特定非営利活動法人ジャパンハート ファウンダー・最高顧問。1995年より国際協力医療活動をはじめ、ミャンマー・カンボジアなどで、これまで1万人以上の子どもたちに手術を行ってきた。


by japanheart
カレンダー
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31

たくさんの応援

たくさんの応援

 皆さんからたくさんの応援をいただいている。
日本、ミャンマー、タイ、シンガポールなど。

とりわけ私たちを励ましてくれる出来事があった。
ミャンマーの日本人の人たちが数あるNGOのなかでジャパンハートのために寄付金を募ってくれているということだ。

彼らは知っているのだ。
どの組織に届ければいいのかを。

今回のことで悟ったことがある。
それは、こういう緊急事態のとき、どの組織であれ、普段のやっていることのクオリティがそのまま、現れるということだ。

 同じ医療の組織でも、その内容や成果は大きく違う。
 同じ物資の運搬でも、運ぶ種類も期間も対象も全て違う。

 多くの患者を診るたことを、誇る必要はない。
 たった数人でも、その患者たちが本当に医療を必要としている人たちかどうかが大切だ。
 
 私たちは災害後、2日目に医者を世界で始めて入れた。
 しかし大切なのは、いつ入ったかということよりも、なにをしたのかということだ。
 単にスピードだけの問題ではない。

 NGOの中には現地の政府に寄付をしたところもある。
 そのお金は、おそらく日本の寄付者からのお金も多く混じっていることだろう。
 本当に日本の寄付者たちはそれを望んでいるのだろうか?
 現地政府にいい顔をすることにあまりに躍起になることは、見ていて見苦しい。

 そういうことを日本の寄付者は知らない。でも現地の日本人は知っている。
 援助組織の中で、朝から出かけ夜中にようやく帰ってこれるほどに、本気で援助すべき場所を探し、援助すべき人々に届けたいと思っている組織は、ジャパンハート以外あるのだろうか?

 しかし考えてみれば、私たちはいつもそのように現地で働いてきた。
 それと同じ行動を今回もとっているだけかもしれない。
要するに、いつもの質そのものが、今回の緊急援助の質になっている。

 
by japanheart | 2008-06-11 12:32 | 活動記録