特定非営利活動法人ジャパンハート ファウンダー・最高顧問。1995年より国際協力医療活動をはじめ、ミャンマー・カンボジアなどで、これまで1万人以上の子どもたちに手術を行ってきた。


by japanheart
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サイクロン後ーその2

サイクロン後に思う

 サイクロン後、さまざまな情報が現地から入って来る。
なかなか被災の中心地へは届きにくいようだ。
現地の人たちも気の毒だと思うが、私は長く彼らと接してみて、彼らのタフさも十分承知しているので、日本人が台風や津波でやられた後の悲惨な心境とは少し違うと思う。

 しかし、病気や飢えは間違いなく彼らを襲うことになる。
世界中のミャンマー人が、それは在外の大使館員たちでさえ、皆本国の人たちを少しでも助けたいと思っていることは私にはよくわかる。
なぜなら、今の状況は政治的信条の食い違いで起こったことではないからだ。
皆、ミャンマー人なのだ。

このような援助を簡単には受けないだろうという状況は実は、はじめから私には予想できたことだった。今までのこの国の外交的なあり方は、隅々までそうであると思う。非常にプライドが高いといった外交官もいた。
国と国との関係や国連のような大きな組織と国との関係は、単に人道支援のレベルに話が止まらないのだと思う。長い時間をかけて、お互いにきづいてきた関係が、今回のようないざというときに大きな問題となって現れている。
本音と建前は確かにあるのだが。
私はこの国の成り立ちの中で、日本との関係性をよく理解しているので、本当に日本の政府には期待していたが、ここ数年で、関係がめちゃくちゃになった。
本当に日本という国の、外交には心を痛めている。

もし、日本に歴史的舵取りをする外交手腕があったなら、今頃日本の物資だけが現地に届き、日本の救援隊だけが多くのミャンマー人を救っていただろうことは、決して夢ではなかったであろう。
数年前、この国の指導者が言った、もう日本には期待しないという言葉が今頃、蘇るのだ。

嘆いていてもしょうがないので、私は動くことにしたのだ。
Commented by osakave at 2008-05-17 05:35
はじめまして、
ニュースからは見えてこない、ミャンマーの側面が読み取れました。
日本のミャンマーへの外交政策、「この国の指導者が言った、もう日本には期待しない」という言葉は悲しすぎます。ネ・ウィンの努力が無駄になってしまったのですね…
国際協力、人道支援という名の下の大国の思惑に翻弄されるのは、いつも民衆なんですね。
by japanheart | 2008-05-10 01:21 | 随想 | Comments(1)