ、喜びがあれば悲しみもあります。
今日も一人、恐らく食道の静脈瘤による吐血が起こり、朝から患者をマンダレーにある大きな病院に搬送しました。
 もともとは肝膿瘍という肝臓に膿の溜まる病気の治療で入院していたのですが、もともと基礎疾患として静脈瘤を持っていることは予想していました。
 患者は恐らく金銭的問題もあってここにいて治療を続けることを懇願していましたが、残念ながらここには治療をするための胃カメラも薬もありません。
 今後彼がどのようになるかは不明です。

毎日多くの患者達がココで治療を終えていきます。
一方で私たちには、当然全ての病気を治せるわけもなく、人的・金銭的資源も無尽蔵にあるわけでなく、という分かりきった現実があります。
多くの治療不能の患者を背中を見送ってきました。
それは少し寂しげな、ある意味、敗北感すら感じるような心持です。
限られた環境の中で、どこまで自分の人生をかけて挑み続けることが出来るのか、日々その連続です。
今日も、そして明日もまた続いていきます。
長期で医療を行うということ、それは喜びも悲しみも同等に背負い込むということだと思います。
by japanheart | 2006-03-22 18:05 | 活動記録 | Comments(0)

まとめの時期

まとめの時期

現在、サガインに帰ってきて再び慌しく働いていますが、毎日多くの患者の治療をやっています。
4月はスタッフが大きく入れ替わる時期ですから、ミャンマーの4月の水祭りを境にして一旦活動を休止し、水祭り明けに再び新規スタッフがこちらに入ってきます。

そのため大きな手術を要するのよなものは特別な場合を除き3月一杯で終わりになります。
遠くの患者達の方はそのような事情は殆ど知らない、あるいは多分一旦帰るということを知っている人もいるらしいのですが、最近はどんどんここにやってきているようです。

私としては休んだり始めたりしながら、ペースとリズムを守りやっていきたいなと思っています。

いくら環境が変化しても、ゆっくり動いて十分、間に合うという、そんな人生でありたいと思っています。

ココに来ていた日本人スタッフにとっては、いよいよ大詰め、彼ら自身にとってまとめの時期に入ります。
それぞれどのようなまとめに向かって行くのか高みの見物です。
by japanheart | 2006-03-20 19:14 | スタッフと想い | Comments(0)

日本から帰ってきたら

日本から帰って
日本からココに帰ってきました。
わずか2週間ほどの間にかなり熱くなってきています。
ミャンマーで鳥インフルエンザが発生したと世間は騒いでいますが、ココにはそのようは喧騒とはなれた緩やかで落ち着いた時間が過ぎていきます。ココは平和です。
どうして世間はそのように騒ぐのだろうと思っています。特に日本人は。
かつて日本の丹波でそのようなこともありましたが、ヒトに対しては何もなかったはずなのに。
生活面では卵が手に入らなくなっています。
多分、そのせいでしょう。

誰が何と言おうと、大騒ぎするのは見苦しく、美しくない、と私は断言します。

ところで以前、報告した女の子は今日見るとすっかり元気になっていました。
毎日ゲームをしているらしい。
両親も大変喜んでいました。幸せそうでした。
いい感じです。

そういえば、以前ココに来ていた医学生がその子のためにと2万円置いていきました。
全額この子のために使わせて貰いました。
また、この手術の数日前に東大阪の中央ロータリークラブから麻酔器が寄付されました。そしてこの子の手術が行えました。

人の善意の連鎖がしっかり一人の少女の命を守りました。きっとこの子がまた将来子供を生み、またその子供も子孫をつなぎ、ずっと命がつながっていくと思います。
by japanheart | 2006-03-17 21:54 | 活動記録 | Comments(0)

子供の命の重さーその後

子供の命の重さーその後

この子供はその後、、、。
この子供はその後、手術で縫った胆管がうまくつかず、サイド手術をし縫い直しました。
また、傷口にひどい感染を起こしていました。
私はその2度目の手術の翌日、日本へ様々な予定を抱いて出発いたしました。
そして、現地からの報告では今は、元気になってご飯を取り、家族も含めみな安心しているようです。

人の命をたった一人でも救うというのは実に大変なことなのだと思いました。
そんなに普通の人間が人の命を簡単に救えるはずが無い。
いつも、もっと自分の実力を知り、謙虚になれと天の声がします。
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  お腹に入ったたくさんの管
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  すこし元気を取り戻した子供と母親
by japanheart | 2006-03-11 07:36 | いのちの重み | Comments(0)