水祭り
2008年 04月 13日
ミャンマーでは、この季節、水祭りで、日本で言うと、お正月とお盆が一緒に来た様相を呈する。
この季節には、患者は何が何でも家に帰ろうとする。
だからこちらも何が何でも、家に帰すために辻褄を合わせる必要がある。
1.4月には大きな手術は予定しない。
2.水祭り前、1週間で手術は全て中止する。
3.長く消毒期間がかかる患者は、患者および家族に消毒の方法を教え、自分でやってもらう。
4.水祭り期間中は、日本人も現地を離れる。
毎年、儀式のようにこれを繰り返している。
先日、子供の術後が芳しくなく、傷が感染で開いてしまった。
仕方ないので、この水祭り中も、日本人が残り、入院を継続し消毒を続ける予定であったが、
家族が、どうしても村に帰ると強行にこれを拒否し、仕方なく間に合わせの手術を再度敢行した。
やはりその後、消毒の仕方を教え、返すことになる。
大丈夫かどうかいつも不安だが、1月後、我々が帰ってきたとき、今まではどの人もよくなっている。
不思議だが、人間の治癒力は凄いなと思う。
私たちのしていることは、あまり大したことでないのかもしれない。