特定非営利活動法人ジャパンハート ファウンダー・最高顧問。1995年より国際協力医療活動をはじめ、ミャンマー・カンボジアなどで、これまで1万人以上の子どもたちに手術を行ってきた。


by japanheart
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ある子ども

ある子ども

 前に書いたことのあるある子どものこと。
今年の4月に水祭り、ミャンマー人にとっては正月とお盆が一緒にやってきた季節。
生まれつき肛門がなく、そのため便もでなくて、そのままでは死んでしまうので、人工肛門を生まれてすぐに造った子どもがいた。

 1歳を過ぎて肛門を造る、これは正確には、おなかの中の腸を引っ張り降ろし、肛門に縫いつけ皮膚を開け外に縫い付ける手術なのだが。

術後、安静が上手く保てなくて、縫いつけた腸がはずれた。しかも感染を併発して、お尻の割れ目が全て開くくらいになってしまった。そのため日本人スタッフが水祭りの期間も残り、感染の消毒を続ける予定であったが、家族にどうしても拒否され、仕方なく、穴の開いた腸を再び閉じ、割れてしまったお尻を太い糸で縫い合わせた。
それでも感染がひどければ、また糸ははずれ腸に穴が開き、お尻はがっぽりと割れてしまう。それを恐れていた。
しかし、うちへ返さなくてはならず、スタッフが泣く泣く見送った。

あれから2ヶ月。
知り合いの人を通じて、子どもと親を呼び寄せた。
人間はなんともろくて強いのだろう。
すっかり傷はふさがり子どもは元気だった。

もう一度手術ははじめからやり直しになったが子どもは少し私たちに対して警戒しているが、すっかり元気になっていた。

来年、もう一度手術する。
無料で手術するから必ず来るようにと親に伝えた。

また、来てくれることを祈っている。
by japanheart | 2008-07-10 01:14 | 子どものこと | Comments(0)