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ジャパンハートの代表。1995年より国際協力医療活動をはじめ、ミャンマー・カンボジアなどで、これまで1万人以上の子どもたちに手術を行ってきた。


by japanheart
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子どもの光景

子どもの光景
前回仏教のことを書きましたが、私のいる病院の近くのイラワジ川沿いに比較的古いパゴダ(仏塔)があり、そこにいつも小学生達がたむろしています。
ある子供はねっころがり、ある子供は勉強をし、その他のこどもたちは何かしら集団でゲームをして遊んでいます。
その光景は、昔日本で神社、仏閣に子供たちが集い遊んでいた光景と同じのような気がします。それほど宗教が心の、宗教的場所が生活の1つのよりどころになっていると思います。仏教が人生に溶け込んでいるのだと思います。


by japanheart | 2005-10-30 21:39 | 随想 | Comments(0)

ミャンマーの事ー仏教

ミャンマーの事ー仏教
ミャンマーに関わって以来11年目に入り、最近つくづく仏教こそこの国の宝だと思います。
その昔、日本でも聖徳太子が、三宝を敬えといいましたが、私の記憶が正しければ、三宝のうち二つは神道と仏教だったと思います。
これは今の日本にとっても同じであると私は思っています。
神道の祝詞、仏教の法典などが大切というよりも、日本人の生き方、考え方などを基盤のところで規定しているのは今でもこの二つのような気がします。
ミャンマーもやはり、考え方や生き方は仏教の影響を色濃く受けています。
ものの感じ方や人生観もすなわち、仏教そのもののような気がします。
私の考えでは、仏教はキリスト教やイスラム教に比べ、世界観が非常に広大なように思います。神の国、神の創った世界というものは、どうしてもそれを想像する人間の意識に閉じ込められます。特に神と人間の関係を中心に全てが作られていっているような気がします。そこではまさに人間が最大の感心事であり、いわば、神と私という二元論的構成になってしまいがちです。しかしながら、仏教はやはり日本に受け入れられた素地として、仏と人間という次元に留まらず多元的に人間を理解していると思います。そこから、他の生き物に対する意識も発達しているのかもしれません。
お釈迦様は、法を作ったのではなく、単に宇宙にあった法を発見した発見者に過ぎません。
おそらく、今までの多くの聖人達も同様だと思うのですが、この広大な宇宙の仕組みやその極限を直観によって一瞬で悟ったのではないかと思うのです。
西洋科学では、少しづつそれを解き明かすという手法ですが、我々東洋人的にはそれは際限ない、不可能な事で、知覚するものではなく智覚することによってのみ解るものだと思います。
ある書物で、近代科学は宇宙の仕組みの1%足らずしか解明していないと書いてありましたが、私に言わせれば人間など宇宙の仕組みの無限分の1にしか解明していないと感じています。
by japanheart | 2005-10-28 08:53 | 随想 | Comments(1)

ミャンマー子供基金

ミャンマー子供基金
1週間ほど大変忙しくミャンマーを駆け巡っておりましたので。ブログの更新が出来ないでいました。
さて、ミャンマーというとなんといっても仏教の国ですが、この関係で仏教関係者の方々が、私達の活動にも理解を示してくれており、多くのご協力を頂いております。今回11月19日に日本にありますアジア仏教徒教会がミャンマーの子供たちにということで、ミャンマー子供基金というのを立ち上げてくれました。また、それとは別の方々が中心になって「吉岡医師を支援する会」というのを立ち上げて頂き、この方々からもご寄付をいただきました。
これらをあわせたセレモニーがヤンゴンのサミットパークビューホテルで行われました。日本からは50名近い方々の参加、ミャンマ-側からもお坊さんや宗教省の高官の方々、また今私のいる慈善病院関係者を交えて行われました。
このミャンマ-子供基金は、この地の恵まれない子供たちの治療費に主に使われる予定です。また、機会がありましたら、このブログでご紹介をしていきたいと思います。
by japanheart | 2005-10-26 21:57 | 活動記録 | Comments(0)

顔の奇形の女性ーその2

顔の奇形の女性ーその2
先日、お伝えした顔の腫瘍の女性の手術が無事終わりました。腫瘍は良性ですが、全部取ることは普通は不可能で、比較的簡単に増殖してくるので、あまり激しく取ることをせず、より全体のバランスをとるという方向で手術しました。
現在、この女性は手術部位がはれてお岩さんのようになっていますが、段々と1月くらいでいい感じになってくると思います。
最近、よく思うのは手術をした直後より時間が経過すると、形が変わることが多いということです。それで、手術直後は少しいびつでも6月や1年後にいい具合になってくるような手術を出来ればと思っています。前に、本当にいい仏閣を造る人は数十年後にその建物がいいように納まるように造っている。或いはいい理容師は、散髪したてはどうも不細工だが、1週間もするとキレイに納まってくるように、散髪してくれる。というのを読んだ事があります。そんな手術を出来ればいいと思っています。
by japanheart | 2005-10-19 03:35 | 病と人間 | Comments(1)

赤ちゃんの喜び

赤ちゃんの喜び
生後20日程の赤ちゃんが、私のいる病院にやって来ました。上あごから大きな腫瘍が発生し、日に日にそれが大きくなりとうとうミルクが飲めなくなってしまいました。
私はその腫瘍を手術で取り、ようやく充分にミルクを飲めるようになった時の写真です。
残念ながら、この腫瘍は、悪性のもので、時間が経てば再び同じ状態になると思われました。しかし、この腫瘍を倒すための薬は我々には与えられていません。
大きな町の病院に行って、その薬を続けて使ってもらうように家族に話をしました。おそらく、お金の問題で行っていないと思います。むなしい時間でした。話をするほうも無理だと思って話しているし、聞くほうも無理だと思って聞いている。傷が癒えて退院後、この赤ちゃんとは会っていません。おそらく数ヶ月の寿命かもしれません。でもそれでも、それがこの子の寿命なのだと、自分に言い聞かせています。いつからかそのように私は考えるようになりました。
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写真は手術後、おっぱいを飲めるようになったときの写真です。

by japanheart | 2005-10-18 15:54 | いのちの重み | Comments(0)

来訪者

顔の奇形
人にとっては、顔はなんといっても大切な部位です。人の第一印象は顔を見ることから始まります。
ある若い女性で生まれたときから顔に海綿状リンパ管腫という腫瘍ができ左半分が融けた様になっている人を2003年にここから200キロほど離れた町で手術しました。
その女性が、昨日私を訪ねてこの町までやって来ました。また少し変形がひどくなっているようでした。
相談の結果、来週、また手術を行う事となりました。
全てキレイに直すことは出来ない腫瘍ですが、また、人の苦しみはその人、本人にしかわかりませんが出来うる限りその苦しみに寄り添いたいと思います。
by japanheart | 2005-10-15 22:23 | 病と人間 | Comments(0)

現地との無形の信頼関係

信頼関係
私がここサガインに戻ってきて早や1週間が過ぎました。約1月ぶりに治療を再開しましたが、まだぼちぼちしか患者が増えてきません。今までは結構すぐにでも集まってきたのですが、どうやら表面的には、私がここに帰ってきた事が知れてはいないようです。
いつもは大体長くて2週間程度のインターバルで治療を再開できたのですが、今回はその倍以上あいてしまいしました。そのせいでしょう。
先ほど表面的にはと書きましたが、医者がいつもそこにいるというのは、とても大切な事だと思っています。そこに行けば必ず治療を受けることができるという無形の信用がそこにはあるのだと思います。それが、現地の人々との信頼関係なのだと思います。
様々な理由から私達日本人にはずっとそこでとどまることは難しいのですが、何とかして別の形でその信頼関係をつくることが出来ないのかと考えています。
目に見えないものの力と価値を感じます。
途上国で医療をすることはこんなにも大変なんだという事が多々ありますが、またそのうち日本では考えられないようなエピソードも交えながらご紹介して行きたいと思います。
by japanheart | 2005-10-13 17:00 | 活動記録 | Comments(0)

ブログの難しさ

このブログの限界
実は、現在このブログを続けていて、おおきなジレンマに陥っています。
子供たちの現状を、といってもおそらくそれは日本もこの国もそんなに病気の種類が大きく変わるわけではありませんが、全てお知らせする事が困難だということです。確かにこの国は、日本と比べ乳幼児死亡率は高く、多くの子供が死んでいくのは事実ですが、そんなに日常が変わるわけではありません。どうしても途上国というと、子供たちがどんどん悲惨に死んで行くというイメージがありますが、それは内戦や飢餓という状況の時の話で、ここはそれとは対照的な牧歌的時間が流れています。日本でも戦前多くの子供が、病気で死んでいきましたが、それと同様です。ゆっくりした時間の中で、日本のそれの何倍かの子供たちが死に、病気にかかっている。そして、様々な事情から病院にかかれない人たちが多いということです。
そのような子供たちにスポットを当て、紹介して行きたいと思っていますが、それは昔の日本の子供たちにスポットを当てる作業と同じ意味を持つということかもしれません。
いつも限界を感じているのですが、日常とても可愛そうな子供たちもいます。しかし、そのようなケースは本当には、写真を提示したりして公表は出来ません。私は、個人情報というような、頭で考えた事でなく、悲惨な写真を見せても決してその子供の悲しみは伝わらないと、私の抱える苦しみも伝わらない、そしてそれを見ている受け手側も、決してその事情の一部しか理解できないため、全体像を誤解してしまうという、ジレンマに陥るからです。ですからどうしても、ブログ自体が、その許容範囲で書かれていっていることになります。少しでも正しく上手く伝えていく事が出来るのだろうか?これからの課題は多いと思います。
by japanheart | 2005-10-12 12:37 | 随想 | Comments(2)

病院の器械

病院の機器の不具合
私のいる病院には、元々中国製の滅菌器があります。
昨年、手術をするごとにほとんどの患者が、術後感染を起こした時期があります。
買った糸が悪いのか、使っているガーゼが悪いのか、それとも滅菌が不充分なのか?
毎日毎日、抗生剤を患者に注射しながら考え込みました。
もう何年使っているかも不明のこの中国製の滅菌器が悪く、それでガーゼや手術着、手術器具を滅菌していたために感染を起こしているのではないかと疑い、お湯を沸かして煮沸滅菌に切りかえたところ、感染が起こらなくなりました。因みに煮沸滅菌は100度です。
そして今なお病院のミャンマー人は相変わらずこの器械を使っています。私達は新しい滅菌器をもらった寄付で買い、今は順調ですが。
この中国製の滅菌器、通常120度で滅菌する事になっているのですが、多分70-90度位にしか上がっていないような気がします。こんな器械はダメだとミャンマー人に言うと皆怒ってしますので、どうもこの器械は滅菌悪いと思ういいながら、彼らの様子を見ていますが、、、、。相変わらずそれを使っている様子です。滅菌中も、絶対もれない水が、湯気と泡を吹きながら漏れている様子。大丈夫かな?と我々に関係のない患者でe0046467_2256818.jpgも少し心配です。
by japanheart | 2005-10-10 22:56 | 活動記録 | Comments(0)

子供の訪問看護

子供を訪問看護
今日は8月に火傷の手術をした男の子のうちに彼を訪問してきました。
幼い頃、ひどい全身の火傷を負い、手首は反転するほどのひどい火傷でした。
とても普通には治せませんでしたが、手首をある程度、真っ直ぐにしました。
こんな子供は、だんな家庭環境かなと心配していましたが、家の前に車で行くと、私達の車にも気づかず、友達と遊んでいました。いつも、この子供たちの心の重荷は如何ほどかと心配してしますのですが、すかし安心する光景でした。
子供はやっぱりすごいなと思いました。
母親にジュースを皆よばれてから帰ってきました。e0046467_23252077.jpg
by japanheart | 2005-10-09 23:25 | 病と人間 | Comments(0)