特定非営利活動法人ジャパンハート ファウンダー・最高顧問。1995年より国際協力医療活動をはじめ、ミャンマー・カンボジアなどで、これまで1万人以上の子どもたちに手術を行ってきた。


by japanheart
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カテゴリ:医者の本音( 102 )

外国から患者を受け入れるということ
外国から患者を受け入れるということに関しては、様々な問題があります。
第一には金銭的な問題が関わってきます。疾患の種類、滞在期間、手術の難易度、関係者の人数、などなど様々な要因によっても左右されますが、基本的には全て順調にすすんでも、日本で手術を行う場合、数百万円から1千万円はかかります。これを如何にしてまかなって行くか。
第二にビザ発給のための現地での手続き、第三に患者の国での協力体制、国によっては海外治療を認めない国もあります。第四には日本での病院等の協力体制など日本社会の協力。
その他様々な要因を全て確実にクリアーしていかねばなりません。
そのような海外からの受け入れを専門にやっているコーディネーターは日本には恐らく存在しません。移植など特殊な分野のそれはあるかもしれません。
様々な経験を踏まえて将来、このような分野も開拓していく必要がここ数十年の期間に限って、日本には必要になるかもしれません。
by japanheart | 2005-11-13 00:50 | 医者の本音 | Comments(0)

口唇裂という病気

口唇裂という病気ー2
昨日に続いて口唇裂につぃてです。私の専門は小児外科です。日本では通常、口唇裂の手術は小児外科ではなく、形成外科、ときに口腔外科の専門医達が行っています。そのため、その専門医師でない私がやるよりは、もっとそれの経験を積んだ専門医がやるべきだという意見が時にあります。私は今まで同年代の医師よりも多くの手術をおそらくやってきたのだと思います。ですから普通の医師たちのように1例でも多くの手術をこなしたいという欲求も今はありません。この手術は私のためでは微塵もなく、もやむにやまれずやっているのです。また、私はどうすればより多くの医師たちがこのような子供たちを助けるために動いてくれるのだろうか。どうすれば次の世代の医師たちが少しでもレベルアップし日本にも良い影響を及ぼしてくれるのかと考えています。
 いつも私は思うのです。多少横柄に聞こえても、私の本音は、次のようなものです。私のやり方が気に入らない人は、私の代わりにここへ来て、ここに日々住み、彼らのためにやってくれればいいのだと。私は喜んで、手術を彼らに任し、そして別の子供たちの為に、そのエネルギーを費やせるのだから。
 医療は決してその社会を離れて存在しえません。日本には日本に見合った医療があり、ミャンマーにはミャンマーにあった医療がある。その求められるレベルは自ずとちがうのだということです。
日本の発想、日本の考えのみを持ち込んでやるのには私は反対なのです。e0046467_4151396.jpg
by japanheart | 2005-08-20 18:55 | 医者の本音 | Comments(0)