ジャパンハートの代表。1995年より国際協力医療活動をはじめ、ミャンマー・カンボジアなどで、これまで1万人以上の子どもたちに手術を行ってきた。


by japanheart
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意識をつなぐ

意識をつなぐ

 意識をつなぎ続けるということは、意味あることだろうか?
 
 何年も前、治し切れずに見捨てざるを得なかった子供のことをいつも気にしていた。
ある時、その子を訪ね見つけ出し治療に踏みきり、命を助けることができたこともあった。

あくまで結果的にだが、 なぜ、そんなに上手くいったかを考えたとき、ひとつは私がその子供のことをいつも忘れなかったことがあるように思う。
その子のことに意識をつなぎ続けていたからだと思う。

 今回も、この帰国前、生まれつき肛門がない腸閉塞で生まれてきた子供がいる。
生まれて早期に、人工肛門を施され、2歳になって肛門造るために私の元にやってきた。手術は上手くいったが、術後の管理か悪かったために、傷口は開き、感染状態のままうちに帰す羽目になった。親を説得し、何とかこの彼らにとって大切な水祭りの期間も、日本人が残り治療を続けようとしたが、どうしてもこの期間を村で過ごすと、帰ることになった。
消毒の仕方を親に教え、泣く泣く家に帰した。

今その子はどうなっているのだろうか?
私は意識をつなぎ続けている。
先日来日した現地スタッフにも、現地に戻り次第村へ連絡をつけるように指示を出している。

今の私には距離は無関係に患者のことを考えるという習慣ができた。

意識をつなぎとめることが、将来子供たちに少しでも幸を呼ぶのであれば、そうすることが医療者の務めかもしれない。
Commented by ドミニク at 2008-05-06 12:50 x
ミャンマーを大型のサイクロンが襲ったようですが、現地の皆様はご無事でしょうか?

日本ではあまり報道がないのでよく分かりませんが、お見舞申し上げます。
by japanheart | 2008-05-05 00:20 | 子どものこと | Comments(1)