僻地医療を考える
2007年 08月 30日
日本の僻地の医療は私たちの問題でもある。
ある特定の医師や看護師たちに押し付けているとやがて彼らも疲れてしまう。
私はかつて奄美の3つの離島で働いた経験があるが、長くいている医師や看護師たちは皆疲れていた。
しかしそれが現実である。
私たちにかつて、日本の僻地へ行かないで、なぜ海外へ行くのかとひつこく聞いてきた人がいたが、その人は僻地のために何もしていない。医療者にそれを押し付けているだけだと思う。
それぞれが、それどれの立場から何か出来ないのか。
いくつかの僻地を回ってみて、感じたことがある。それは、国や権威を頼りにしすぎ、期待をしすぎているということ。これからは国を頼りにするのではなく、自ら立ってゆく時代になってくると思う。すぐには無理だが、徐々にそうするしかない。まずは、そのメンタリテイーから変えてゆかねばならない。
私たちは私たちの立場から、それに関わってゆきたい。
お金だけでない魅力が、僻地にあればこそ人も集まってくる。
これからの世代は、お金よりももっと大切なもののために時間を使うことになる。