意志を獲得する
2007年 08月 14日
私はいつも思うことだが、多くの人たちは何かしら様々なものに影響されて考えを構築していく。今、最も影響が大きいものはテレビだと思う。様々な考えを様々な方向から、吹き込まれてゆく。
幼少期は親がその影響を最も大きく行使しているだろうが、教師、それからテレビの影響もかなりだと思う。
私の関係する事では、この国際協力の分野。
あるとき、研修医を前に話をした後、彼からの質問。
「医療をするに当たって、JICAや国連と一緒にしないのですか?」
私の答えはさておき、この研修医のその時の言葉の調子や表情からはJICAや国連と組んでやることが全く素晴らしく正当であるべきということがしっかりと感じられた。
一体、本当に素晴らしい活動等は、彼らとやらないと出来ないのか?
本当に彼らがやっている活動は全て素晴らしいのか?
多分こういう活動については何も考えていないのだと思った。
そういう何も考えないというところに、他人にコントロールされた人生が生まれる。
この意味が分るだろうか?何も考えなければ、情報というのは無批判に人の脳裏に刻まれる。
それを洗脳と呼ぶこともできる。
こういう人は自ら進んでそうなっているとしか思えない。
自分の人生を自分で生きなければならない。
そのためには今一度、当たり前のことから疑ってみる態度が必要だと思う。
その向こうに本当の意志が生まれると思う。
そこに天命を感じ取る感性が加わると、道が見えてくるのだと思う。