若い時
2008年 04月 30日
私がかかわっているこの国際医療の分野でも、若い時に経験しておいたほうがいいことが、明らかに多くある。
できれば20歳代、遅くても30歳前半。
既存の考えでは、国際医療というのは経験と技術や知識が必要と考えている人も多いかもしれないが、それが全てではない。
経験が少なくてもいいのか悪いのかは、その医療を受ける患者たちが決めればいいことで、その間のいかなる存在も絶対的ではない。
知識や技術は若ければ、その過程でどんどん成長し大きくなってゆく。
語学も技術についても全て他人の考えに押し切られる形で自己完結しないほうがいい。
長年少しずつでもかかわってゆく決心さえあれば、若くても十分役に立つ。
自分を誇るために少しかじりたいだけならば、それは役に立たないかもしれない。
どこでやっても医療は医療。国内でも海外でも同じことをやっていることに気づくのにそう時間は要らない。医師のやっていることは、患者を診察・治療していることだけだ。
貧しい人や医療を十分受けれない人たちという条件に、自分がどれ程意味を見出しているかということに尽きる。
しかしそれを解決するのは、医者の仕事ではなく、政治や経済界の仕事となる。
1年に数日の時間を、そのような人たちのために出すかどうか。
まずはそれを決心することから始まる。