ビザの件
2007年 10月 22日
ミャンマーは入国に関しては、ビザを取得しなくてはいけない。
この前、ヤンゴンで殺された日本人ジャーナリストは身分を隠し、旅行ビザを取得し、旅行者と偽って入国して、取材中に殺されてしまった。
実はこれが私たちに大きな問題となって降りかかっている。
とにかく、特に日本人に対してはビザが出なくなった。
我々の活動のために派遣する人たちにビザが出ない。
どうするのだ?
我々が入れなくなってくると、病気の人たちに医療が少なからず行きとどかなくなってくる。
私たちのこの活動を確立してくるまでに多くの時間と多くの努力があった。
死んでいった彼の正義と私たちの正義は明らかに違うのだ。
彼はその日、今日は死ぬ気で行って来るといっていたそうだ。
何のために彼はそう言って出て行ったのだろう?
彼の正義とは何だったのだろう。
どうして彼の正義が、何の関係もない別のミャンマー人の健康を奪ってゆく結果になったのだろう?
どこかにいびつさがある。
彼の心に何かの欲はなかったのか?
それとも大きな時間の流れを掴みきれなかったのか?
何の関係もなくささやかに暮らしている人たちのためにせめて私たちのできることは何だろうか?