特定非営利活動法人ジャパンハート ファウンダー・最高顧問。1995年より国際協力医療活動をはじめ、ミャンマー・カンボジアなどで、これまで1万人以上の子どもたちに手術を行ってきた。


by japanheart
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体温のある医療-1

体温のある医療ー1

 数日前、昔から知っている看護師が尋ねてきた。
 自分が面倒を見ている患者の女の子について相談してきた。

 その子は22歳で、もう15年ほど寝たきりになっている。
 子どもの頃から、痙攣が頻発し、10歳には寝たきりになってしまった。

 手足は強く曲がり、ちじこまっている。

 20日前から熱が出て、いくつかの病院に行った。
 どこの病院に行っても、診察もされずに、遠くから若い医師たちが見て、手に負えないと思ったのだろう。
 大きな街の病院に行くように勧められる。

 家族は、だれも麻痺を治して欲しいとは言っていないのに、ろくに話も聞きはしないから、そのような反応になってしまう。
 家族は今出ている高熱を下げて欲しかった。

 責任を逃れたい医師たちは、患者を見ただけで、すぐに心が逃げる。
 診察をすれば、責任が発生することをわかっているのだ。

 熱が出ておそらく、20日目、40度を越える高熱になって4日目に私の元にやってきた。

 しかし、今いる病院の関係者は、入院を拒否する。
 生きるか死ぬかわからない患者の入院はいつも拒否される。

 死ねば病院の評判に響くと考えているらしい。

 この病院の、表には淋しく看板が掲げられている。
 そこには、
  「 24時間、いつでも救急患者を受け入れています」
 とミャンマー語で書かれている。
by japanheart | 2008-12-14 19:50 | 活動記録 | Comments(0)