特定非営利活動法人ジャパンハート ファウンダー・最高顧問。1995年より国際協力医療活動をはじめ、ミャンマー・カンボジアなどで、これまで1万人以上の子どもたちに手術を行ってきた。


by japanheart
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2011年 10月 10日 ( 1 )

膀胱の石に思う

膀胱の石に思う

 今、ミャンマーの病院には数人の膀胱結石の子供たちが入院している。

 なぜか、ミャンマーは膀胱結石が多い?
 子供の結石の手術を毎年数人は行っている。
 これは日本ではないことだ。
 
 水の問題か、遺伝的なことなのか、はたまた別の原因か、定かでないが。


 ひどい子供は、膀胱の中がすべてたった一つの石で充満している。
 
 さてこの中の一人に、13歳の少年がいる。
 13歳といってもとてもおぼこく、ある看護師曰く、これで13歳???って。
 見た目は10歳前後。
 いつもおもちゃのギターを片手に寝ころがっている。
 膀胱にチューブは2本も挿入されているから、仕方ない。

 実はこの子供、石を取る手術を行った後、感染がひどくなる。
 手術中もおしっこがかなりくさく、感染の危険性が高いと思っていたが、やはり起こした。

 最終的には、膀胱を縫った糸がきれいに外れ、膀胱に大きな穴が開いてしまった。

 再手術を行い、感染状態がひどい間は、一旦、膀胱を直接、皮膚に縫い付けて感染が収まるのを待っている。

 次回、手術を行う予定(10月20日頃)。

 それで何かというと、この子供、いつもなぜかニコニコしている。
 たまに手を上げて。遠くから挨拶すると、同じように手を上げて返してくる。
 笑いかければ、笑い返す。
 自分の状況にもかかわらず、この上機嫌、どう。
 彼のこのメンタリティーに私たち医療者はずいぶん救われている。

 ありがたや!
by japanheart | 2011-10-10 11:00 | 活動記録 | Comments(1)