経験すると
2007年 12月 07日
そういえば先日短期研修に参加した看護師から感想が送られてきていたのを読んだ。
いくつか感想を書いていたが、現地にいても全くそこにいる人たちが気付いていないようなことが書いていた。
こまごまとしたことだが、参考になる。
一方、長期で働くことの表面的な仕事の大変さは伝わっていたが、実際の大変さは判っていないような気がした。
人は余裕があると、普段は気付きもしないようなことでも気付くことがあるが、余裕がないと何も気付かなくなってしまう。今長期の人たちはそんな状況にあると思う。
私がわざとそのような環境を用意していることを理解してもらいたい。
人を増やせがいくらでも楽が出来る。
しかしそれをやっちゃおしまいよ、の世界である。
人が育たないのだ。
和気あいあいと楽しく余裕を持って働けたなら、キャンプをしているのと同じで、いい思い出が出来るだけだと思う。
実際に経験してみないと分らない事は多い。
病気でも経験しないとその大変さはわからない。
子供も持ってみないとその本当の可愛さはわからない。
ライフワークも持ってみないとその日々の充足感はわからないのだ。
彼らは今、医療を自らのライフワークにするために自分と戦っているのかもしれない。
知らなければならないことは、経験は尊いということ。