僻地医療について
2007年 08月 20日
先日九州へ行ってきた。九州には離島をはじめとする僻地があり、十分な医療を享受できない人たちも多い。
私がまだ学生の頃、20年ほど前の話。
私の友人と大分の別府行きの汽車にたまたま乗り合わせたおばあさんがいた。
このおばあさんは長崎の五島列島の方で、どうも島には医者がいないらしかった。
島の人たちは、島で一番優秀な学生にお金を出しよって、東京の私立の医学部に行かせているという話だった。しかし、島出身の学生は、卒業しても都会に住み着き、なかなか島へは帰ってきてくれないということだった。
その話が私の中に20年眠っていた。
今私の元には多くの医療従事者が集まりつつある。
彼らと共に、このような僻地医療もサポートして行きたい。
今回はそのための長崎訪問だった。
今日本の地方自治体や病院は、全く医療による赤字や人手不足のために苦しんでいる。
僻地の病院には多くのお金を出して、医療従事者を呼び寄せる余裕がない。
だからこそ私たちが役に立つ。
私の元で、精神・技術ともに成長した多くの医療従事者と共に、海外のみならず国内の僻地へも何がしかのサポートをしていくことを考えている。
海外も日本の僻地もともに大切な場所である。
特別なお金を上乗せされなくても、喜んで働いてくれる人たちが私の元にはいる。
来年からは私たちの社会的使命はさらに大きくしてゆく。